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演劇[表紙] [1997年][1998年]

【演劇鑑賞日記(1999年分)】

日付公演名(劇団名)・場所感想
99/01/15 「オンディーヌ」

(劇団四季)

四季劇場「秋」

フランス現代劇。主演は荒川務&保坂知寿! ああ、騎士ハンス=荒川サンの なんと素敵なことよ。もちろん保坂さんは可憐、純粋、そしてそれ故の恐ろしさ・・・。3幕ものだった けれどそれぞれで味わいが全く違っていた。2幕の光枝サンなんか真骨頂ね。なんとなく「人魚姫」を 思い出させるストーリーだけれど結末はもっと残酷。愛した人のことを覚えていられないなんて! 素晴らしかったけれど、私は「ユリディス」のほうが好きだなあ。(石丸さんが出てたから?!)
99/03/13
「リチャード3世」

(彩の国シェイクスピアカンパニー)

シアター・ドラマシティ

市村正親さん主演!もういっちゃんったら、さすがの存在感。極悪人でありながら 茶目っ気もあるという独特のリチャード。でも彼の個性が強すぎて、まわりのキャストがぼやけてしまった 感があるなあ。同じ名前の登場人物が多いってこともあるだろうけど。蜷川演出も「いつもの」かんじ。 セットが「ロミオとジュリエット」のときと似てると思ったら使い回しだった。なんかな〜。
99/04/17
「広くてすてきな宇宙じゃないか」

(演劇集団キャラメルボックス)

シアター・ドラマシティ

泣けた・・・。今回は1時間もののお芝居を2本続けて上演という、キャラメルじゃなきゃ出来ないような企画の公演で、その1本目なんだけど、これは良い! たった1時間でこれだけの「思い」 を表現して、しっかり笑わせて最後は泣かせる。ウマイ、うますぎるよ・・・。家族とか親子とかを超えた 愛情みたいなのが伝わってきた。素晴らしいっす!
99/04/17
「銀河旋律」

(演劇集団キャラメルボックス)

シアター・ドラマシティ

2本立ての2本目。1本目とお話は関連していて、しかも1本目よりも過去のお話。だからこっちを先に見たかったなあという感じはあるけど、でもこれはこれで、また感動しちまった。大森美紀子 さんという女優は本当にスゴイ演技力。それでいて押しつけがましくない。彼女の存在は奇跡だね。今回、 キャラメルのお芝居を初めてかなり後方から見たんだけど、照明効果がとてもキレイなのにびっくり。今まで 前の方で見てたからわからなかったのね・・・。離れて見ると、照明や舞台空間の使い方のうまさが実感できて 思わぬ収穫! いやあ、みなさん、キャラメルは良いですよ!
99/04/19
「銀河旋律」

(演劇集団キャラメルボックス)

シアター・ドラマシティ

ありゃりゃ!またかい? そう、当日券に並んでしまったのよ。だってどうしても もう1回見たかったんだもんっ。 ちょっと西川さんの調子が悪そうだったけど、でも良かった・・・
99/04/19
「広くてすてきな宇宙じゃないか」

(演劇集団キャラメルボックス)

シアター・ドラマシティ

「銀河」「広くて」の順番に見ると感動もひとしお・・・。キャンセル待ちで かなり前方の席をゲットできたんで、役者さん達の体当たりの演技も堪能できた。ああ、本当に 良い! 2度目なのにまたも泣いちゃった。しゃくりあげて号泣してるお客さんもいたよ。わかる わかる、その気持ち・・・。
99/06/14
「未来マヤ文明の逆襲」

(スーパー・エキセントリック・シアター)

シアター・ドラマシティ

遅ればせながらSET初体験。ぜんぜん内輪ネタもないし普通におもしろかったよ。 お話としてややムリがあるのもパワーで押しきっちゃってて、それがイヤミじゃないのがすごいよね。 小倉さんの酔っぱらいぶりはすごかった。次も観てみたいなあ。
99/06/23
「アート」

