小倉史佳 Fumika Ogura

 

Mom

100.0×50.0cm 麻布に油彩、オイルパステル 2019

a small garden

61.0×61.0cm カンヴァスに油彩 2019

抑圧とテディベア/the pressure and the teddy bear

97.0×130.3cm 綿布に油彩、オイルパステル、他 2020

そこにあった場所

200.0×273.0cm 綿布に油彩、鉛筆、オイルパステル 2020

the gate

110.0×110.0cm カンヴァスに油彩 2019

I was exploring RPGs to escape

50.0×60.0cm カンヴァスに油彩 2019

the Monument of depression

50.0×60.0cm カンヴァスに油彩 2019

 ■小倉史佳 コメント  [Artist Statement]

In the struggle

描くことは思い出すこと、描きとめて忘れないようにすることであるようにも思えますが、忘れること、も記憶を考える上で重要だと考えます。時間が経つことで整理がつくことがあり、記憶とは風化し変化するものですが、今だからこそできる解釈があります。

陰影や奥行きが取り払われた空間は、個人的な経験に基づく内的な空間を記述しようとしたときにうまれたものです。

痛みを伴う記憶について、それらを断片化し、今、過去といった異なる時間と時間の間に空間を作ります。

きっかけとなった記憶は主に家族とのものです。

the Monument of depression”では、父の死をきっかけに、教会でみたオーナメントに父の像を重ね、過去の父の struggle を想像して描いています。

個人的な感傷や記憶の認識を共有するのは難しいことなのかもしれません。

絵画という媒体は、客観的事実を描く必要がありません。現実の制約のない絵の中だからこそ、過去を想像し、他人の視点に想いを馳せるなど、「想像すること/image」ができます。常に変化する自分自身の認識を追いかけ、それを外に出すことによって、生きるということの闘争について前向きに解釈したいと考えます。

 ■略歴  [Artist Biography]

1995 奈良県生まれ

2018 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業

2019 Royal College of Art, MA paintingに交換留学

現在、京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科絵画油画専攻在籍

 

・グループ展

2017 slap happy−油画専攻7人展−(ぎゃらりぃ西利・京都)

2017 トゥールビヨン15Oギャラリーeyes・大阪)

2018  ほりとしか(京都市立芸術大学小ギャラリー・京都)

2019 Exchange’(Courtyard Gallery2/Royal College of ArtLondon, UK

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