フジイフランソワ Fujii Furansowa

 

九十九髪 二の舞

18.0×14.0cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、ルイボスティー、水彩絵具 2023

九十九髪 べろりんとん 面白 さく乱坊

18.0×14.0cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、ルイボスティー、水彩絵具 2023

やくさのいかづち

130.3×73.8cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、水彩絵具、アクリル絵具 2022

おおげつひめ

160.0×80.0cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、水彩絵具、アクリル絵具 2022

やまさち

160.0×80.0cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、水彩絵具、アクリル絵具 2022

うみさち

130.3×73.8cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、水彩絵具、アクリル絵具 2022

このはなさくや

130.3×73.8cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、水彩絵具、アクリル絵具 2022

このはなさくや

160.0×80.0cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、水彩絵具、アクリル絵具 2022

九十九茶道具 壱

41.0×24.3cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、ルイボスティー、水彩絵具 2022

九十九茶道具 弍

41.0×24.3cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、ルイボスティー、水彩絵具 2022

まあ茶でもしんぜえもん

41.0×24.3cm 和紙に鉛筆、墨、胡粉、膠、ルイボスティー、水彩絵具 2023

 

 ■フジイフランソワ コメント  [Artist Statement]

神とはなんであろうか。人は何に対して神聖を感じ、神に何を望むのか。

 

自分より高次元の崇高なもの、絶対的なもの、認めてくれるものを神として想像し、カリスマに依存しおもねることは、この世でままならない承認欲求を満たそうとする心の動きなのかもしれない。

 

でもきっとそれでいい。いろんな捉え方をし、エスケープゾーンを作り、工夫をし、自分の人生をちゃんと全うすることが、それぞれに与えられた大事なミッションだと思える。

 

また、精神的なことだけでなく、生き物は物質的な体への栄養も必要。

自分の命のために他の命の恵みを戴く。

 

つまり身も心も、他者からの恵みなしには生きていけない。恵みをくれるのはやはり神だ。私は全てのものに霊性があり、全ては神である、という日本人のアニミズム的な捉え方がしっくりくるし、誇らしい気持ちにさえなる。

 

私が鹿の姿を借りたオオゲツヒメノカミを描くのは、食物を自らの体から出し提供し、体から出た汚いものを食べさせたと断ち切られ、それでもその骸から食物の種を生えさせ、食物の神としてどこまでもただただサービスと用意をする摂理を持ってるところを現したいのだ。

 

相手を喜ばせたり、サービスしたりも、お互いの心を豊かにする。人は他者に示して反応があることで生きていける。個の魂をちゃんと認識していくことが、生きるということなのでしょう。

 

描き上げたもの、つまり作品も、付喪神と同じく霊性を持ち、神として存在している。

 

本当に自分を理解し自分を真に肯定するものは自分しかない。

神を表すのに神としての神威の記号も象徴性もいらない。鹿の姿を借りた神々を描きながら、姿を表していく神々に教えてもらうことがたくさんあった。自分で作ったものなのに教えられる。もう私の分身ではなく別の霊性を持った個である。

作品は、良し悪し好き嫌いに関わらず、付喪神と同じく、既に個として独立した神なのだと思う。

 

どこまで自分を肯定できるだろう。

 

たぶん神は、どんな存在もどんな姿も愛する。

 ■略歴  [Artist Biography]

1962 静岡県生まれ

 

・個展

1993 かつてそこに必ずいた人(ハートフィールドギャラリー・愛知)

※以降、同ギャラリーにて`95`98年に開催

1994 景(ギャラリーハウスマヤ・東京)

※以降、同ギャラリーにて`97年に開催

1996 景(ピガ原宿画廊・東京)

2002 水戸芸術館現代美術センター(茨城)

2004 ギャラリー二葉(東京)

2004 HALC+蔵(愛知)

2006 Oギャラリーeyes(大阪)

※以降、同ギャラリーにて`08`11`13`15`17`20`22年に開催

2008 綯交−remix(豊田市美術館・愛知)

