輝いて麗しの油絵具 Shine!! Beautiful oil paint

 

 

■展覧会趣旨[Purpose of Exhibition

アート作品において、その多くは実体の伴う素材(物質)を用いて制作され、なかでも絵画においては、支持体の上に絵具といった物理的な層によって形成されています。絵具の中には、土のような身近に採取可能な顔料もあれば、藍銅鉱、ラピスラズリのような宝石の原料となる鉱石、人為的に生成された合成物など様々です。あくまで絵画表現の媒材でしかない絵具に対し、それだけで美しいと評する作家や研究者、中には画面に描かれている内容をよそに絵具のマテリアルに魅了されてしまう人もいます。表現形式も多様化し混成的に素材の操作が可能となった現在、制作する側も鑑賞する側も、その特性をどのように受け止め、作品の魅力として位置付けるのでしょうか。本展は、絵具をただ愛好的な視点で捉えるのではなく、絵画における物質と描くという行為の蓄積、そこから造出される絵肌、描かれる対象との関わりを意識的に感じてもらえればと願っています。絵画の新たな提案や試みに可能性が見出せない現状のなかで、いま一度媒材の醍醐味に触れる機会になればと考えています。                      

夜行秀典(東邦フランチェスカ)

■東邦フランチェスカ[活動紹介]

2009年に結成。メンバーは匿名で活動。2014年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展「E.E. Jenny Selection」。2017年、個展「いつまでもずっと忘れずに」(Oギャラリーeyes・大阪)を開催。主なグループ展に、2010年、ENK DE KRAMERと東邦フランチェスカ」展(Oギャラリーeyes・大阪)、「未来は僕らの手の中」展(Oギャラリーeyes・大阪)。2011年、「The Galaxy−パラノイア銀河」展(Oギャラリーeyes・大阪)。2012年、「KICKS」展(Oギャラリーeyes・大阪)。他、展覧会「Enigmatic behavior なんで年寄って真夏に熱いお茶を好んで飲むの?」(2016年)、「DrawingExposed essence 2017 ガ〇ダムを描く」(2017年)を企画。

公式サイト:http://tohofrancesca.wixsite.com/toho-francesca

 

大野浩志 Hiroshi Ohno

在り方・現れ方 2018-S1

h19.7×d5.6×w19.7cm アルミ板に油彩 2018

在り方・現れ方 KAKERA

h11.0×d7.0×w7.0cm 油絵具(23年分の積層) 19912014

 

■大野浩志 略歴 [Artist Biography]

1961年大阪府生まれ。1984年、大阪芸術大学芸術学部工芸学科を卒業。1985年、不二画廊(大阪)にて初個展を開催。以降、大阪府立現代美術センター(大阪)、信濃橋画廊(大阪)、MAT(名古屋)、NCAF'93(名古屋市民ギャラリー・名古屋)、CUBIC GALLERY(大阪)、ソフトマシーン美術館(香川)、CAS(大阪)、Oギャラリーeyes(大阪)等で個展を開催。主なグループ展に、1986年、15人の造型(大阪府立現代美術センター・大阪)。1987年、第4回釜山ビエンナーレ(釜山/韓国)。1990年、いま絵画はOSAKA'90(大阪府立現代美術センター・大阪)。1992年、アート・ナウ'92 (兵庫県立近代美術館・神戸)。1993年、大野浩志・丸山直文 2人展(MAT・名古屋)。1994年、時間・美術(滋賀県立近代美術館・滋賀)。1996年、NCAF'96(名古屋市民ギャラリー・名古屋)。2007年、美の冒険者たち(なんばパークスホール・大阪)。2011年、大阪芸術大学美術学科作家展(京都東急ホテル<kazahana>・京都)。2012年、コレクションVol.1(ソフトマシーン美術館・香川)。2015年、コレクションVol.2(ソフトマシーン美術館・香川)等、他多数出品。

 

小川直樹 Naoki Ogawa

森の中の礼拝所

31.8×41.0cm カンヴァスに油彩 2018

祈祷室

14.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2018

幻視の後に

15.8×22.7cm カンヴァスに油彩 2018

アクチノライトV

18.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2018

汽笛の行方

18.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2018

 

■略歴 [Artist Biography]

