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●Tourbillon 15(トゥールビヨン15)Part 1 |
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■展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition] |
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トゥールビヨン(tourbillon:フランス語で“うずまく”)と題されたこの展覧会は、現在の様々な動向に視野を向けながら、社会の中での関係性や可能性を探り、絵画という媒体の中で求心的に模索することで、自らの方向性や在り方を力強く示そうとする若手作家に注目し展覧会を構成します。 【トゥールビヨンは、時計の仕組みでテンプや脱進機を丸ごと回転させて、重力による負担を低減させるシステムの名称です。普段、重力の束縛から逃れることが出来ない日常から、わずかでも解放されるような感覚を喚起出来ればという願いからこのタイトルが付けられました】 Oギャラリーeyes(O Gallery co., ltd.) |
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●小倉史佳 Fumika Ogura |
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convergence 3 162.0×130.3cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具、オイルパステル、他 2017 |
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opening 45.5×38.0cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具、オイルパステル、他 2017 |
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convergence 2 194.0×130.3cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具、オイルパステル、他 2017 |
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starting 45.5×38.0cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具、オイルパステル、他 2017 |
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core 1 22.7×15.8cm カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2017 |
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■小倉史佳 コメント [Artist Statement] |
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身の回りを包むものを絵画平面上に取り入れるとき、画面と物事の「ふち」を意識する。 物事には必ずふちが存在し、ふちは終わりであり始まりであり、空間の境目であり、画面の中心となりうるものだ。 ふち同士がそれぞれに距離を取り合って、空間ができる。 ふちを意識して描くことで、分解し、ときに崩壊させながらも、空間を自らの手で創出したい。 今回の作品でいうふちは、木の根本や節、縦に分割された境目である。 撮影した写真をもとに、大木を四角い画面にパッケージするように配置、色を制限することで、風景的な奥行きが出にくい状況を作り境界と絵の具との駆け引きに集中した。 たて、よこと木のテクスチャをブラシで分解、再構築する行為を繰り返し、境界を探ることで空間が広がっていく。 植物の写真を絵に取り入れるようになったのは、木や草むらが混じり合う絵の具の塊に見えたことがきっかけであった。 絵の具を介し、現実と現実ではない絵画空間とを行き来したくて絵を描いている。 |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1995年、奈良県生まれ。現在、京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻に在籍。主なグループ展に、2017年、slap happy−油画専攻7人展−(ぎゃらりぃ西利・京都)等に出品。 |
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●森岡真央 Mao Morioka |
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component
of..no.2 130.3×162.0cm パネルに麻紙、墨、胡粉、岩絵具 2017 |
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component
of..no.6 91.0×91.0cm パネルに麻紙、墨、胡粉、岩絵具 2017 |
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component
of..no.9 91.0×65.2cm パネルに麻紙、墨、胡粉、岩絵具 2017 |
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component
of..no.1 162.0×130.3cm パネルに麻紙、墨、胡粉、岩絵具 2017 |
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component
of..no.7 65.2×50.0cm パネルに麻紙、墨、胡粉、岩絵具 2017 |
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component
of..no.8 33.3×24.2cm パネルに麻紙、墨、胡粉、岩絵具 2017 |
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■森岡真央 コメント [Artist Statement] |
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ものを見たときの感覚が、色、形、材質、陰影、抽象化などの何にフォーカスされるかによって、対象への把握の仕方は異なってくる。更に知覚された対象を作品化するときにも、その形を表すものが線なのか色なのか、マチエールなのか、など、何にこだわり、どのような方向性を目指すのかによって、表現は大きく変化する。 ものを見て描くとはどういうことか、またそれらを作品化していくとはどういうことかを探りながら制作を続けています。 |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1993年、大阪府生まれ。2016年、京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科日本画分野を卒業。現在、嵯峨美術大学大学院芸術研究科芸術専攻造形絵画に在籍。主なグループ展に、2013年、あれとそれ −あと炊き出しとか− MAOI(京都嵯峨芸術大学グラウンド・京都)。2014年、shu・ha・ri 展(京都文化博物館・京都)。2015年、shu・ha・ri 展(京都文化博物館・京都)。2016年、キテミテ中之島 2016(中之島駅構内・大阪)、shu・ha・ri 展(京都文化博物館・京都)、石本正日本画大賞展(浜田市立石正美術館・島根)、グループ展「REFLECTION」(ギャラリーlittle house・京都)等に出品。 |
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