八木鈴佳  Suzuka Yagi

 

×(curtain

72.7×72.7cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

landscape in the wing

27.3×22.0cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

misty wing

41.0×31,8cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

灰色に浮いた街

162.0×162.0cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

lace curtain

80.3×100.0cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

wing #3

14.0×18.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2023

wing #6

18.0×14.0cm 木製パネルにアクリル絵具 2023

wing #5

18.0×14.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2023

milky wings

24.2×33.3cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

wing #4

27.3×22.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2023

失いそうな風景

72.7×72.7cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

out of frame

22.0×27.3cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

melting fence

18.0×18.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2023

through

38.0×45.5cm カンヴァスにアクリル絵具、油彩 2023

 

 ■八木鈴佳  コメント  [Artist Statement]

触れる距離にあって、触れられないもの。

 

⼿を伸ばせば届く。そんな距離の中にありながらも、簡単には触れられないと感じているものたち。たとえば、道で拾い集めた蝶の翅。室で揺れるカーテンの布地など。モチーフは主に、私の室内や活空間の中にあるものたちです。いつも近にあって、ただひっそりと部屋に佇むものたちへ親密さを抱く⼀⽅で、同時に隔たりに近いものを常々感じています。

「これ以上先へは侵できない」というような、わばパーソナルスペースのような距離感を、モチーフとなる対象そのものから発せられている気がするのです。

 

触れずに対象との間隔を保つこと。それは、実際に指先で触れて確かめるよりも、に映るものが「そこに在る」ことをより強く感じます。布や翅といった、ささやかで頼りなく薄っぺらいものたちが、視界の中で距離を含んで揺れるように。ふと、活の中でち現れる仄かな存在の気配を、その薄い表の向こうへ通り抜けていくような奥きの感覚とともに絵画空間の中に留めることができたら、と思っています。

 

向こうに届いた視線が、膜を介してこちらに返ってくる。

そんなふうにして、触れずにふれたい。

 ■略歴  [Artist Biography]

1997  東京都生まれ

2020  京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業

2022  京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了

 

・個展

2021 KAGANHOTEL(京都)

2021 galerie16(京都)

2022 ギャラリー恵風(京都)

2022 芝田町画廊(大阪)画廊(大阪)

 

・グループ展

2021 コンシン展 vol.3gallery UG・東京)

2021 Tourbillon19Oギャラリーeyes・大阪)

2022 LovelyOIL by 美術手帖ギャラリー・東京)

2022 遠い手ざわり(FUGA Dining・東京)

2023 古い夢、壁には輝く蝶(スタジオニューホープ・京都)

 

・パブリックコレクション

京都銀行

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