2009 コトホギス

(新宿高島屋・東京、JR名古屋高島屋・愛知、大阪高島屋・大阪)

2012 日本橋高島屋(東京)、JR名古屋高島屋(愛知)

2013 L Gallery(愛知)※以降、同ギャラリーにて`15`17`19`23年に開催

2017 百に一足りぬかみたち(新宿高島屋、日本橋高島屋・東京)

2018 はなからさらさらきにならぬ(三岸節子記念美術館・愛知)

2021 ことのはぐさ(日本橋高島屋・東京)

2022 君が代の庭(永井画廊・東京)

 

・グループ展

1995 街はいまアートで溢れる(一宮市内・愛知)

1998 第11回名古屋コンテンポラリーアートフェア

(名古屋市民ギャラリー・愛知)

2000 VOCA2000(上野の森美術館・東京)

2003 粟国久直・フジイフランソワ・与那覇大智展

(ギャラリー ラ・フェニーチェ・大阪)

2004 花鳥風月の遺伝子(ギャラリー ラ・フェニーチェ・大阪)

2005 SKYLINE -アレゴリーの輪郭-Oギャラリーeyes・大阪)

2007 Absolute basis 冨倉崇嗣とフジイフランソワの場合

Oギャラリーeyes・大阪)

2007 日本画滅亡論(中京大学アートギャラリー C・スクエア・愛知)

2007 きのあうところ(長久手たいようの杜古民家・愛知)

2007 SHIMOTSUKI(ギャラリー余白・愛知)

2008 第4回東山魁夷記念「日経日本画大賞展」

(ニューオータニ美術館・東京)

2012 The 13th Anniversary Pre ExhibitionKICKS」(Oギャラリーeyes・大阪)

2012 百華祭「タカシマヤのばら アートセッション」(日本橋高島屋・東京、他)

2012 BOTANICAL EXHIBITIONL Gallery・愛知)

2012 伊藤若冲インスパイア作品展

(明治神宮外苑「TOKYO DESIGNERS WEEK 2012」中央会場・東京)

2013 寺田コレクション展(東京オペラシティアートギャラリー・東京)

2013 密度ある時間−わたしの一点(織部亭・愛知)

2013 24名の作家による〜 今日の墨表現展(佐藤美術館・東京)

2013 日本の「妖怪」を追え!(横須賀美術館・神奈川)

2014 高島屋幻想博物館(高島屋各店・東京、大阪、京都、横浜、名古屋)

2014 豊田市デカスプロジェクト足助ゴエンナーレ(寿ゞ家・愛知)

2014 寺田コレクション(茨城県天心記念五浦美術館・茨城)

2015 笑う美術(茨城県近代美術館・茨城)

2015 わたしの一点 織部亭30年記念展(織部亭・愛知)

2015 異界へのいざない−妖怪大集合(茨城県天心記念五浦美術館・茨城)

2015 足助ゴエンナーレ(寿ゞ家・愛知)

2015 祥瑞図(日本橋高島屋・東京)

2016 春光図(日本橋高島屋・東京)

2016 夜想髑髏展(パラボリカ・ビス・東京、春秋荘・京都)

2016 足助ゴエンナーレ(寿ゞ家+地蔵堂庫裏・愛知)

2017 足助ゴエンナーレ(寿ゞ家・愛知)

2017 我輩の猫展(佐藤美術館・東京)

2018 脇田和×VOCA展(第一生命ギャラリー・東京)

2018 第37回 ふるさと知名人チャリティー色紙展(遠鉄百貨店・静岡)

2019 異界庭園(白鳥庭園・愛知)

2019 Creature展(L Gallery・愛知)

2019 闇黄泉茶会(春秋山荘・京都)

2019 第38回 ふるさと知名人チャリティー色紙展(遠鉄百貨店・静岡)

2020 星月夜(L gallery・名古屋)

 

・受賞

1998 準朝日広告賞

2000 VOCA2000(奨励賞)

 

・パブリックコレクション

第一生命保険株式会社

豊田市美術館

東京オペラシティ アートギャラリー

茨城県近代美術館

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