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●Absolute basis 武田紗也加と寺脇さやかの場合 |
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■展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition] |
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絵画はアートの歴史において主要なジャンルとされながら、“現代”としての位置付けや可能性を見出しがたいとして新たな手法や多様な表現方法に圧倒される中、その形式、媒体としての特性に対し、作家は如何なる意義と可能性を見出し、絵画で表現することのアクチュアルな問題を抱えているのでしょうか。シリーズ6回目の開催となる本展は、対象から抽出したものを画面上で捉え、独自の解釈でイメージの操作を試みる者から、描くという行為を通して手探りながら画面に立ち現れる像に展望を見出す者など、それぞれの作品を通して各作家の視点と絵画への認識を探ります。 Oギャラリーeyes(O Gallery co., ltd.) |
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●武田紗也加 Sayaka Takeda |
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Overlap 19-01 91.5×89.4cm カンヴァスに油彩 2019 |
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一片(8) 21.0×15.5cm カンヴァスにアクリル絵具 2020 |
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Overlap 19-02 176.8×189.8cm カンヴァスに油彩 2020 |
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一片(1) 12.2×12.5cm カンヴァスにアクリル絵具 2020 |
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一片(5) 11.9×10.2cm カンヴァスにアクリル絵具 2020 |
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■武田紗也加 コメント [Artist Statement] |
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近藤真彦さんの「ギンギラギンにさりげなく」というとても有名な曲がある。 この曲の大サビの「ギンギラギンにさりげなく〜」、その中の「く〜」の箇所は、分解すると[kk_u_uu]、つまり[u]の段階で「く」を整えたあと、[uu]の段階で適正な音階に押し上げている。 … 朝起きて、一杯のお湯を飲み、服を着替えて家を出る。 これは私のある一つの習慣である。しかし重要なのは朝起きて、お湯を飲むために湯沸かし器のスイッチを押し、服を着替えるために床から服を拾いカゴから靴下を取り、靴を履いてドアを押すことである。 壁と絵画の関係も、展示壁➞にかけられた四角の支持体➞の上に乗せられた物質➞を観る鑑賞者、という一つの大きな方向を持った習慣が存在している。それは私にとって非常に厄介な「法則」であり、最も完璧な「決まりごと」なのだ。このような主観による習慣性を自覚した上で描くという選択行為を反復させ、そこで生まれた唯一の形を大切にしたい。 |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1995年、大阪府生まれ。2018年、京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業。現在、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画に在籍。主なグループ展に、2017年、回き展(京都市立芸術大学大ギャラリー・京都)、stART 2017(ギャラリー16・京都)。2018年、絵画に首ったけ(京都市立芸術大学大ギャラリー・京都)、トゥールビヨン16(Oギャラリーeyes・大阪)。2019年、二人展(京都市立芸術大学小ギャラリー・京都)等に出品。 |
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●寺脇さやか Sayaka Terawaki |
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永遠から永遠まで 53.0×53.0cm カンヴァスに油彩 2020 |
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永遠から永遠までU 53.0×53.0cm カンヴァスに油彩 2020 |
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連れ去られる記憶U 27.5×22.3cm カンヴァスに油彩 2019 |
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善き知らせの予感 61.0×73.0cm カンヴァスに油彩 2020 |
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歓びの詩 33.5×33.5cm カンヴァスに油彩 2020 |
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連れ去られる記憶V 14.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2019 |
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夜明けを待つ 61.0×73.0cm カンヴァスに油彩 2020 |
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連れ去られる記憶 14.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2020 |
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歓びの詩U 21.0×29.7cm 麻紙に岩絵具 2020 |
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■寺脇さやか コメント [Artist Statement] |
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私は生まれてすぐにカトリック教会で洗礼を受け、信仰をもって生きてきました。その為に現代日本での日常生活は葛藤や疑問の繰り返しで、常に信仰と向き合う事となり、制作と結びつくことは自然な事でした。 私が作品に求めるものは、こうした問題と対話出来て、自分自身に寄り添ってくれる物です。私の作品も鑑賞者にとってそうなればいいなと思います。 |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1984
年、大阪府生まれ。2007 年、成安造形大学造形美術科日本画クラスを卒業。2009 年、京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程日本画専攻を修了。2010 年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。※以降、同ギャラリーにて2016年まで毎年個展を開催。 主なグループ展に、2006 年、第32回京都春季創画展(京都市美術館・京都)、第33 回創画展(東京都美術館・東京、京都市美術館・京都)。2007 年、第34回創画展(東京都美術館・東京、京都市美術館・京都)。2011 年、les signes(Oギャラリーeyes・大阪)。2012
年、第4回京都日本画新展(美術館「えき KYOTO・京都)、祇園祭によせて~扇子祭(Art Space-MEISEI・京都)、京都芸大日本画の現在(Art Space-MEISEI・京都)。2013 年、セマンティック
ポートレイト(Oギャラリーeyes・大阪)。2014 年、第1回続日本画新展(美術館「えき」KYOTO・京都)、WONDER SEEDS 2014(トーキョーワンダーサイト渋谷・東京)、成安日本画卒業生展(成安造形大学内ギャラリー・滋賀)、The 9th 100 Artists Exhibition(Ouchi Gallery・ニューヨーク)。2015 年、第2回続日本画新展(美術館「えき」KYOTO・京都)、華やぎ展(SYRTEMA GALALLERY・大阪)、outside and the inside IV(Oギャラリーeyes・大阪)。2016 年、LAKE
CURRENT- 湖派展(堀川御池ギャラリー・京都)、トゥールビヨン14(Oギャラリーeyes・大阪)、今-toki-展(ギャラリーマロニエ・京都)。2017 年、京都府新鋭選抜展 2017-Kyoto Art for Tomorrow-(京都文化博物館・京都)、トゥールビヨン0(Oギャラリーeyes・大阪)、DOJIMA RIVER AWARDS 2017 –NUDE-(堂島リバーフォーラム・大阪)。2018 年、続「京都 日本画新展」×ギャラリーカフェ京都茶寮(ギャラリーカフェ京都茶寮・京都)、ART MEETS WINTER(月ヶ瀬堺町店・京都)、Backbone of
faith(Oギャラリーeyes・大阪)。2019年、京都 日本画新展2019 (美術館「えき」KYOTO・京都)、京都 日本画新展in二条城〜100人の画家・嵯峨野線を旅して〜(元離宮二条城二の丸御殿台所・京都)等に出品。 |
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