野村真弘 Masahiro Nomura

 

あいつらのうわべ(フランケンシュタイン)

51.0×43.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

あいつらのうわべ(墓暴き)

34.0×35.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

あいつらのうわべ(ミュータント)

38.0×33.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

あいつらのうわべ(六回目くらいのリインカーネーション)

83.0×74.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

あいつらのうわべ(赤紐ミュータント)

36.0×30.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

あいつらのうわべ(這いずり回るやつら)

37.0×36.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

あいつらのうわべ(禿げたノーブルたち)

76.0×63.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

ぼくらの毛のもの(character

162.0 ×162.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2018

あいつらのうわべ(ミュータント)

38.0×48.0cm フェイクファー、アクリル絵具、他 2019

無人の島(星)

45.5×38.0cm カンヴァスに油彩 2019

trace(百舌)

H32.4×W10.2×D5.3cm ぬいぐるみ、アクリル絵具、他 2017

 

 ■野村真弘 コメント  [Artist Statement]

「あいつらのうわべ」と称した一連の作品は、動物を覆う毛皮を思わせるような表面と、絵具による膜とを強引に縫合することによって制作した。媒体のそれぞれに伴う心象を、一枚の「うわべ」として表象させることによって、異質同体状の単一的な個体を作り上げようとした。より端的に言うとすれば、フランケンシュタインを作りたかった。

見たいものを見ようとする関心はやがて、本質的な、観念的な、見たくないものとの対面になるだろうと考えていた。情動的な趣味や嗜好がいつしか転じて、かつて視野の外側にあったものですら取り込みながら、自身を何かしらの手段で補強せざるを得なくなるだろうと思っていた。実際、そうであったし、そのような生活こそ文化的な営みであろうと感じていた。この点において、作品には自身と他者性、そして内と外という感覚的な構造を見ている。しかし、実のところ自身の”身”の部分ですらよくわからなくなってきているし、そもそも外は畏怖の対象である。私が絵を描こうとするとき、その多くは孤立した無人島のような絵になる。また、ほんの少しでも我が身の何かを、外へ開かれたものにしようとする際は毛皮を模造しようとする。

今作は、そうした両作の混合、実存としての境界のあいまいさ、幼さの剥製である。

 ■略歴  [Artist Biography]

1987 鳥取県生まれ

2010 和歌山大学教育学部学校教育教員養成課程教科教育コース美術専攻卒業

2012 和歌山大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了

 

・個展

2012 msギャラリー十二番丁(和歌山)

2015 無人島(珈琲もくれん・和歌山)

2016 発言(almoギャラリー・和歌山)

2017 不連続光線(珈琲もくれん・和歌山)

 

・グループ展

2016 貝塚まちなかアートミュージアム2016(大阪)

2017 ファインアート・ユニバーシアードU-35(つくば美術館・茨城)

2018 新進芸術家選抜展FAUSS(アーツ千代田3331・東京)

2018 トゥールビヨン16Oギャラリーeyes・大阪)

 

・受賞

ファインアート・ユニバーシアードU-35(優秀作品賞)

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