●Tourbillon 15(トゥールビヨン15Part 2

 

 

 展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition]

トゥールビヨン(tourbillon:フランス語で“うずまく”)と題されたこの展覧会は、現在の様々な動向に視野を向けながら、社会の中での関係性や可能性を探り、絵画という媒体の中で求心的に模索することで、自らの方向性や在り方を力強く示そうとする若手作家に注目し展覧会を構成します。

【トゥールビヨンは、時計の仕組みでテンプや脱進機を丸ごと回転させて、重力による負担を低減させるシステムの名称です。普段、重力の束縛から逃れることが出来ない日常から、わずかでも解放されるような感覚を喚起出来ればという願いからこのタイトルが付けられました】

OギャラリーeyesO Gallery co., ltd.

 

岡田英香 Hideka Okada

百日紅

45.8×53.0cm カンヴァスに油彩 2017

白い光の中に

89.5×130.0cm カンヴァスに油彩 2017

あじさい #4

130.3×160.0cm カンヴァスに油彩 2017

夜明け #1

21.5×29.7cm カンヴァスに油彩 2017

夜明け #2

21.5×29.7cm カンヴァスに油彩 2017

 

 ■岡田英香 コメント [Artist Statement]

景色の中には様々な光が溢れています。 

強い日差しが木々の茂みを照らして、きらきらと反射する光、木陰の柔らかく小さな星のような光など。

それらの光が一瞬輝きを増して見えるときがあります。私は、その一瞬を追いかけるような感覚で絵にしているように思います。

その一瞬というのは自分が思い出せるただ一つの瞬間であり、また何度も感じては忘れてきた儚いものですが、そのときを表現出来ればと考えています。

 ■略歴  [Artist Biography]

1985年、兵庫県生まれ。2008年、成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラスを卒業。2015年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。※以降、同ギャラリーにて2016年に個展を開催。主なグループ展に、2006年、第2回湖族の郷アートプロジェクト(伊豆神社・滋賀)。2007年、ART AND CRITIQUE 2007(成安造形大学ギャラリーART SITE・滋賀)。2008年、ワンダーシード2008(トーキョーワンダーサイト渋谷・東京)。2008年、シェル美術賞展2008(代官山ヒルサイドフォーラム・東京、京都市美術館別館・京都)等に出品。

 

深川未貴 Miki Fukagawa

JC177-6/11

91.0×91.0cm カンヴァスに油彩 2017

JAC178-1

32.5×94.0cm カンヴァスに油彩 2017

JC178-1

32.5×94.0cm カンヴァスに油彩 2017

J(K)C178-1

32.5×94.0cm カンヴァスに油彩 2017

JC177-5/11

72.7×72.7cm カンヴァスに油彩 2017

JC177-4/11

60.6×72.7cm カンヴァスに油彩 2017

JC177-3/11

18.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2017

JC177-7/11

18.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2017

 

■深川未貴 コメント  [Artist Statement]

そこに線を引くことについて、私には理由がいる。

キャンバスの上に転がせた点や線を探り、偶然選ばれた線たちを繋いだり、目立たせたりして、絵をつくるための要素にしている。点や線は絵づくりのきっかけや根拠であり、それらのないところに筆を入れることは嘘になる。 全ての要素が嘘なのは気持ち悪いが、やむを得なかったり、面白くなりそうだったりする小さな嘘は、必要である。たまにそういう嘘をつきながら、偶然に選ばれた点や線を頼って絵をつくっていく。

その点や線を選ぶのは自分であり、その選ぶ基準や、それをどうやって絵にするかは、手のくせや気分によるものが大きい。そのような悪い慣れを少なくできるように、きっかけや根拠づくりの引き出しを増やしたり、進化させていったりするのも、絵をつくっていく上で大切にしていることの一つである。そのことも含め、タブローとしてのキャンバス上で描くものを探し、絵をつくっていくことについて、実験と称したい。

新しく絵を描き始めるとき、部分部分で前回の絵で出来なかったことをやろうと試みたり、もっと前の絵でやっていたことに戻ってみたりして実験している。その時の自分が感じる新鮮さと、割に遠くにあるであろう真理のために実験は続いていき、それが次の作品をつくる理由になる。

今回は、そのきっかけや根拠として文字を使っているシリーズを展示している。色や形をもった文字群の中から絵をつくる方法によって、これまでとは違った時間の流れや有機的な線が出て来たらと思っている。

 ■略歴  [Artist Biography]

1996年、福井県生まれ。2017年、京都嵯峨芸術大学短期大学美術学科美術分野洋画領域を卒業。現在、嵯峨美術短期大学専攻科美術専攻に在籍。2017年、ギャラリー恵風(京都)にて初個展を開催。同年、trace(京都)にて個展を開催。主なグループ展に、2015年、2人展(京都嵯峨芸術大学有響館・京都)。2017年、oneroom '17−ノマドの現在地−(京都嵯峨芸術大学学友会クラブ棟・京都)、2人展(京都嵯峨芸術大学研心館・京都)等に出品。

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