久家多佳恵 Takae Kuge

 

だるまさん

162.0×130.3cm カンヴァスに油彩 2018

赤い街

53.0×65.2cm カンヴァスに油彩 2018

rhythm-2

 112.0×145.5cm カンヴァスに油彩 2018

ピカピカの空

24.2×33.3cm カンヴァスに油彩 2018

青い光

130.3×162.0cm カンヴァスに油彩 2018

星拾い

14.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2018

ゆめの中

31.8×41.0cm カンヴァスに油彩 2018

ジグザグの空

31.8×41.0cm カンヴァスに油彩 2018

水色とオレンジと植物

130.3×162.0cm カンヴァスに油彩 2018

untitled-84

 27.3×41.0cm カンヴァスに油彩 2018

ギザギザの空

14.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2018

 

 ■久家多佳恵 コメント  [Artist Statement]

今回は作品ができるまでの経緯について書いてみようと思います。

 

作品「青い光」…油絵を始めたばかりの頃、名前がかっこいいなーという理由だけで「ウルトラマリンディープ」という絵の具を買いました(それも大作用の大容量)。しかし当時は実際に使ってみると、なんか思ってたんと違う…と思い、それっきり使わずに放置していました。

今回たまたま、そういえば沢山余っていたな、と試しに下地に塗ってみたのですが、それがとても綺麗な色に見えて(というより色の光を強く感じ)一気に描きたい画面が思い浮かびました。形のモチーフとしては影で、色は夕方陽が落ちた後に残る青い光のイメージです。

 

作品「だるまさん」…先に赤ベースの四角で構成された画面のイメージができて、そこから何故だかこんなイメージが出てきました。ちょっと話が逸れますが、赤という色は今のところ私にとって馴染みのある色で(扱いやすい色と言った方がいいかもしれません)赤い作品が展示の中になかったりすると、やばい今回赤がない!赤描かなきゃ!とか思ったりするのです。ですので今回も半ば無理やり赤を使った感覚があります。

作品のイメージは年末年始やお盆などで目にする、親戚同士で「どうも…ご無沙汰してます…・お元気で…」みたいなあの光景です。ちなみに画面にいる2人は夫婦みたいな設定で、右が女性的、左が男性的イメージで描きました。タイトルに関しては形と色がだるまっぽいというだけです。

 

作品「水色とオレンジと植物」…先日、水色とオレンジが印象的なリップケースを買いました。その色が気に入って使いたいなと思ったのと、その色から南方の植物が連想されてこんな作品になりました。色と植物の形をどう画面に配置するか、という感覚で描きました。

 

作品「rhythm-2」…制作中は音楽をかけていることが多いのですが、これはその時に思い浮かびました。最初は縦の曲線がもうちょっと細かくあるイメージだったのですが、実際に描いていくと細かい描写が描きづらかったりして最初のイメージとは全然違う形になりました。自分の場合、イメージよりも描き易さ(手の動かしやすさ)を優先することが多いです。

 

作品「ゆめの中」…制作に行き詰まると、とりあえずパターン模様を描く癖みたいなものがあるのですが、これも最初はネコの羅列でした。描き進めていくうちに、この3匹だけであとはいらんな、という感覚になり最終的にこんな絵になりました。

 ■略歴  [Artist Biography]

1987 宮崎県生まれ

2007 大阪芸術大学短期大学部版画コース卒業

2008 大阪芸術大学短期大学部専攻科デザイン美術専攻修了

 

・個展

2011 Oギャラリーeyes(大阪)

2012 Oギャラリーeyes(大阪)

2013 Oギャラリーeyes(大阪)

2014 Oギャラリーeyes(大阪)

2015 Oギャラリーeyes(大阪)

2016 Oギャラリーeyes(大阪)

2018 Oギャラリーeyes(大阪)

2019 第9回チャレンジギャラリー 「何もないところ」(宮崎県立美術館・宮崎)

 

・グループ展

2009 せんとめんと展(GALLERY wks.・大阪)

2012 Les signesU(Oギャラリーeyes・大阪)

2013 絵画と版画二人展(Cの渦・宮崎)

2015 宮崎アーティストファイル“ガール展”(高鍋町美術館・宮崎)

2016 第25回記念英展(田川市美術館・福岡)

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