大津安以 Ai Ohtsu 「自宅浮遊!」

 

ふくらはぎのサポーター

100.0×80.3cm カンヴァスに油彩、オイルパステル 2021

水回りの形

33.3×53.0cm 布にジェッソ 2022

瞬間と空間(乾燥機)

25.4×36.5cm 印画紙に銀塩プリント 2022

Studio

17.8×12.7cm 印画紙に銀塩プリント 2022

インターホンと百合・不在届有り

21.0×29.7cm 印画紙に銀塩プリント 2022

浮遊するマツボックリ

12.7×12.7cm 印画紙に銀塩プリント 2022

近所の古着屋で買った服

116.7×91.0cm カンヴァスに油彩、ジェッソ、木炭 2022

マツボックリが降ってきた

25.4×25.4cm 印画紙に銀塩プリント 2022

黒丸2個と言えば(中目)

19.0×24.0cm カンヴァスにジェッソ、木炭 2022

片手のサポーター

60.6×91.0cm カンヴァスに油彩、オイルパステル 2022

黒丸2個と言えば(細目)

19.0×24.0cm カンヴァスにジェッソ、木炭 2022

○●−続・冷凍ごはん−

19.0×27.3cm カンヴァスに油彩、オイルパステル 2022

膝のサポーター

72.7×72.2cm カンヴァスに油彩、オイルパステル 2021

●−続・冷凍ごはん−(蓋)

18.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2022

 

 ■大津安以 コメント  [Artist Statement]

モチーフはいずれも“自宅”で見つけたものである。

 

コロナ禍になり自宅という言葉に触れる機会が激増した。(自宅待機、自宅療養、自宅隔離など)

また、自宅で過ごす時間も大幅に増えた。

そうした日々が続き、心に留まるものがおのずと自宅にあることが多くなった。そこで自宅で感じた物事を作品にしようと思った。

 

制作をする中で、自宅に居ながらでも浮遊感のような日常から少し浮いた瞬間があることに気づいた。心が少し軽くなるような、気持ちが何処かへふっと飛んでいくような感覚になることがある。

大層に言えば、何処でも人は夢を見ることができると思った。

 

今この瞬間も、未来も、どこにいても、人は心軽やかな時を過ごせると信じたい。

そんな願いを確認するように制作に取り組んだ。

 

自宅浮遊!

 

モチーフについて

(今のご時世でなければモチーフにならなかったかもしれない)

 

・サポーター

身体が痛む時に包み込むもの。普段通りではない時にだけ意識する、日常から少し浮いた存在。

着用するとほのかな安堵感を抱く。また肌に直接触れることから体温を感じさせるモチーフだと思った。

 

・近所の古着屋で買ってずっと着ていなかったジャケット

「ステイホーム」と謳われ始めた頃に、近所の店舗を中心に買い物をするようになった。そうして見つけた古着屋で、ひと目で気に入って購入したジャケット。

残念ながら着る機会は来ていないが、一期一会の思い出を留めようと思った。

 

・写真

自宅の中でも私の側にはスマートフォンがある。だからこそ生まれた作品かもしれない。気になる瞬間に出会ったら、すぐに撮影した。

そして後日、Photoshopを用いて補正加工し、あの瞬間に惹かれたものを明らかにしていく。この段階を踏むことで絵画と同じ心持ちで制作できている。

 

・冷凍ごはん

以前はラップでご飯を四角に包んだものを冷凍していた。そして、一昨年はそれを「□−冷凍ごはん−」と名付けて絵画作品にした。

しかし現在は冷凍ごはんを作る際、市販の専用容器を使うようになった。後日談として作品に残しておこうと思う。

 ■略歴  [Artist Biography]

1991 大阪府生まれ

2014 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業

 

・個展

2015 1人展(GALLERY SAGE・大阪)

2016 今生のユートピア(GALLERY SAGE・大阪)

2017 Oギャラリーeyes(大阪)

2017 GALLERY SAGE(大阪)

2018 Oギャラリーeyes(大阪)

2018 GALLERY SAGE(大阪)

2019 脳に咲く花(Oギャラリーeyes・大阪)

2021 冷凍ごはん・□(Oギャラリーeyes・大阪)

 

・グループ展

2012 KURUKURU展(阪急百貨店うめだ本店・大阪)

2013 つながる展(Gallery Ort Project・京都)

2013 トゥールビヨン11Oギャラリーeyes・大阪)

2014 コロニー7(京都市立芸術大学小ギャラリー・京都)

2014 人間展(金沢21世紀美術館・石川)

2014 CAUSE ON THE SURFACE 4Oギャラリーeyes・大阪)

2016 Between the scene and the form 2016Oギャラリーeyes・大阪)

2016 Enigmatic behaviorOギャラリーeyes・大阪)

2016 セマンティックポートレイト4Oギャラリーeyes・大阪)

2017  うるわしのヒロイン(GALLERY SAGE・大阪)

2017 奈良・町家の芸術祭 はならぁと2017(曽爾村・奈良)

2019  hito×hito展(メゾン・ド・イリゼ・大阪)

2019 ふたり展(GALLERY SAGE・大阪)

2020 Restriction 2020OOO計画(Oギャラリーeyes・大阪)

2020 ふたり展−空白の白昼夢−(GALLERY SAGE・大阪)

2021 Kirakira展(Arts-Bギャラリー、大阪)

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