1984年、島根県生まれ。2008年、成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス研究生修了。2008年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催(以降、同ギャラリーにて毎年個展を開催)。2012年、Oギャラリー(東京)にて個展を開催(以降、同ギャラリーにて2015年、2017年に開催)。主なグループ展に、2005年、ART & CRITIC(成安造形大学ギャラリー/アートサイト・滋賀)。2007年、PIECES(海岸通りギャラリーCASO・大阪)。2010年、シェル美術賞2010(代官山ヒルサイドフォーラム・東京)。2011年、THE GALAXY−パラノイア銀河(Oギャラリーeyes・大阪)。2012年、KICKSOギャラリーeyes・大阪)。2012年、群馬青年ビエンナーレ(群馬県立近代美術館・群馬)。2013年、DrawingExposed essence 2013Hydro」(Oギャラリー eyes・大阪)。2015年、琳派400年記念・京都新鋭選抜展2015(京都文化博物館・京都)。2015年、FACE2015 損保ジャパン日本興亜美術賞展(損保ジャパン日本興亜美術館・東京)、2015年、トゥールビヨン13(Оギャラリーeyes・大阪)。2016年、FACE2016 損保ジャパン日本興亜美術賞展(損保ジャパン日本興亜美術館・東京)にて、審査員特別賞とオーディエンス賞を受賞。同年、シェル美術賞展2016(新国立美術館・東京)にてグランプリを受賞。

 

高野いくの Ikuno Takano

小鳥のいる家(1

23.0×16.0cm カンヴァスに油彩 2018

午前中の神様

91.5×91.5cm カンヴァスに油彩 2018

 

■略歴 [Artist Biography]

1986年、大分生まれ。2012年、京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修士課程修了。2011年にgallery恵風(京都)にて初個展を開催。以降、gallery ie(大阪)、Oギャラリーeyes(大阪)、hitoto(大阪)にて個展を開催。主なグループ展に、2009年、kyoto current 展 選抜者による二人展(gallery i・京都)。2010年、the opposite lane 対向車線(Art project room ART ZONE・京都)、ART NEXT NIPPON(京都造形大学 外苑キャンパス・東京)、上の空(海岸通ギャラリーCASO・大阪)。2011年、帰る家を確認しよう(同時代ギャラリー・京都)。2012年、第三回松美展 なないろ(松菱百貨店・三重)、トゥールビヨン10Oギャラリーeyes・大阪)、Automatic!!!(海岸通ギャラリーCASO・大阪)。2013年、その後になって(SELF-SO ART GALLERY・京都)、三重からの可能性(ギャラリー慧・三重)。2014年、贈る展(ギャラリー恵風・京都)。2015年、Summer Art exhibition: Prospect Arts 2015Ashok jain Gallery・ニューヨーク)、ONSA 言葉部門(beyer books plus library・大阪)。2016年、ONSA 言葉部門・平面部門(3san・京都、hitoto・大阪)。2017年、今ここを生きるアーティスト2017(枝香庵・東京)、奥野敏晴+容子+高野いくの 3人展(SENSART gallery・三重)等に出品。

 

俵 萌子 Moeko Tawara

scene 1:1

27.3×27.3cm カンヴァスに油彩 2018

scene 6:14

27.3×27.3cm カンヴァスに油彩 2018

scene 1:20

27.3×27.3cm カンヴァスに油彩 2018

scene 4:7

14.0×17.9cm カンヴァスに油彩 2018

 

■略歴 [Artist Biography]

1978年、静岡県生まれ。2001年、大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コースを卒業。2005年、Gallery H.O.T(大阪)にて初個展を開催。以降、Oギャラリーeyes(大阪)、Oギャラリー(東京)ギャラリーαM(東京)、GALLERY HASHIMOTO(東京)にて個展を開催。主なグループ展に、2005年、シェル美術賞展(代官山ヒルサイドフォーラム・東京)にて「尾崎信一郎審査員賞」を受賞。2006年、エラン(Oギャラリーeyes・大阪)。2007年、DrawingExposed essence 07Oギャラリーeyes・大阪)。2008 VOCA 2008 -新しい平面の作家たち-(上野の森美術館・東京)。2009年、Absolute basis 俵萌子と細田聡子の場合(Oギャラリーeyes・大阪)。2010年、トーキョーワンダーウォール公募2010(東京都現代美術館・東京)。2013年、FACE 2013損保ジャパン美術賞展(損保ジャパン東郷青児美術館・東京)。2016年、俵萌子とENK DE KRAMEROギャラリーeyes・大阪)、絵の旅(MA2Gallery・東京)等に出品。

 

中小路 萌実 Moemi Nakakoji

しゆあ

22.0×27.3cm カンヴァスに油彩 2018

つきし

15.8×22.7cm カンヴァスに油彩 2018

はろ

80.3×100.0cm カンヴァスに油彩 2018

 

■略歴 [Artist Biography]

