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●奥山紗代子 Sayoko Okuyama「わたしだけがいない部屋に今いる」 |
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プリンセスの不在 40.8×49.4cm 段ボールに写真（半光沢紙にピグメントプリント）、他 2023 |
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とくべつな女の子のイメージ 29.7×42.0cm 半光沢紙にピグメントプリント、ピン 2023 |
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女の子たちのイメージ H48.5×W60.1×D54.5cm 塩ビ板にレース、人形、他 2023 |
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(21＋7)×6 14.5×17.8cm 低容量ピルのブリスターパック、丸カン、他 2023 |
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ハートのなかみ#03（写真上） ハートのなかみ#02（写真下） H6.3×W5.6×D2.7cm プラスチックケース、ラインストーン、頭髪、他 2023 |
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わたしだけがいない部屋に今いる 51.5×36.4cm 半光沢紙にピグメントプリント 2023 |
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くまちゃんのヘアピン H5.3×W6.3×D1.4cm ヘアピン、他 2023 |
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あの子のイメージ H20.0×W20.0×D12.0cm 紙にレーザープリント、木箱、歯列模型、他 2023 |
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おわり 6.2×7.1cm 額に使用済み防虫剤、ラインストーン、他 2023 |
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バランスボール H65.8×W65.0×D65.0cm バランスボール 2023 |
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LEDライトにリボン H43.5×W26.0×D3.5cm LEDライト、リボン 2023 |
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ビーズバッグに展覧会DM H69.0×W15.0×D3.0cm ビーズバッグ、DM 2023 |
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きれいなわけがない H21.5×W17.0×D3.0ccm 光沢紙にレーザープリント、他 2023 |
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ハートのなかみ#01 H12.5×W13.6×D3.3cm プラスチックケース、ラインストーン、頭髪、他 2023 |
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そとを見る /うちへ向かう 45.0×60.0cm 半光沢紙にピグメントプリント、他 2023 |
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とじこめるられる H122.5×W163.5×D2.5cm 手鏡、光沢シール紙にピグメントプリント、他 2023 |
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LEDランプと箱 H39.5×W30.0×D12.5cm LEDランプ、箱 2023 |
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■奥山紗代子 コメント [Artist Statement] |
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社会学者ゲオルグ･ジンメルは、晩年に残した「日々の断想」というアフォリズム集の中で、「私の生涯を通じて、私というのは、空虚な場所、何も描いていない輪郭に過ぎない。しかし、そのために、この空虚な場所をうずめるという義務と課題とが与えられている。それが私の生活である。」と、述べています。 ※引用文献：ゲオルク･ジンメル著 清水幾太郎訳「愛の断想/日々の断想」（岩波文庫 第84頁より一部抜粋） 私は、「自分」というものの分からなさや曖昧さに以前から関心があります。 ジンメルの指す、私という「何も描いていない輪郭」は、私にとって社会生活を送っていく中で変容し続けるもので見えなくなることもあり、ときに不安に駆られます。 しかしこの輪郭の形は、一人で自分の部屋にいるとき、少しだけ掴むことができるように思います。生活する中で自分のために選んだものに取り囲まれることにより、自身の輪郭の外側が埋まっているような感覚が得られるからです。 私の部屋にあるもの−私が私のために選ぶものは、装飾的な「かわいいもの」ばかりです。 自身の空虚さを華やかな「かわいいもの」で誤魔化そうとしているのかもしれず、時折部屋の中に私だけが取り残されているように感じることもありますが、それらはすべて大切なものです。私が私自身を守るためにはこの部屋ごと自身を守り、生活を進める必要があります。 コロナ禍において部屋で過ごす時間が増えたことにより、私と部屋との繋がりはより深いものとなりました。本展覧会では、自身の生活する部屋で撮影したセルフ・ポートレイト作品と、自身の部屋にあるもの(レディメイド)を組み合わせ、空間を構成します。 私にとって、セルフ・ポートレイト作品を制作することは、自身の輪郭を意図的に変形させること、あるいは解くことです。現実では難しくても、作品の中では可能です。 |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1998 大阪府生まれ 2020 京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業 2022 京都精華大学大学院芸術研究科芸術専攻版画領域博士前期課程修了 ・個展 2022 装った顔（Oギャラリーeyes・大阪） ・グループ展 2020 kino
print（ギャラリーヒルゲート・京都） 2020 トゥールビヨン18（Oギャラリーeyes・大阪） 2021 work in
progress 2021 循環-LOOP（Gallery
Heptagon・京都） 2021 アナタと私のねじれた世界（Oギャラリーeyes・大阪） |
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