兒島まさ子  Masako Kojima 「Fluir タネにはタネの都合がある」

 

Cien dolche de colores

162.0×162.0cm カンヴァスに油彩 2023

流れる

162.0×162.0cm カンヴァスに油彩 2023

誘惑の魔法

194.0×130.3cm カンヴァスに油彩 2024

しがみついて離れない

162.0×130.3cm カンヴァスに油彩 2024

森の中

41.0×41.0cm カンヴァスに油彩 2023

公園を歩くと出会うものたち 1

18.0×14.0cm カンヴァスに油彩 2024

公園を歩くと出会うものたち 2

18.0×14.0cm カンヴァスに油彩 2024

公園を歩くと出会うものたち 3

18.0×14.0cm カンヴァスに油彩 2024

種子(各種)

H13.3×w30.1×d26.0cm 種子(ムクゲ、シナサワグルミ、他)

 

 ■兒島まさ子 コメント  [Artist Statement]

タネにはタネの都合がある。

 

形や大きさ、色、匂いが違う一つひとつが、森でも街でも、うまく動いて、うまく生きている。彼らのとるにたらないちっぽけな日常には、特別なそれぞれのコトバがある。

 

控えめな存在に見える植物だけど、タネは風に乗り、水に流され、何十年も土の中で過ごす。果実は鮮やかな色や味で誘う。花は匂いで誘い、匂いで拒否することも…。その捨て身の戦略と粘り強さは、欺瞞やレトリックがいっぱいでとにかく面白い。まるで映画を観て、小説を読んでいるかのようなそれぞれの生きざまに、心惹かれる。そして、美しいものが本来の役割を果たしているのを見ることは純粋に嬉しい。

 

呑気なようだけど淋しさもあわせ持つ。自ら移動できないタネは再びふるさとを見ることもままならないのだから。しかし、彼らの声が私に届くと、なぜだろう、心が軽くなる。

 

私があまりにもつくられた世界の中で生きているから?

 

私にそっと語りかける小さな声。

そんな声に耳を澄ませながら、些細な日常に目を向けて生きていきたい、うまく生きていきたい。

流れるように。

 ■略歴  [Artist Biography]

1976 和歌山県生まれ

1999 宝塚造形芸術大学造形学部美術学科絵画専攻卒業 

2001 インターメディウム研究所・IMI「大学院」講座修了

 

・個展

1999 あながち間違っているともいえない空(CUBIC GALLERY・大阪)

1999 みにくいあひるのこ理論(CUBIC GALLERY・大阪)

2004 うき寝(CUBIC GALLERY・大阪)

2005 うたの星座(CUBIC GALLERY・大阪)

2007 うたとおどりのうみ(CASO・大阪)

2008 日向くさい宙(GALLERY MAISON D'ART・大阪)

2010 百色の詩(GALLERY MAISON D'ART・大阪)

2017 お花草子(CUBIC GALLERY・大阪)

2019 鳥の空音(Oギャラリーeyes・大阪)

2020 小品展 20082020Oギャラリーeyes・大阪)

2021 たゆたう(Oギャラリーeyes・大阪)

2022 ガラスの薬壜(Oギャラリーeyes・大阪)

2023  Cuna de BebéOギャラリーeyes・大阪)

 

・グループ展

1999 合宿ワークショップ展(後藤美術館・千葉)

1999 LOVE ONESELF-SOアートギャラリー・大阪)

1999 熱海ビエンナーレ(旧松下邸、熱海サンビーチ、銀座商店街、他・静岡)

2001 WERGO BOJEL−ウサギの傘−(CASO、他・大阪)

2009 2009.nov.painting+(CUBIC GALLERY・大阪)

2015 Forms of Light 2015CUBIC GALLERY・大阪)

2021 アナタと私のねじれた世界(Oギャラリーeyes・大阪)

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