Q&A

プープル主権説とは何なのでしょうか

プープル主権説の反対がナシオン主権説ですが、後者の場合には選ばれた人には 選んでくれた人々の意思とは無関係に、自由な行動を取れます。言わばこの 代表は、平均的な一人として自由に意思表示できる代表と言いましょうか。

今の選挙に於いて、候補者は「あなたの思いを国会へ」「庶民の意思を・・」 などと、あたかも投票してくれる人の「意思」を代行すると思わせるような 発言をします。ところが現実は一人で、約10万人もの多くの人の賛否を統合する 事はできません。例えば3議案があれば6通りの賛否が生じます。

即ち当選すればプープル主権説で行動しますと誓約するのは 本来無理なのです。 選挙の時はプープル説を掲げ、当選すればナシオン説に変身するという のが間接政治制度での候補者の本質ではないでしょうか。

もっとも小沢氏のように「金と票を出せば後は我々に任せるべきだ」とナシオン説を強調される方もおられますが、それでは本来のデモクラシーでないことは当然です。


 議員立法の強化を図ることでも政治はかなり違ってくるよう に思うのですが、も ちろん、私個人は別に現行の政治制度が絶対に正しいなどというつもりはありませんが、

並存案の第一段階では議決に参加しても現状では殆ど国民や環境の 利益は少ないように思います。議員立法ですが現在の議員立法と称するものは 大半がお土産法案と言って、表現の変更などであって議員に名をなさしめる目的 即ち、行政が利権を確保しておきたい為に、議員を懐柔する為の贈物的なものが 多いと言われています。又行政が色々な名目で関与してきますから純粋な議員立 法はないと言ってもいいでしょう。

「火だるま」の決意でさえ看板の掛け変えに 終わったように行政改革などは、議員のお世話にならなければ仕事(後援企業の 許認可や公共事業の予算化)ができない体質の議員には本来無理だと思います。

すべての法案は懇談会、審議会、公聴会、委員会等を経過して閣議へ出されます。低位ほど多くの意見が出されますが、次第に官僚の価値観、省庁や 企業の権益を擁護する委員を「恣意的に選出」されていきます。事務次官会議に於いて最終的に全ての省庁が権益を損なわないという確認がなされて始めて閣議へ上げられ、国会の法案となります。並存政治案第二段階のように国民の視点から、国民も法案(候補)を提出できなければ 本当に政治に関与したとは言えないと思います  

 誰が国 民の提出したアイデアを法案化していくのでしょうか

「国民意識の抽出」これこそ国民的価値観が作用すべき機会ではないでしょう か、年間60-100の議案すべてに参政国民が関 与するということはキャパシティー的にみて無理でしょう。 第二段階においては、政府も国民も議案候補を掲示板にupしておくことが可能で あり、多くのRESがあったもの、即ち国民の関心のある議案を選出します。

国民に関心がない議案(参政議案に選ばれなかった政府議案)は二級議案として議員諸 公が従来通りに審議し採決します。 法案への成文化ついては多くのNGO、学者、弁護士、ほか外国の政党などとの連 携もありうると思っています。法制局のミソギが必須要件という行政の主張を容認してい ては一切の改革はありえないでしょう


1/23迄の最新情報、議論等



           神戸空港、吉野川第十堰問題は代議制民主主義とは何であるか、どう理解すべきか という 極めて重大な問題提起をしています。


議員は「我々は市民の代表としての権力を行使出来る、私の意思は市民の意思でもある」 まさにこれは、ナシオン主権説によるものです。 これに反して市民側は、「議員は市民の代弁者に過ぎない、議員は市民の意思に拘 束さ れる立場にある」という考え方を取っています。いわゆるプープル主権説を信じて います


さて、問題は、選挙の時に、候補者の立場で彼等はどのように述べていたでしょう か 「清き一票は私に預けて欲しい、私は市の将来のために私自身の考えを貫きたい」 と言ったのであれば、彼に一票を信託した人は、彼がどのような行動をしようとも 文句 を言える筋合いにあり ません。
しかし選挙の時に「皆さんの声を議会に」等とプープル主権説代表であるが如き主 張を して議員なったのであれば市民の意思が尊重されなければなりません


