九星気学
九星とは「一白水星」「二黒土星」「三碧木星」「四緑木星」「五黄土星」「六白金星」「七赤金星」「八白土星」「九紫火星」の9種類のことです。
九星は「遁甲(とんこう)」と呼ばれる法則に従って移動していきます。これを「回座(かいざ)」と言います。
九星気学はこの九星の回座から物事や方位の吉凶を調べるものです。
方殺(六大凶殺)
方殺とは方位から受ける凶意を示すもので、九星の回座に基づいています。
1.本命殺(ほんめいさつ)
・ | 当人の身の上に大きな悪影響、多くの場合健康に影響する | ||
・ | ビジネス・恋愛・結婚で | ||
実力があるのに発揮できないなど自発的な障害 | |||
誤解を重ねて破局に至るなど消極的な障害 |
2.本命的殺(ほんめいてきさつ)
・ | 本命殺と相対 |
・ | 本命殺より凶意強い |
・ | 自分が被害者に。即ち病気より事故などによる怪我が多い |
・ | ビジネス・恋愛・結婚で裏切られたり、騙されたり |
本業以外で悪いことが起こりがち | |
余計な一言、余計な気遣いが裏目に | |
・ | 本命殺と相生の星があれば凶意は相殺・相剋の星あれば増大 |
3.五黄殺(ごおうさつ)
・ | 五黄は本宮で広い徳を持ち、周囲の八星を支配 |
・ | 外では強力なパワーが災いして強い凶方位に |
・ | 事業は停滞、体力は衰退 |
・ | 原因は自発的、即効性はなく徐々に問題は深刻化 |
・ | 建築工事、農作業など土を動かすことは厳に慎む |
4.暗剣殺(あんけんさつ)
・ | 最大の凶意 |
・ | 凶災の被害は甚大で、しかも突発的 |
・ | 他動的、下克上的な動きも多い |
・ | 事故、天災・人災の被害者に |
・ | 親が子に殺され、主君が臣下に滅ぼされる |
・ | 暗剣殺を犯せばその祟りはすべてに及び |
家の主人は亡くなり、最後には家門が滅びる |
5.歳破(さいは)
・ | 年の十二支と相対 歳破神と同一方位 |
・ | 凶方作用強力でいかなる吉神でも会吉化できない |
・ | 本命星と相生でも犯してはならない |
6.月破(げっぱ)
・ | 月の十二支と相対 |
・ | 凶意は歳破の12分の1程度ともいわれるが |
他動的な災禍に遭いやすく | |
天災や不慮の事故であれば度合など | |
調整できるはずもなく慎重に扱うべき |
この他に「小児殺」「定位対冲」を加えて「八大凶殺」とすることもあります。
凶神・凶方位1
六大凶殺のほかにも以下のような凶方位があります。
1.都天殺(とてんさつ)
・ | 五黄殺に匹敵する大凶方 |
・ | 土性が旺盛になることによって陰気を生じ、本命星を損ない |
すべての行いに災いを及ぼす | |
・ | 都天とはすべての天、全世界の意 |
2.歳殺(さいさつ)
・ | 大将軍と比べれば凶意は弱いが、犯すと子孫や大切な財産を失う |
・ | 結婚など男女の結びつき争いを起こすこと大凶 |
・ | 仏事・神事は吉方位 |
3.災殺(さいさつ)
・ | 歳殺と並ぶ大凶方で建物の建築・修理や土を動かすことを強く忌む |
・ | この方位を犯すと盗難や病難・事故などの災害をもたらし、 |
子孫・家畜やペットを損なう強い凶神 |
4.劫殺(ごうさつ)
・ | 外から奪われ、犯される意を含む凶方 |
歳殺・災殺・劫殺はほぼ同格の凶意を持ち「三殺」と呼ばれます。
5.死符(しふ)
・ | 歳破神が巡ったあとの余気による凶方位。 |
・ | 墓地を買ったり、墓を作ることを忌む。この方位を犯すと五年にして |
主人の死に遭うと言われる |
6.病符(びょうふ)
・ | 太歳神が巡ったあとの余気による凶方位。 |
・ | 死符ほどではないが、病災をもたらす凶方位。犯すと一年後に発病 |
・ | この方位に向かって新たなことを始めるのは忌む |
