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読書日記   
(1996年分)
  • *ナンバーは、96年に読んだ本の通し番号です。

本のタイトル・著者(訳者)・出版社
感想
NO.32「アルケミスト 夢を旅した少年」

パウロ・コエーリョ

(山川紘矢/山川亜希子・共訳

地湧社)

うーん…何といったらいいのか。とにかく「はずしちまった」という感じ。「聖なる予言」の訳者だということに早く気付けばよかった。内容もイマイチだったが、きっとそれは訳が下手なせいでもあるんだろうな。
NO.31「血脈の火」

宮本輝(新潮社)

待ちに待った「流転の海 第3部」がついに出た!主人公も年を取って、脂ぎったところがあんまりなくなってきた分、物語全体も落ち着いてきたって感じ。でも、この人の本を読むといつも、「人間の業」みたいなものってスゴイよ、と感じてしまうなあ。ああ、早く第4部が読みたい!
NO.30「原告側弁護人」

J・グリシャム(白石朗・訳 新潮社)

来た来た!グリシャムの新作だ!あたしゃこれを一晩で読んでしまいました(翌日、会社でぼーっとしてたけど)。この人は絶対、一人称で思い入れたっぷりに書いた方が、かえって嫌みがなくていいね。術中にはめられていると知りながら本から離れられないという快感を味わわせてくれました。
NO.29「ニュース」

E・アニー・プルー

(上岡伸雄・訳 集英社)

紀伊国屋書店でこの本は、帯に「全米図書賞&ピュリッツァー賞をW受賞!」という言葉を帯に巻いて平積みされ、私に「買って、買って」とささやきかけてきた。全く知らない作家だったけれど装丁も気に入ったので衝動買い。さてさて中身は?いままでどの本からも感じたことのないような不思議な温かさ(物語の舞台はとっても寒いところなのに!)。主人公の男はちょっとだけフォレスト・ガンプ風だけど、でも、いい。文体もストーリーも気に入った。買ってよかったなあ、というオススメの一作。
NO.28 「愛その他の悪霊について」

G・マルケス(旦敬介・訳 新潮社)

さすがに「百年の孤独」ほどのスケールの大きさはないけど、マルケスらしさの凝縮した一編。  後半、ちょっとはしょったかな。
NO.27「犠牲〜サクリファイス」 

柳田邦男(新潮社)

実に衝撃的。あまりにも多くの問題をはらんでいる。心の病と宗教・文学。臓器移植。脳死。 生命倫理。家族。じっくり、もう一度読み直したい本。著者の次男の愛読書はマルケスの「百年の孤独」だったようだが、彼に比べ私の読み方はなんと浅かったことか!
NO.26「エトロフ発緊急電」 

佐々木譲(新潮文庫)

これもいいけど、「ベルリン飛行指令」のほうが良い!
NO.25「カードミステリー」 

ヨースタイン・ゴルデル

(山内清子・訳 徳間書店)

「ソフィーの世界」よりも、読みやすい。お父さんが酒好きだったり、お母さんは家出しちゃってたり、けっこう軸になるストーリーは現実的なのに、横糸となるメルヘンの部分が素敵だから救われてるのかな。
NO.24「胸の香り」

宮本輝(文芸春秋)

ああ、私の宮本輝様!私の青春はあなたの著作とともにあったといっても過言ではありません。今回の短編集も、いくらでも長編に膨らませられそうな素材ばかり…。私は「さざなみ」が好きです。


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