実際問題としてナシオン主権説では当選はおぼつかないのは常識でしょう 言わば双方は暗黙の内にプープル説で選挙を通過してきたのが問題の発端であった 訳です 難しく言えば、一票を信託する行為は契約の一種ですから、候補者は「自分はナシ オン主権 代表(或いはプープル主権代表)として立候補しています」と言う「宣誓」がなされ なければ 市民は選択のしようはないのです。


今後、「宣誓」文書を取る か、選挙の時の演説は証拠として記録されるべきかもし れませんね 真のデモクラシーに至る順序としては以下のように考えています


1 、一票格差の解消  議員が議 会議決に選挙の得票数1 万票ごとに1 票の議決権 を            持つシ ステムにする、比例区議員は選挙区議員の平均


2  国民住民投票制度の実現


3   直接間接並存政治  第一段階  


4  直接間接並存政治  第二段階


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以下に吉野川第十堰 関連の最新情報をつけます

1998年12月4日 朝日新聞徳島版 一面記事(!)  


吉野川 第十堰住民投票運動 署名10万人突破   ― 有権者の過半数確実に


 徳島県・吉 野川の第十堰を壊して可動堰を作る建設省の計画をめぐり、 その是を問う住民投票の条例制定を徳島市に請求する署名活動を終えた 「第十堰住民投票の会」(代表世話人=姫野雅義さんら四人)は、三日、 回収作業を続けている署名数が十万人分を突破したと発表した。同会は 有権者(二十万八千百九十四人)の半分を越えるのは確実とみている。  同会によると、三日正午までに回収できた署名は十万五百三十八人分。 未回収の署名簿がまだ三万冊異常あるため、署名の有効、無効を審査する 市選管に提出する期限の七日までには、さらに増えるとみられる。  
同会は有効署名数も、議員の解職を請求する場合に必要な有権者の 三分の一(約七万人)を確実に越える、とみている。姫野代表世話人は 「署名数がどこまで伸びるか予想できないが、一人の署名も無駄に しないよう回収に全力を尽くしたい」と話している。

 

 (こ こまでくれば条例の成否と無関係に全住民の意思を確認して    おくべきかと思いますが  ミネ)


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某議員秘書の嘆きです


風邪で熱噴出。月曜日に復帰。今週は体力をセーブ。休む暇なし。化学 物質、ダイオキシン、フロン、ダム、発電、林道、道路、希少種、農薬汚染、干 潟、湿地、水俣、騒音、気候変動枠組条約、エネルギー、環境税、過去の処理と 未来への課題。右から左から押し寄せる問題。秘書部屋に釘付けで仕事をするが 追い付かない。
(そして木頭村のおからケーキの会社がピンチ。) 国会は機能していない。どうしよう?ジレンマの中で毎日が過ぎる。愚痴を言っ ては皆に悪い、と思う。皆頑張っているのだから。逆に皆「抱え込んでつぶれな いように」と優しい。その優しさをエネルギーに頑張るが追い付かない。

国会議員の人達は一体なんのために国会議員になるのか。近くにいればいるほど 分からなくなる。大物政治家と見なされている人でも近寄ってみると、分かりきっ た総論は言うが具体化する力も術も持たない。

市民がドタバタしている生情報も 持っていないから焦ってもいない。それは実に不思議。 「な〜んだ、こんな議員だったのか」と思うこともある。 持つべき所に問題意識が持てないから、この国をどう変えていくべきかという 「自然」な方向すら見 えないのかもしれない。国会議員とは所詮、法律がその時 代に合うように調整を進めていくことが仕事のはず。方向が見えない人は立法府 にいてもらっては困る。

ところがウヨウヨいるのかもしれない。見れば見るほど、 国会議員とは選挙マシーンであり「選ばれること」を最大の目標とし、国の方向 を話合う「仕事場」に職を求 めたことを忘れている人達なのだと思える。そして 「落ちる」心配のない人は「権力」や「権力維持」に向かうのではなかろうか。 例外は少数で、その少数が消耗していく。消耗を言い訳に「手抜き」を許してと いう雰囲気がある。


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