7.白虎(びゃっこ)
・ | 太白(金星)の精で、姫金神と同格。大金神の後を追い一つ遅れの |
・ | 十二支を回座する。建築工事などでこれを犯せばたちまち難が降りかかる |
殺伐の凶方位。また血の神としても知られ、妊娠出産を司る |
凶神・凶方位2
1.蚕室(さんしつ)
・ | 大将軍の后とされる凶神。性質も大将軍に似ている |
・ | この方位に向かって土を動かしたり、収穫(特に桑の実)したりを忌む |
2.力士(りきし)
・ | 太歳神に使える武官で、(←→奏書・博士)こちらは凶神 |
・ | この方位を犯すと、手足を損ない、病災を被る |
・ | 太歳神の前の四隅を回座する |
3.小児殺(しょうにさつ)
・ | 幼児(数え七歳まで)の月別方位盤のみに適用される凶方位 |
・ | この方位を犯すとその家の幼児に病気や事故などの災厄が起こる |
(月毎に回座する場合と、年間を通じて同方位を忌む場合がある) |
4.定位対冲(ていいたいちゅう)
・ | 九星が定位の相対する方位(対冲)に回座している方位を指す |
・ | 本宮が五黄土星の年には無い。 |
・ | 歳破・月破と同様だが、凶意は幾分か弱い |
吉神・吉方位1
1.歳徳神(さいとくしん)
・ | 恵方・明の方 |
・ | 素戔嗚尊(牛頭天王)の后、櫛稲田姫 八将神の母 |
・ | 本命星・相生星と同座すれば万事大吉 |
・ | 金神と六大凶殺は制化できず |
2.太歳神(たいさいしん)
・ | 年の十二支の方 | ・ | 清廉潔白・理があっても訴訟・争い凶 | |
・ | 建設的事柄・結びつきに吉 | ・ | 縁切り・破壊・伐採に凶 |
3.歳禄神(さいろくしん)
・ | 一年の福禄を司り、歳徳・大歳と並ぶ吉神 |
・ | 移動・旅行、商売、結婚、工事等すべて大吉 |
4.歳徳合(さいとくごう)
・ | 歳徳が剛にして陽⇔歳徳合は柔にして陰 |
・ | 外より内、物質より心、他人より自分自身の吉意大 |
5.歳枝徳(さいしとく)
・ | 災いを祓い、弱きを助ける吉神 |
・ | 太歳神の五年先の十二支に在座する |
吉神・吉方位2
1.天道(てんどう)
・ | 素戔嗚尊(牛頭天王) |
・ | 年ごとの在座二カ所と月ごとの在座がある |
・ | 天徳・月徳と同座すれば吉意さらに強くなる |
・ | 制化力強力で、金神を含めほとんどの凶神を封じるが |
六大凶殺だけは制化できず |
2.天徳(てんとく)
・ | 火性の陽神で、相互調和・万物育成・吉祥慶福、自然の流れに則す |
・ | 特に移転や建築、胞衣(えな)を埋めること大吉 |
・ | 祖民将来にて悪神の巨旦将来(金神)と対 |
3.月徳(げつとく)
・ | 天徳に準ずる吉神で、万事に吉 |
・ | 六大凶殺以外の凶意を制化し、福分を招く力がある |
4.天徳合(てんとくごう)
・ | 天徳神より一つ格下、万事に用いて吉 |
・ | 空位の年、月あり |
5.月徳合(げつとくごう)
・ | 月徳神より一つ格下、万事に用いて吉 |
これらの5つをあわせて「五徳」と言います。
吉神・吉方位3
1.生気(せいき)
・ | 本来は正気方(しょうきがた)。もともとは本命星の五行正気方にあたる九星を示す |
・ | 日常生活、特に睡眠や休憩にこの方向を用いると無病息災 |
・ | 他からの援助が期待できる |
2.奏書(そうしょ)
・ | 太歳神へ奏議や奏詞を司る秘書役の吉神 |
・ | 善事一般について大吉。建物の修理などはかまわないが、土を動かすことは忌む |
・ | 太歳神に従って回座。三年単位 |
3.博士(はかせ)
・ | 太歳神の学問神、参謀神 |
・ | 土を動かすこと、木を植えること、井戸を掘ることのみ凶。それ以外は吉 |
・ | 太歳神を先導するように動き、奏書と相対する方位に回座 |