川口洋子 Yoko Kawaguchi 「homu

 

untitled(木材)

90.0×58.0cm 木材、アクリル絵具、紙、色鉛筆、他 2018

あめつち-17

h6.4×w10.6×d8.1cm 紙粘土 2018

untitled(ミクストメディア-4

h17×w15.3×d7.0cm 発泡スチロール、ガムテープ、輪ゴム、他 2018

untitled(あさりの貝殻-1

h8.8×w7.5×d7.3cm あさりの貝殻、アクリル絵具、他 2018

untitled(塗り潰されたカンヴァス-2

31.8×41.0cm カンヴァスにアクリル絵具、ペン、他 2018

untitled(塗り潰されたカンヴァス-1

31.8×41.0cm カンヴァスにアクリル絵具、ペン、他 2018

あめつち(81114152324

陶土、木粉粘土、木粉粘土等 2018

untitled(桜島 2018.7.16-4

29.7×42.0cm ネルにアクリル絵具、ペン、色鉛筆、他 2018

記憶スケッチ-音(桜島2

h10.0×w15.8×d5.2cm ICレコーダー、プラスチックケース、他 2018

untitled(桜島 2018.7.17-2

26.8×38.7cm 厚紙にアクリル絵具、胡粉入りジェッソ 2018

untitled(桜島 2018.7.16-9

26.8×38.7cm 紙にアクリル絵具、ペン、色鉛筆 2018

記憶スケッチ-音(桜島1

h5.3×w8.3×d8.7cm ICレコーダー、紅茶パッケージ、他 2018

讃む-homu

153.5×156.0cm 木枠、麻布、アクリル絵具、石、他 2018

讃む-homu(部分)

 

 ■川口洋子 コメント  [Artist Statement]

・讃む-homu

「ほむ」とは大和時代の言葉で、素晴らしい人やもの、風景に出会い感嘆して祝福することを表している。まさに、私が作品を作る原動力を与えてくれるのがこの「ほむ」感覚である。

制作する際には、画面を見ていることや描いていること、描くことにより画面に起こっていること、それら一つ一つに相対している。又はそうありたい。それを繰り返すことで、「ほむ」事が出来る状態に画面が近づいていると感じる。

 

・あめつち

目を閉じて、聞こえた音に合わせて粘土を持った手指を動かして形が出来上がる。色んなところからここに居る私の耳にやって来た音に対峙して出来た形は、作為的でもなく自然でもなく、可もなく不可もなくただある。ただそれだけだが、他の何者でもなくそれでしかない様で愛しく感じる。

 

・桜島(スケッチ)

桜島を初めて見た。想像の何倍も大きい。始めは霞んでいたが段々と晴れて山肌が見えたり、雲の影が落ちたり、噴煙が上がって真っ黒になったり刻々と変化していく。そんな桜島を何度も描く。桜島を描くと言っても桜島の何を描くのか。見えた色形、桜島全体、光、影、周りの海や空、空気、雲、煙、絵の具なのかペンか色鉛筆か。沢山の変化が私自身にも刻々と一枚毎一筆毎に訪れていることを感じながら描いた。

 

・記憶スケッチ(音-桜島)

記憶の中にある実感を持って思い出せる桜島の印象ひとつひとつを1つの音または音の列びに置き換えて制作した。

 

・地塗りされたキャンバスに描く

絵を描く際に地塗りや塗り潰すという行為に抵抗感があった。元々植物である麻布や、何年もかけて出来たパネルの木目が持っている情報量や愛しさに、わずかな時間で塗り潰したものでは敵わないと思っていたからだ。また、一筆ずつを大切にするという制作方法とはかけ離れている様にも感じていたからだ。

一方で、もしかしたらそんな事はないかもしれないという気持ちもあった。

数年前に友人から貰った塗り潰されたカンヴァスを見て、他の人が塗り潰したものであれば抵抗が少ないと感じ、それに描くことにした。麻布や木目から色形を拾うのと同じように、塗り潰されたカンヴァスから、色形を拾って描いてみた。思っていたより自由に描けた。しかし、描き過ぎてしまった。今まではどうしようもなかったが、自分で塗り潰してみた。その下に覗く色や形から描いたり、下の色や形を生かす方の形を選んで描いたりした。麻布やパネルの表面が持っているのとは違う力を感じながら描くことも出来た。

この絵を描いたことで、描くということに一つ素直に軽くなった体験がある。それと同時に、描くということに一歩足を深く踏み入れた感覚もある。

 ■略歴  [Artist Biography]

1990 大阪府生まれ

2010 京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科洋画コース卒業

2012 京都嵯峨芸術大学短期大学部専攻科美術専攻洋画コース卒業

2013 京都嵯峨芸術大学附属芸術文化研究所研究科修了

2013 第28回ホルベインスカラシップ奨学生

 

・個展

2009 京都嵯峨芸術大学アートプレイスU2(京都)

2012 ギャラリー301due(神戸)

2013 Oギャラリーeyes(大阪)

2014 Oギャラリーeyes(大阪)

2015 Oギャラリーeyes(大阪)

2016 Oギャラリー(東京)

2016 Oギャラリーeyes(大阪)

2017 Oギャラリーeyes(大阪)

 

・グループ展

2010 ただ見てもらいたいんだよね(Art Community Space AKIKAN・京都)

2010 UMINO Yuka×KAWAGUCHI Yoko exhibition

(京都嵯峨芸術大学アートプレイスU2・京都)

2011 Painting point(同時代ギャラリー・京都)

2012 ONE ROOM'12(京都嵯峨芸術大学クラブボックス・京都)

2012 Tourbillon 10Oギャラリーeyes・大阪)

2012 GALLERY 301 GROUP EXHIBITIONGallery301・神戸)

2013 ONE ROOM'13(京都嵯峨芸術大学クラブボックス・京都)

2013 Container Drawing Project

(神戸ビエンナーレ会場 メリケンパーク神戸港エリア・神戸)

2014  流れる風景(2kwギャラリー・大阪)

2014 les signes 3Oギャラリーeyes・大阪)

2015 EXHIBITION by ZERO!(あかね画廊・東京)

2015 With Art EXPO〜うまれてうれしい〜

(住之江公園・大阪、オランダ大使館・東京)

2015 LA VOZ 21st EXHIBITION(京都市美術館 別館・京都)

2016  世界は同時に存在するvol.2(ギャラリー編 かのこ・大阪)

2016 EXHIBITHION by ZERO!(あかね画廊・東京)

2016 LA VOZ 22nd EXHIBITION(京都市美術館・京都)

2017 LA VOZ 23rd EXHIBITION(京都市美術館 別館・京都)

2017  sol nu 一つの黎明 この風の生まれたところ

(嵯峨美術大学付属ギャラリー アートスペース嵯峨・京都)

2018  6花セレクト合同展覧会「夏のあしあと」(6丁目の花野・神戸)

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