●Tourbillon 21(トゥールビヨン21 Part 1

 

 

 ■展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition]

トゥールビヨン(tourbillon:フランス語で“うずまく”)と題されたこの展覧会は、現在の様々な動向に視野を向けながら、社会の中での関係性や可能性を探り、絵画という媒体の中で求心的に模索することで、自らの方向性や在り方を力強く示そうとする若手作家に注目し展覧会を構成します。

【トゥールビヨンは、時計の仕組みでテンプや脱進機を丸ごと回転させて、重力による負担を低減させるシステムの名称です。普段、重力の束縛から逃れることが出来ない日常から、わずかでも解放されるような感覚を喚起出来ればという願いからこのタイトルが付けられました】

OギャラリーeyesO Gallery co., ltd.

 

 峰松沙矢 Saya Minematsu

oyogu me1

43.0×26.0cm カンヴァスに油彩、水彩、パステル、オイルパステル 2023

oyogu me4

40.0×29.0cm カンヴァスに油彩、水彩、パステル、オイルパステル 2022

oyogu me3

41.0×24.0cm カンヴァスに油彩、水彩、パステル、オイルパステル 2022

same save point1

162.0×65.0cm カンヴァスに油彩、水彩、パステル、オイルパステル 2022

same save point2

162.0×50.0 cm カンヴァスに油彩、水彩、パステル、オイルパステル 2022

oyogu me2

39.0×32.0cm カンヴァスに油彩、水彩、パステル、オイルパステル 2022

 

 ■峰松沙矢 コメント  [Artist Statement]

自己やその身体のイメージが何によって保たれているか

自己のやどる身体が - 今ここにあるもの - として認識することは、わたしが纏う衣や外気の温度、 生物が持つ体温、風景といった、いずれも他者の接触を感知することでようやく保たれる微細なイメージからなるものです。

自転車で走っているときや電車に乗っているとき、ふと一瞬、知らない人と目が合うことがあります。あの一瞬の目は私の目に焼きついたあと、すぐにその顔は私の記憶から滑り落ちていきます。

日常で起こるあの一瞬の目が合う体験が、自己がここにいるものだとシグナルを送っているように感じるのです。屋上から見える遠くのマンションの一室の窓もまた、わたしにシグナルを送っているのではないか。

あの一瞬のシグナルを画面の上に印づけ、ときには手で広げ、隣にあるキャンバスにも同様に手を移すことで、たったひとつの存在の境界を曖昧にしていきます。

支持体との接触から生成されるイメージと、目を合わせた記憶から残った色のついた僅かな点から頼りないイメー ジがかたちを保つ/崩れるような揺らぎを制作しています。

 ■略歴  [Artist Biography]

2000 大阪府生まれ

2023 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業

 

・個展

2022 MEDIASHOP gallery2(京都)

 

・グループ展

2020 スーパースプラウト〜超☆芽吹き〜(マンションみどり・大阪)

2021 体内で満ちて(ART SPACE NUI・京都)

2021 包まれた触れ幅(四谷未確認スタジオ・東京)

2022 令和3年度 下京渉成小学校作品展(京都市立下京渉成小学校・京都)

2023 スローイング・スパゲッティ at VOXビル(VOXビル・京都)

2023 展示力合宿!inかなざわ(金沢市民芸術村・石川)

 

 三佐川紗綾 Saaya Misagawa

無題08

15.3×15.3cm 木製パネルに油彩、クレパス 2023

無題05

27.3×27.3cm カンヴァスに油彩、クレパス 2023

無題06

25.6×25.6cm 木製パネルに油彩、クレパス 2023

無題01

53.0×45.5cm カンヴァスに油彩、クレパス 2023

無題10

23.0×16.0cm 木製パネルに油彩、クレパス 2023

無題07

29.7×20.8cm 木製パネルに油彩、クレパス 2023

無題04

18.3×14.3cm カンヴァスに油彩、クレパス 2023

無題03

18.3×14.3cm カンヴァスに油彩、クレパス 2023

無題09

20.0×20.0cm 木製パネルに油彩、クレパス 2023

 

 ■三佐川紗綾 コメント  [Artist Statement]

今回のグループ展Tourbillon21はわたしにとって大学卒業後初めての展示です。

在学中とは制作環境が大きく変わり、慣れない点も多々ありましたが、作品ひとつひとつ丁寧に描きました。

学生の頃よりも考えを深め制作に取り組めたと思うのでご覧いただけると幸いです。

大学在学時から自分にとって身近にある風景や存在について考え制作をしています。

画材は主にクレパスと油絵具を使用しており、支持体はキャンバスの他に、パネルに綿布と二水石膏などを用い、作品の雰囲気に合うものを自作することが多いです。

具体的な対象物を描いた画面の上からフィルターを重ねるように淡く色を置いていくことで、建物などの人工物と植物や生き物といった自然物が溶け合って見えるような柔らかい空間を表現したいと思っています。

 ■略歴  [Artist Biography]

2000 大阪府生まれ

2023 大阪芸術大学美術学科油画コース卒業

 

グループ展

2022 関西美術大学選抜展(高島屋大阪店美術画廊・大阪)

2023 有志展(大阪芸術大学・大阪)

 

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