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●泉 依里 Eri Izumi |
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引っ掛けて上げるために、必要なこと 130.0×57.4cm 不燃化粧板にガラス用プライマー、油彩、他 2022 |
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急カーブに滴り落ちるところから もれだした光 57.5×93.5cm 不燃化粧板にガラス用プライマー、油彩、他 2022 |
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飛びたつ場所に立つ虫の体 130.0×57.4cm 不燃化粧板にガラス用プライマー、油彩、他 2022 |
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あれを越えればみえるかもしれない 54.4×39.2cm 紙に油彩 2022 |
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むこうでおきていることに突っ込んだ 128.0×93.5cm 不燃化粧板にガラス用プライマー、油彩、他 2022 |
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あの線らは、門のまわりのかたまりの上を流れてる 130.0×10.0cm 不燃化粧板にガラス用プライマー、油彩、他 2022 |
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だらりとした階段の踊り場からみえる世界 29.5×30.4cm 不燃化粧板にガラス用プライマー、油彩、他 2022 |
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■泉
依里 コメント [Artist
Statement] |
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私と息子は、石川県の流れをくんだ神戸太鼓を習い始めて1年がたった。ここでの和太鼓の叩き方は、私が想像していたものとは違い、始めた当初は少し違和感のある中で練習をしていた。 太鼓を叩くのがどんどんうまくなる息子に追いつくため、まずは叩き方を覚えることで精一杯だった私は、いまでは当初の違和感も薄れるように叩けるようになっていった。 練習を続ける中、先生が数年前に石川県で開催された、いかにカマキリにみえるような叩き方をするかという大会での演技を見せてくれた。初めてみる動きだったが、自分もあそこまでのぼりつめたいと強く思った。 そんな上級者の演技にほど遠い私が、この度息子と共に出演することが決まった。大勢の中のひとりだが、和太鼓を発表する場に向けて練習を重ねている。 右・左・右・左…ときていて、右・右と、順に腕を振りおろすだけだが、リズム感のよい息子のように反応良く叩けないもので、腕を右に下げている時は、左腕を大きく上げる場合がある等、なかなかに混乱する。 途中、出演が決まる前まで出来ていた太鼓の叩き方が、次第にできなくなっていった。不安だなぁ。毎日の練習でできることは増えているのだが、やるたびにどこかを間違える。何かが違うように感じる。そんな中、出演前の最後の練習に「今は不安でいっぱいでしょう。(そうなんですよ) でも、本番では考える暇もなく真っ白になってやり終わります。終わった後にはまた新しい思いがうまれます。」と先生から言われた。 いつものことだが、なぜか個展の搬入ともう一つの出来事がかぶる。この個展の搬入と和太鼓の本番は同じ日。重要な場が重なるところに自分を投げ放つことでしか人間は存在しえない。充実した「今」など感じる間もない。二つの重要なことをやり遂げた先には、どんな思いがあるのだろうか? |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1976 兵庫県生まれ 1996 嵯峨美術短期大学美術学科版画コース卒業 1999 嵯峨美術短期大学専攻科混合表現コース卒業 2000 嵯峨美術短期大学芸術文化研究所研究生修了 ・個展 1998 番画廊(大阪)※以降、同ギャラリーにて`99、`05に開催 2000 立体ギャラリー射手座(京都) 2001 Oギャラリーeyes(大阪)※以降、同ギャラリーにて`02、`03、`07、`19、`20、`21に開催 2002 SUMISO(大阪) 2003 Suspend(信濃橋画廊apron・大阪) 2006 dangle(ギャラリー島田・神戸) 2008 イマジン語学スタジオ(兵庫) ・グループ展 1996 印刷ライフ(ギャラリーココ・京都) 1996 大学選抜展(近鉄百貨店・京都) 1998 第50回京展(京都市美術館・京都) 1998 第23回全国大学版画展(町田市立国際版画美術館・東京) 1999 次代の版画(愛知芸術文化センター・名古屋) 1999 Compact Disk(神戸アートビレッジセンター・神戸) 1999 日印版画交流展(ビスババラティ大学ナンダアートギャラリー・インド/アートスペース嵯峨・京都) 1999 神戸アートアニュアル `99(神戸アートビレッジセンター・神戸) 2000 36℃のナルトブルー(ギャラリー白・大阪) 2000 PRINTS 12(CITY GALLERY・大阪) 2000 CLOVER(ART LIFE みつはし・京都) 2000 日常の開示・感覚の視野(Oギャラリーeyes・大阪) 2001 New
Year's Call 2001(立体gallery射手座・京都) 2001 その中にあるもの(ART SPACE LIFE=Passage・東京) 2001 Puddles vs CLEAN BROTHERS ARTIST INITIATIVE LINKS IN 2001 Puddles
Part 2(SUMISO・大阪) 2003 UNEASYNESS
2(信濃橋画廊・大阪) 2003 トゥールビヨン(Oギャラリーeyes・大阪) 2005 “2005 新鋭美術選抜展”(京都市美術館・京都) 2005 第5回 ミニアチュール・神戸展(ギャラリー島田・神戸) ※以降、同展に`06、`16、`17、`18に出品 2005 Presentation &
Exhibition @ ARTCOURT Gallery (ARTCOURT Gallery・大阪) 2006 アート・ウェハース<21世紀絵画の重層性> (海岸通ギャラリー CASO・大阪) 2007 Between
the scene and the form `07(Oギャラリーeyes・大阪) 2018 Group
Exhibition:Spring(イマジン語学スタジオ・兵庫) 2019 Restriction
2019−Three full days(Oギャラリーeyes・大阪) 2021 間際の美(Oギャラリーeyes・大阪) ・アーティスト・イン・レジデンス 1998 青森県三戸町立現代版画研究所にて10日間滞在制作 ・参考文献 「神戸アートアニュアル`99」展 カタログ 千葉淳一:「日本経済新聞」2007年3月1日夕刊(アート欄) |
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