城 愛音 Aine Jo

 

self-portrait 2022

53.0×45.5cm カンヴァスに油彩 2022

白昼夢U

65.2×91.0cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2023

雨の島

194.0×162.0cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2022

mask -昼寝-

54.0×70.5cm 紙にアクリル絵具、色鉛筆、パステル、他 2023

mask -self-portrait-

70.5×54.0cm 紙にアクリル絵具、色鉛筆、パステル、他 2023

mask -白昼夢-

70.5×54.0cm 紙にアクリル絵具、色鉛筆、パステル、他 2023

Garden -drawing 2023-

50.0×60.6cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2023

真夏日

72.7×60.6cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2023

真夏日 drawing

20.5×24.5cm 紙に色鉛筆、オイルパステル 2023

flower pieces

22.0×27.3cmカンヴァスに油彩2022

Garden -drawing 2022-

31.8×41.0cm カンヴァスに油彩 2022

anger T

22.0×27.3cm カンヴァスに油彩 2022

 

 ■城 愛音 コメント  [Artist Statement]

「誰かを描くこと」

この数年、他人の“顔”の全体や表情を知ることがなく、過ごせてしまう日々が当然のようになった。

この状況はやむを得ないとはいえ、やはり何か不足しているように感じる。

一方で、顔の半分が隠れているからこそ、目をみつめて話をしやすくなったり、落ち着いてコミュニケーションをとれるようになった一面がある。

そんな社会状況の中、私が“人”や“顔”を描くことについて、直接的ではなくとも影響を受けているように思う。

 

私は10 代の頃より、自分の“顔”が何よりも興味深く、身近なモチーフだと考えて、何かにつけては自画像を描いてきた。

今では、対象が身近な人物へと変わり、関心の視点はより造形としての人の“顔”に変化している。造形としての「顔」に、「動き」「反射」「光」というキーワドを与え、その人が纏う空気感を描こうとしている。

その身近な人物の、在り様を探った筆致の集積は、自身の現状をうつし出す鏡のようなものであると考えている。作品は、まるで自身を描いたかのような「自画像」であり、私はその作品を「遠い自画像」と呼んでいる。

人の“顔” を描くことでしか、表現し得ない繊細な感覚を、真剣にみつめ、それを追い、線を選び、描き出す、この行為が「誰か」に向き合うこと、そして「私」に向き合うことに、よく似ている。

 

自分の中の変化を、その時々に表現する。

この数年で、私が自分にかけていた頑ななブレーキは、ほどよく綻び、許せることも増えてきた。

時間とともに変わっていくことを寛容に受け入れて、筆をとる。

今、私は描き続ける喜びを感じている。

 ■略歴  [Artist Biography]

1994 大阪府生まれ

2017 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻 卒業

2017 第32回ホルベイン・スカラシップ 奨学生

2017 京都銀行美術支援制度 奨学生

2019 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画 修了

 

・個展

2017 MELT MEL(同時代ギャラリー・京都)

2018 MEL NEON(芝田町画廊・大阪)

2018 short pieces(同時代ギャラリー shop college・京都)

2019 あの日から(TAKU SOMETANI GALLERY・東京)

2019 閃光(ギャラリー恵風・京都)

2020 contact(同時代ギャラリーBis・京都)

2020 contactU(芝田町画廊・大阪)

2021 Oギャラリーeyes(大阪)

2021 After imageTAKU SOMETANI GALLERY・東京)

2021 After imageU(ギャラリー恵風・京都)

2022 Reflexion(芝田町画廊・大阪)

 

・グループ展

2018  ARTIST FAIR KYOTO京都アートラウンジ

HOTEL ANTEROOM KYOTO・京都)

2019 Kyoto Art for Tomorrow 2019−京都府新鋭選抜展−

(京都文化博物館・京都)

2019 Future Artists Tokyo

(東京国際フォーラム アートフェア東京2019会場・東京)

2019 ARTIST FAIR KYOTO(京都文化博物館別館・京都)

2020 VOCA2020 現代美術の展望−新しい平面の作家たち

(上野の森美術館・東京)

2020 ゲシュタルトの祈り(2kw gallery・滋賀)

2020 The extracted element 2020Oギャラリー・東京)

2021 身近な存在(庵町家ステイおく材木町町家・京都)

2021 遮りの景象−ソノムコウヘ(O ギャラリー・大阪)

2022 art stage OSAKA2022(堂島リバーフォーラム・大阪)

2023 Study:大阪関西国際芸術祭

(グランフロント大阪ナレッジキャピタル・大阪)

 

・受賞

66回奈良県美術展覧会(知事賞)

37期国際瀧冨士美術賞(優秀賞)

2016年度京都市立芸術大学作品展(同窓会賞)

 

・参考文献

吉原美惠子:「VOCA2020」カタログ(テキスト)

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