●Beyond the structure 2022

 

 

 展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition]

多層的に差し込まれたイメージや手法によって形成される画面の構造が、瞬時に把握出来ない空間の様相を立ち上げ、観る者に視覚の遷移を促す作品に注目し展覧会を開催します。本展はBeyond the structure(構造を超えて)と題し、平面媒体に用いられる素材や物質そのものが、二次元的なイリュージョンとは異なる像を立ち上げ、絵画や写真が有する規範の枠からの逸脱と、新たな枠組み(多元的な鑑賞装置)の生成を試みるふたりの作家をご紹介します。

OギャラリーeyesO Gallery co., ltd.

 

 ●阿部真也 Shinya Abe

無題 (9)

42.0×29.7cm パネルにアクリル絵具 2021

無題 (3)

51.0×60.6cm パネルにアクリル絵具 2021

無題 (6)

41.0×31.8cm パネルにアクリル絵具 2022

無題 (1)

116.7×91.0cm パネルにアクリル絵具 2022

無題 (7)

41.0×31.8cm パネルにアクリル絵具 2022

無題 (8)

42.0×29.7cm パネルにアクリル絵具 2021

 

 ■阿部真也 コメント  [Artist Statement]

制作において、私はなるべく、みっともなくありたいと思います。

床に寝かせた基底材に這いつくばるようにして、なりふり構わず手を動かし続けたいと思います。

美的感覚と言うには臭気の強い肉体的な実感を、拠り所にしたいと思います。

美しいでもなく、醜いでもない、言葉未満の領域へ遡行するために、私は一匹の動物でありたいと思います。

 ■略歴  [Artist Biography]

1999 兵庫県生まれ

2021 嵯峨美術短期大学美術学科美術分野洋画・現代アート領域卒業

現在、嵯峨美術短期大学専攻科美術専攻在学

 

・個展

2021 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学アートスペース嵐(京都)

 

 ●片岡周介  Syusuke Kataoka

behind/ahead 17

50.6×40.0cm アクリル板、ポリカーボネート板に油彩、アクリル絵具、他 2022

behind/ahead 19

50.0×62.5cm アクリル板、ポリカーボネート板に油彩、アクリル絵具、他 2022

behind/ahead 12

44.5×54.0cm アクリル板、ポリカーボネート板に油彩、アクリル絵具、他 2022

behind/ahead 16

40.5×54.0cm アクリル板、ポリカーボネート板に油彩、アクリル絵具、他 2022

behind/ahead 15

50.5×34.3cm アクリル板、ポリカーボネート板に油彩、アクリル絵具、他 2022

behind/ahead 4

34.0×49.0cm アクリル板に油彩、アクリル絵具、他 2021

 

 ■片岡周介 コメント  [Artist Statement]

イメージと物質、2次元と3次元、現実と非現実が複雑に混在するような状態に興味を持ち、主に絵画作品を制作している。

日々膨大な視覚情報を処理しながら生活を営んでいると、時折現実で見た風景かあるいは何かの媒体越しに見た風景か曖昧になることがある。実際に足を運んだ場所よりも何かの映像で見た風景の方が鮮明だったりすることがある。そういった経験を基に、時には一般的な描画材料にとどまらず様々な素材を用いて、複雑なレイヤーを孕んだイメージを作り出そうと試みている。

 ■略歴  [Artist Biography]

1998 大阪府出身

2021 成安造形大学美術領域現代アートコース卒業

2022 成安造形大学宇野君平研究室研究生修了予定

 

・個展

2019 Caution,Falling rocks(成安造形大学美術領域E棟展示室・滋賀)

2020 SWAY(成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーキューブ・滋賀)

 

・グループ展

2019 クロスボーダー(堀川御池ギャラリー ABC・京都)

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