●outside and the inside 6−眺めの深度

 

 

 展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition]

自宅を出てふと見上げた空の広がりや、街並みの狭間から見える眺め等、ある瞬間我々の感覚を刺激し、その情景や空間に魅了されることがあります。また何気なく手にふれたものの触感から、思いもよらない発想や衝動に駆られる事もあるでしょう。そうした日常的事象からの影響や欲求を作家はどのように受け止め、外在する世界と自らの内面との関係を有用なものにしているのでしょうか。本展では、対象における内/外の認識と、日常空間からの抑制と開放といった相関の狭間で交差する心的状況が、作品にどのように反映されイメージとなる像が浮上してくるのか、それぞれの作品から読み取ります。

OギャラリーeyesO Gallery co., ltd.

 

 ●小川万莉子 Mariko Ogawa

シキの作庭19-1

45.5×38.0cm 綿布にアクリル絵具、木炭 2019

untitled 1

45.5×38.0cm パネルにアクリル絵具、油彩、鉛筆 2019

身に降る雨

45.5×38.0cm パネルにアクリル絵具、鉛筆 2019

境界3

15.8×22.7cm綿布にアクリル絵具、紙、木炭、鉛筆2018

untitled 3

18.0×18.0cm パネルにアクリル絵具 2019

/あくがれむ

80.3×65.2cm 綿布にアクリル絵具、木炭、鉛筆 2019

身に降る雨 19-2

18.0×18.0cm パネルにアクリル絵具 2019

 

 ■小川万莉子 コメント  [Artist Statement]

風に乗って葉っぱが足元に運ばれてきたとき、海辺で波の音に包まれたとき、季節が流れ街の匂いが変わったとき、柔らかな雨が顔に降りかかるとき、自分がそのような景色の一部になっていることを意識したとき、認識が一つの「眺め」となり、画面上での支持体とメディウムとの関係性を経て、絵画空間へと結実される。

 ■略歴  [Artist Biography]

1987年、熊本県生まれ。2014年、京都造形芸術大学大学院ペインティング領域修了。2014年、銀座スルガ台画廊(東京)にて初個展を開催。以降、art gallery closet(東京)、Oギャラリーeyes(大阪)にて個展を開催。主なグループ展として、2014年、Between the scene and the form 2014 Oギャラリーeyes・大阪)。2015年、ジ・アートフェア+プリュス−ウルトラ2015(スパイラルガーデン・東京)、The extracted element 2015Oギャラリーeyes・大阪)。2016年、トゥールビヨン14Oギャラリーeyes・大阪)、2016 Derby展(Gallery KINGYO・東京)。2017年、萌の会(銀座スルガ台画廊・東京)、18人の表現者たち展(K'sギャラリー・東京)、トゥールビヨン0Oギャラリーeyes・大阪)。2018年、19人の表現者たち展(K'sギャラリー・東京)、夏のシンフォニー 2018(中和ギャラリー・東京)、姫爛漫展(ギャラリー KINGYO・東京)、Microfracture 2018Oギャラリー・東京)。2019年、L'espoir decade 2008-2018(銀座スルガ台画廊・東京)等に出品。

 

 ●田中宏美 Hiromi Tanaka

view`19-7 KOMOREBI

45.5×53.0cm 綿布にアクリル絵具 2019

view`19-9 NAMI

22.0×27.0cm 綿布にアクリル絵具 2019

view`19-8 YUKIYAMA

22.0×27.0cm 綿布にアクリル絵具 2019

view`19-5 YUME

31.8×40.9cm 綿布にアクリル絵具 2019

view`19-6 YUME

31.8×40.9cm 綿布にアクリル絵具 2019

view`19-3 MINAMO

31.8×40.9cm 綿布にアクリル絵具 2019

view`19-4 MINAMO

31.8×40.9cm 綿布にアクリル絵具 2019

 

 ■田中宏美 コメント  [Artist Statement]

風景を描いています。

どこかとかではなく、いつかどこかでみたような風景。

あたたかく包み込んでくれるような風景。

綿布にアクリル絵の具を塗り重ね、それを削っていき下の層を出していく方法で制作しています。

私の絵を見る前より少しでも、爽やかで晴れた気持ちになってもらえたら幸いです。

 ■略歴  [Artist Biography]

1978年、埼玉県生まれ。2002年、女子美術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻洋画修了。2002年、Oギャラリー(東京)にて初個展を開催。以降、敬祐堂ギャラリー(東京)、PNB-1253(埼玉)、ギャラリーペピン(埼玉)等で個展を開催。主なグルーブ展に2002年、三島ストリートギャラリー(静岡)。2003年、関口芸術基金賞展(柏市民ギャラリー・千葉)、美術誕生(八王子市夢美術館・東京)。2004年、未来へ 開かれた空間展(神奈川大学セレストギャラリー・神奈川)。2005年、Ksギャラリー作家展(O美術館・東京)、銀座あおぞらDEアート(泰明小学校・東京)。2009年、VOCA展(上野の森美術館・東京)。2010年、art expo MALAYSIA 2010(マレーシア)。2014年、燦 SUN 三(Oギャラリー・東京)。2013年どこかでお会いしましたね展(うらわ美術館,他・埼玉)※以降、`14`15`16`17`18`19年に出品。2017年、アートアイランズTOKYO(伊豆大島・東京)※以降、`18年出品

 

 ●林 真衣 Mai Hayashi

aquestion 01

90.9×65.1cm カンヴァスに油彩 2019

aquestion 04

14.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2019

aquestion 03

27.3×22.0cm カンヴァスに油彩 2019

aquestion 05

53.0×53.0cm カンヴァスに油彩 2019

aquestion 02

22.0×27.3cm カンヴァスに油彩 2019

jellies 07

27.3×27.3cm カンヴァスに油彩 2019

 

 ■林 真衣 コメント  [Artist Statement]

日々何気なく目にする様々な境界面に、私はつい惹かれてしまう。それは時に、虚像や残像として立ち現れる。おぼろげなイメージのかけらを拾い集めて再構築する。油絵の具を重ねては拭い、それらを繰り返し、イメージを紡ぐ。刻一刻と変化する日々の無常が浮かび上がる。日常と非日常、生と死、自由と拘束、天国と地獄。境界面にある同時性は表裏一体で、常に私の内を渦巻いて離してくれない。そこに生きるリアルがあるように思う。

 ■略歴  [Artist Biography]

1984年、大阪府生まれ。2008年、成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス研究生修了。2008年、AD&Aギャラリー(大阪)にて初個展を開催。以降、Oギャラリーeyes(大阪)、Oギャラリー(東京)、Gallery Den mym 本館(京都)にて個展を開催。主なグループ展に、2007年、2007京展(京都市美術館・京都)、第5回武井武雄記念日本童画大賞展(イルフ童画館イルフプラザ・長野)では「審査員特別賞」を受賞。2008年、2008京展(京都市美術館・京都)、View/Introspection 5?Under IlluminationOギャラリーeyes・大阪)。2009年、日本童画大賞十年の足跡展(イルフ童画館・長野)。2010年、木津川アート 2010(木津川市・京都)。2011年、木津川アート 2011 (木津川市・京都)。2012年、2012 京展(京都市美術館・京都)では「須田賞」を受賞。2017年、ホルベインスカラシップ選抜展VOL.4 2017〜布石〜(REIJINSHA GALLERY・東京)等に出品。

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