1988年、兵庫県生まれ。2013年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士前期課程油画版画領域を修了。2012年、GALLERY SUZUKI(京都)にて初個展を開催。以降、スルガ台画廊(東京)、文化フォーラム春日井(愛知)、gallery N(愛知)、Oギャラリーeyes(大阪)、Oギャラリー(東京)にて個展を開催。主なグループ展に、2011年、設楽研究室「絵の回路」(名古屋市民ギャラリー矢田、Gallery G・愛知)※以降、同展に2012年出品。2012年、Woodland Gallery 2012(みのかも文化の森・岐阜)、460人展(名古屋市民ギャラリー矢田・愛知)、清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ(清須市はるひ美術館・愛知)、ORA vol.4Court Gallery KUNITACHI・東京)。2013年、トーキョーワンダーウォール公募2013入選作品展(東京都現代美術館・東京)、トゥールビヨン11Oギャラリーeyes・大阪)。2014年、4clover(スルガ台画廊・東京)、KUAD graduates under30 selectedGalerie Aube・京都)。2015年、世界と世界を交換する・西会津国際芸術村C塾(西会津芸術村・福島)。2016年、こととか(西会津国際芸術村・福島)。2017年、シェル美術賞展2017(国立新美術館・東京)。2018年、 第5回アラタパンダン展(クリエイティブセンター大阪 名村造船所跡地・大阪)等に出品。

 

西村みはる Miharu Nishimura

のぞいた窓から見える通り雲

32.0×50.5cm 和紙にオイルスィック、木炭 2018

手がのびる、ぐっとにぎる

10.5×15.0cm 和紙にオイルスィック、木炭 2018

明日、明日とつないでく

32.0×50.5cm 和紙にオイルスィック、木炭 2018

 

■略歴 [Artist Biography]

1974年、大阪生まれ。1997年、大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業。2000年にOギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。※以降、同ギャラリーにて継続的に開催。2002年、OギャラリーUPS(東京)。2003年、アートスペース虹(京都)にて個展を開催。主なグループ展に、1999年、絵画劇場(Oギャラリーeyes・大阪)。2000年、誘発の相貌(Oギャラリー・東京)、2001年、波走の紡ぎ(Oギャラリーeyes・大阪)。2002年、ボーダー・見えるものと見えないもの(マサシ・ヤマギャラリー・東京)。2005年、SOURA05Oギャラリーeyes・大阪)。2007年、In MotionOギャラリー・東京)。2009年、第1 YOKOHAMA ART DOMAIN展(横浜赤レンガ倉庫・横浜)。2011年、SOURASAISAI展(Oギャラリーeyes・大阪)。2012年、ドラッグ&ドロップ(Oギャラリーeyes・大阪)。2013年、Kyoto Current 2013(京都市美術館別館・京都)。2014年、Absolute basisOギャラリーeyes・大阪)等に出品。

 

渡辺信明 Nobuaki Watanabe

花の糸

53.0×45.5cm カンヴァスに油彩 2018

光の原稿

30.0×30.0cm カンヴァスに油彩 2018

 

■略歴 [Artist Biography]

1962年、滋賀県生まれ。1988年、京都市立芸術大学大学院美術研究科を修了。1987年、ギャラリー16(京都)にて初個展を開催。以降、ギャラリーすずき(京都)、ギャラリー白(大阪)、複眼ギャラリー(大阪)、ギャルリ・プス(東京)、テンバ・Aギャラリー(大阪)等で個展を開催。主なグループ展に、1991年、現代美術'91−素材はいろいろ−(徳島県立近代美術館・徳島)、次代を担う作家展(京都府立文化芸術会館・京都)にて優秀賞を受賞。1992年、筆跡の誘惑−モネ、栖鳳から現代まで−(京都市美術館・京都)。 1994年、アート・ナウ'94−啓示と持続−(兵庫県立近代美術館・兵庫)。1996年、VOCA'96現代美術の展望(上野の森美術館・東京)。1999年、風の芸術展(枕崎市文化資料センター・鹿児島)にて準大賞を受賞。2001年、京展(京都市美術館・京都)にて京展賞、京都市美術館賞を受賞。2003年、吉原治良賞展(大阪府立現代美術センター・大阪)にて優秀賞を受賞。市展から京展へ、京都市美術館コレクション展(京都市美術館・京都)。2007年、“ダイアローグ”コレクション活用術vol.2(滋賀県立近代美術館・滋賀)。2008年、京都美術ビエンナーレ(京都府立文化博物館・京都)、2012年、ペインタリネス(ギャラリー白・大阪)※以降、毎年出展。2014年、地の糧−その誘惑−岩名泰岳・渡辺信明(2kwギャラリー・大阪)。2015年、ENK DE KRAMERと渡辺信明(Oギャラリー eyes・大阪)等、他多数出品。

 

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