新神戸オリエンタル劇場

市村正親・平田満・益岡徹という芸達者な3人のステキなお芝居。この3人しか 出てこないし、セットや衣装もシンプル、効果音や音楽もほとんどない。でも、とっても面白かった! 益岡さん演じる男がある絵を買って、それが気に入らない友人と、まきこまれるもう一人の友人の物語。 あっという間に時間がたつような、緊迫感とユーモアにあふれた舞台でした。市村さんは珍しく等身大の 男の役で、皮肉っぽいところやなんか凄く上手い! 平田さんも長台詞をはじめ大熱演。益岡さんは、 あるときは少年のようだったり、嫉妬深い男だったりと、素晴らしい演技。市村さん以外は初めて舞台で 拝見したけど、いやあ、ほんとに実力者! それにしてもこんなふうに喧嘩できる友達っていいなあ。
99/07/18
「TRUTH」

(演劇集団キャラメルボックス)

新神戸オリエンタル劇場

キャラメル夏の公演、千秋楽。上川隆也サンも出演とあって補助席も立ち見も すごかった。内容は幕末モノ。殺陣も本格的で格好いい! そしてなんてったってストーリーが・・・。 最後の最後まで先を読ませない。感動しちゃったよ。東京まで行ってもう一回みたいくらい。成井豊さんは本当にスゴイ脚本家だ。
99/09/23
「怪傑三太丸」

(演劇集団キャラメルボックス)

新神戸オリエンタル劇場

この作品、もう「ミュージカル」と言っても良いくらい歌が多くて音楽性が高い。 まあ「音楽劇」ということでこちらのコーナーに載せますね。で、その音楽がどれもとーっても美しいんだ! (笑えるのもあるんだけど)。もう劇団四季なにやってんだか! そしてお話も素敵。サンタクロース と時代劇と、現代の家族が出てきて・・・なんて書くと訳わかんないんだけどこれがうまいこと感動できる すばらしい物語になっちゃってるんだ。成井さん、どうしてこんなにおもしろいのを量産できるの?!
99/10/24
「スルース−探偵」

(劇団四季)

四季劇場「秋」

久々、四季のストレート・プレイ。大ベテラン・日下武史とがっぷり四つに組むのは 下村尊則。この作品、ストーリーについては何を言ってもネタバレになりそうで危険。「妻の浮気相手を 呼び寄せて、とあるゲームをしかける推理小説家と、そのゲームを受けて立つ若い男との丁々発止の やりとり」なんだけど、あちこちに(そりゃもう、いたるところ)に観客をもだまそうとする仕掛けが あって、おもしろいのなんの! 日下さんの演技はさすがとしか言いようのない円熟味があるし、下村 さんも、日下さんには劣るとはいえ大健闘。セットも美しくて、まさに「ああ、堪能!」と言い切れる 舞台。こんなのをもっとやって欲しいよ、秋劇場では・・・。
99/10/31
「スルース−探偵」

(劇団四季)

四季劇場「秋」

この日は久々に両親と一緒の観劇。見事に両親ともだまされてくれました! やった〜(私の手柄じゃないって)。千秋楽ということで、カーテンコールでの主演のお二人の 表情がすがすがしくて良かった。日下さんなんて下村さんの頭をナデナデしてあげちゃってるし。 私も日下さんになでられたい〜。それにしても、うちの両親も言っていたよ、もっとこういう ストレートプレイをやって欲しいって。
99/11/19
「キャンドルは燃えているか」

(演劇集団キャラメルボックス)

新神戸オリエンタル劇場

ああああ、たまりません!キャラメル! この作品もむちゃむちゃ感動。まずは 「1億円であなたの人生1年分ください」という設定の意外さ。そこからあのステキな結末に向けて、 「そりゃねーだろーっ!」というツッコミを微塵も許さない緻密な脚本。お約束の西川さんのギャグ も楽しいし岡田達也さんは超格好いいし、舞台装置、照明は美しい。言うことなし。欲を言えば、 11月じゃなくて12月に神戸でやってほしいよ〜。それにしてもこんなに良い舞台を連発してしまって いいのか、キャラメルっ!
99/12/02
「ウーマン・イン・ブラック」

シアター・ドラマシティ

上川隆也サンが初めてキャラメル以外の舞台に立つ。しかも共演はテナルディエで 強烈な印象の斉藤晴彦氏。この顔合わせだけでも絶対に必見だが、おまけにスリラーときた。これが 怖いの何のっっ! 「シックス・センス」も怖かったが、これはナマの怖さがある。「来るぞ、来るぞ」 と覚悟していても何度座席から転げ落ちそうになるほどびっくりしたか。そして怖いだけじゃない。 2人の演技もすごい。さらに「演劇」というエンターテイメントの底知れない可能性、魅力を存分に 見せてくれる。このキャストでさっそく再演してっっ!


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