神頭優太 Yuta Shinto

 

暗順応(4

91.0×116.7cm カンヴァスに木炭、油彩 2019

暗順応(6

60.6×41.0cm カンヴァスに木炭、油彩 2019

暗順応(1

100.0×80.3cm カンヴァスに木炭、油彩 2019

暗順応(10

112.0×145.5cm カンヴァスに木炭、油彩 2020

暗順応(9

194.0×130.3cm カンヴァスに木炭、油彩 2020

27.3×19.0cm カンヴァスに木炭、油彩 2019

暗順応(3

53.0×45.5cm カンヴァスに木炭、油彩 2019

追憶・夏

18.0×14.0cm カンヴァスに木炭、油彩 2019

光について

41.0×31.8cm カンヴァスに木炭、油彩 2019

 

 ■神頭優太 コメント  [Artist Statement]

掴みかけては、掴み損ねる。

いつも私の目の前から逃れ去り、確実に捉えられるという希望が持てない。

絵画制作の不確実さ、その探求の過程において到達点が想定できないということ。

もはや描く根拠は自明でなく、描きたいものさえ見つからない。

しかし、絵画への憧憬を捨てることはできなかった。

 

描く行為を手の動作へ差し戻し、身体と画面の接触から経験的につくっていく実践を

まずは制作と呼ぶこともできるだろう。そこでは、描く行為とそれに伴う画面の変化、 制作過程そのものが対象化されている。

それゆえ、私の描く絵は具体的な参照物を持たず、物質と行為、思索の堆積としてある。

 

何も描かれていないキャンバスに加える最初の一筆。

その痕跡はつぎの動作を誘発し、「見ること」と「描くこと」の往復が始まる。 

両者の相関は絶え間ない加筆と修正を引き起こし、画面を思索の痕跡で満たす。

 

次第に身振りは速度を失い、眺める時間が増えていく。

絵と私の間に隔たりが生じつつある。やがて触れることができなくなってしまうだろう。

作品の完成は自分の制御が及ばないところにあり、それは失意とともに遅れてやってくる。

 

そうして絵画は体験を差し出すのだ。

 ■略歴  [Artist Biography]

1994 兵庫県生まれ

2018 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業

 

・個展

2017 京都精華大学7-23ギャラリー(京都)

 

・グループ展

2017 創造的ドローイング−作家になるために−

(京都精華大学ギャラリーフロール・京都)

2018 トゥールビヨン16Oギャラリーeyes・大阪)

2019 新・輝いて麗しの油絵具(Oギャラリーeyes・大阪)

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