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ミュージカル[表紙]

ミュージカル鑑賞日記
(1999年分:9・10月)

「レント」(10/13)
「レント」(10/14)
「ソング&ダンス」(10/23)
「ソング&ダンス」(10/30)
日付 公演名(劇団名)・場所 感想
99/10/13 「RENT」

シアター・ドラマシティ

2日続けて観ちゃいました! いやいや、はっきり言ってやばいです。何がって、遅ればせながらハマりそうで。 去年見たときは正直なところ「音楽はよい! でもよく歌詞や台詞が聞き取れないしキャストの実力にも差が・・・。 けっこう好きだけど、何度も見たくなるというかんじではないな」などと思っていたが、甘かった。 良い意味でキャストが「こなれて」きているし(特に再演組、中でも宇都宮サンが良くなってた。今年初登場組もみんな良い!)、客も「RENT」の楽しみ方を心得たようだし、私自身の、歌詞やストーリーへの理解度が少しはアップしたこともあって、最初から思い切り作品にのめり込むことが出来た。自分でも意外なほど何度も涙が込みあげてきて困ってしまうほどで、ああ、なんでこんなに「RENT」の良さに気づくのが遅かったんだろうと後悔。「HIV」やドラッグなど、いまの日本社会ではあまり身近ではない 事柄が取り上げられていることに対して議論もあるだろうと思うし、私も社会的な背景なんぞに思いを至らせないとこの作品を 本当に理解できないのかと思ったりもしたが、乱暴に言えば、「もうそんなことどうでもよく」なった。普遍的な、なんて 言うと変に陳腐になっちゃうけど、誰もが感じる「思い」があふれていて、それが感動させてくれるんだからもういいや、と。 さて、今回、各曲の良さもさることながら、台詞にグッとくる部分が多かった。中でも印象的だったのは次の2つ。 まず、エンジェルを思い出してモーリーンが言う台詞(弔辞、と考えて良いのかな)。「エンジェルは私たちの誰よりもオリジナルだった」・・・。オリジナルであると語ることが最高の賛辞になる、そんな人生や仲間が羨ましくなり、また今の私自身にオリジナリティはあるか?と考えて、アイデンティティさえ不確かであることに悲しくなり、涙が出てきてしまった。 それから、ライフ・カフェでマークが言う台詞(というか歌詞の一部)、「戦争の反対は平和なんかじゃない、そう、クリエイション!」真に人間的に生きるということは、非人間的でない状態でいるだけでなく、クリエイティブであること、オリジナリティを生み出すことなんだ、とマークは言っているように思う。このところ仕事やら雑事に忙殺されて、目の前の「やっつけ仕事」 をこなしていただけの私にとって、キツイけれど感動させてくれた2つの言葉でした・・・。 本当は各キャストのみなさんについてもいろいろ書きたいんだけど長くなるので省略。 あ、そうそう、気が付いたこと。エンジェルったら、モーリーンのパフォーマンスの間、後ろの ほうでずっとコリンズの肩をマッサージしちゃあ2人で微笑みあったりなんかして、ひょっとして本当に?! と思わせるほどの 熱い2人。あともう1つだけ。最後にマークが映写機でフィルムを上映するんだけど、あの演出が私大好き。あんまり舞台で映像を使うのは好きじゃないんだけど、この「RENT」のラストだけは別。これが言いたかった・・・。 (↑上へ)
99/10/14 「RENT」

シアター・ドラマシティ

99/10/23 「ソング&ダンス」

(劇団四季)

近鉄劇場

今回はF列ということでダンスの迫力がバシバシ伝わって参りました。 私、いつも「今度こそ加藤さん以外のダンサーの方にも注目しよう」と 思うのですが、また加藤さんばかり見てしまいました。あの、スプリン クラーのような汗の飛び散らせ方は本当に格好良いんですもん。 唐突ですが、私は長島茂雄の現役時代を知らないんですけど、きっと彼の 「ヘルメットを飛ばしながらの空振り三振」って、「加藤さんの汗スプ リンクラー」と同じような魅力があったんじゃないかな〜、なんてまた 馬鹿なことを思っています。 それから、荒川さんの存在感がすごいです。東京でS&Dが最初に始まっ たときは、芝さんの強烈な個性や、石丸さんの華やかさのなかにあって、 「普通」の存在感だったと思うんですよね。それが今では、出演者全員を、 加藤さんと一緒に引っ張って行くような、圧倒的な存在感があります。 「今宵は星空」でのような軽妙な味もステキだし、もちろんタガーのとき はセクシーに決まってるし、言うことナシです。正直言って最初の東京 S&Dのときは「なんか荒川さんおじさんっぽくなっちゃったなあ。お腹 もちょっと気になるぞ」(荒川さんファンの方、ごめんなさい!!)など と思っていたのですが、今では一番元気で、楽しそうで、格好良くて、 もう、たまりません・・・。 もちろん、今回の目玉・坂元さんにも注目しておりましたが、思っていた より大人しくて(何を期待してるんだか)、もっとハジけてもいいんじゃ ないかと思いました。歌は素晴らしいですね〜。 全体的には、出演者の方たちが自ら楽しんでらっしゃる雰囲気がずいぶん 強くなったように思いました(特に佐野さん)。カーテンコールでの加藤 さんと荒川さんのタップのオマケも、そういう雰囲気の現れなんでしょう。 観ているこちらも、「ああ、仲間に入れて!」と思うくらいみなさん 楽しそうです。 最後にちょっと苦言。まず、「体力づくり」のバレエのシーン、男性 ダンサー3人の方のタイミングが全然合っておりません。もうちょっと なんとかならないでしょうか。他のダンス・シーンではキレイに揃って いるのに。バレエの動きって少しでもずれるとずいぶん乱れているように 見えてしまいますし・・・。それから照明のタイミングがずれるところが 何カ所かあったように思うんです。久々の近鉄劇場だからかな? とまあ、苦言もありますが、いつものように楽しいS&Dでした。一緒に 行った知人も「あっと言う間に終わっちゃった。楽しかった」と言って くれました。次は30日のオフだ〜! (↑上へ)
99/10/30 「ソング&ダンス」

(劇団四季)

近鉄劇場

先週に続き2度目の大阪S&Dを観劇。キャスト・内容については もう省略。とにかく今回思ったのは、「ソング&ダンスも楽しいけど、やっぱり ユタや夢醒めやクレイジーそのものが見たいよおおおおおーーーーっ!」 ということ。S&D観劇回数を重ねれば重ねるほど、この欲求が溜まっていくね〜。私は「S&D中毒」ではなくて、 「S&Dによる、ユタ・夢醒め・クレイジー観たい症候群」に罹ってしまったようです。(もちろん、「雪ん子」や「九右衛門」も、まだ観たことがないのですごーく観たいし、「美女と野獣」も久しぶりに観たい!)。 それに、やっぱり坂健の胸板がないとあたしゃ満足できないのよっ。 (↑上へ)

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