般若心経は、簡潔に言えば『空の知恵』を教えています。
『空』は、無常と無我から構成されています。
『無常』は、全ての存在は移り変わり、留まらないという意味。
『無我』は、全てその存在は、全てお互いに関わり合い、関係しあって存在できるという意味。
私たちが物事を考える時、何故悩むのでしょうか。おそらく現象面に心を奪われ、肝心な本質を見失っているだけだと思います。
私たちが未完成な人間であることは未来性がある。人間性も価値観も常に移り変わっている…現在進行形です。
これを勘違いするから、人間関係に摩擦が起きる。
社会環境だって常に現在進行形で動いています。
それから、お互いに関わり合い、関係しあって存在していることを認識すれば、自分だけ、我社だけ…といった発想は出てこないはずです。そして、日常の暮らしにおいても…。

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