今道由教 Yoshinori Imamichi

 

色面の出来事(19-01

H14.0×W16.0×D17.0cm 紙にポスターカラー 2019

色面の出来事(19-02

H50.0×W30.0×D20.0cm 紙にポスターカラー 2019

色面の出来事(19-03

180.0×141.0cm 紙にカラージェッソ 2019

色面の出来事(19-04

180.0×141.0cm 紙にカラージェッソ 2019

色面の出来事(19-05

H23.0×W23.0×D18.0cm 紙にポスターカラー 2019

色面の出来事(19-06

H12×W11×D9.5cm 紙にポスターカラー 2019

色面の出来事(19-07

H14.5×W10.0×D11.0cm 紙にポスターカラー 2019

 

 ■今道由教 コメント  [Artist Statement]

「いかにシンプルな手法によって絵画が成立するか」を、画材(素材)の性質を活かしながら実践しています。近年、支持体となる紙の両面に色彩を施し、両面から成り立つ作品に取組んでいます。

「支持体と絵具が一体となる絵画表現として、どのように色彩を定着させるか、或いは定着させないか」を考えて、今回、二つの手法からなる作品を試みました。

ひとつは、紙の両面に塗る色材として、一度乾いた後も水に濡れると再び溶け出す耐水性のない絵具を使用した作品です。色面を水で湿らせながら紙を折り曲げたり、圧縮するように丸めたりすることで、溶け出した絵具が反対側の色面に着いたり、両面の色彩が混じり合ったりしながら、指の動きによる絵具の痕跡が絵画的なものへの変容をもたらすと考えました。

もう一つは、矩形の紙をフリーハンドで裂いては折り曲げることを繰り返してできる不定形の両面に異なる色彩を施した作品です。彩色後、再び矩形の状態に戻すことで、2色の色面の形状と折り重なって着色されず余白になった部分の形状から立ち現れる物質感の伴うイメージを探りました。

 ■略歴  [Artist Biography]

1967 大阪府生まれ

1990 甲南大学文学部社会学科卒業

 

・個展

1992 ギャラリー白(大阪)

1993 オンギャラリー(大阪)※以降〜`99年まで開催

2000 番画廊(大阪)

2001 SAIギャラリーWALL(大阪)※以降〜`06年まで開催

2007 番画廊(大阪)※以降`09年〜`13年まで開催

2008 SAIギャラリーWALL(大阪)

2014 Oギャラリーeyes(大阪)※以降、毎年開催

2017  大ギンガ書房(大阪)※以降、`18年開催

 

・グループ展

1997 ひらかたの若き美術家たち展(枚方市立御殿山美術センター・大阪)

2009 NEO STUDIO 9WORKS(ギャラリー菊・大阪)

2010 青の美学展(ギャラリー菊・大阪)

2012 ひらかたコンテンポラリーアート2012Note Gallery・大阪)

2012 枚方の美術家展(ギャラリー菊・大阪)

2013 New Years Art ExhibitionNote Gallery・大阪)

2013 未来を拓くExhibition(ギャラリー菊・大阪)

2013 サ・ヨ・ナ・ラbangarow展(番画廊・大阪)

2014 New Years Art ExhibitionNote Gallery・大阪)

2014 赤地さんを偲ぶ仲間たち展(茶屋町画廊・大阪)

2014 未来を拓くExhibition(ギャラリー菊・大阪)

2016  Neo Realiste 10WORKS(ギャラリー菊・大阪)

 

・参考文献

三脇康生:月刊「美術手帖」199310月号(レビュー)

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