Semantic portrait 5(セマンティック ポートレイト 5

 

 

 展覧会趣旨[Purpose of Exhibition

古くから描かれてきた人物画は、個人の外貌を記録的に描写した肖像から、時代背景を窺わせる大衆像、自己を投影したセルフポートレートなど様々な視点で描かれてきました。それらは宗教観の中で聖像視される普遍的な対象や社会的な立場を示すアイコンとして、あるいは性や苦痛、死といった現実に即した生命を構成するモデルとして描かれ、多くの人を魅了してきました。現在も圧倒的な欲求として描かれる人物画ですが、いまの私たちの目にどのようなイメージや影響をもたらしているのでしょうか。それぞれの作品から現在の若い世代が抱える人との関わりや人物像に焦点をあて、そこから捉える事の出来る作家の視点を探ります。

OギャラリーeyesO Gallery co.,ltd.

 

松山彩実 Ayami Matsuyama

愛着(ぺんぎん)

91.0×65.2cm パネルに油彩 2017

愛着(わんわん)

91.0×65.2cm パネルに油彩 2017 

愛着(うさぎ)

91.0×65.2cm パネルに油彩 2017

 

■松山彩実 コメント  [Artist Statement] 

私の描く絵において人物(モチーフ)とは、私の中にある世界の住人みたいなものである。世界というのは、「母親」「恋」「性」など複数の視点や要素を持った国が存在しており、そんな世界をGoogleアースで見るように俯瞰的に見て拡大し、その時の心境やテーマにあった住人や場面を探し、また、新しく要素を含んだ住人を作り登場させ作品画面として切り取る。このように人物を描く事により、現実味をおびたファンタジーとしての画面を作る事を意識している。

■略歴  [Artist Biography]

1993年、大阪府生まれ。2016年、京都嵯峨芸術大学造形絵画油画分野を卒業。現在、嵯峨美術大学芸術研究科芸術専攻造形絵画に在籍。2015年、京都嵯峨芸術大学アートプレイスU2(京都)にて初個展を開催。主なグループ展に、2016年、The extracted element 2016Oギャラリーeyes・大阪)。2017年、沖縄国際映画祭関連企画「首里嵯峨ShuriSaga2017春」沖縄県立芸大+嵯峨美大(ぶんかテンブス館・沖縄)、美術館リ・ボーンに向けて「市展・京展80年記念展」2016京展(京都市美術館・京都)、山本冬彦選抜 若手作家東西交流展in京都(ちいさいおうち Gallery Little House・京都)等に出品。

 

野田佳奈子 Kanako Noda

卵の殻を剥く女性

65.2×53.0cm カンヴァスに油彩 2017

(右)綺麗な風1

21.2×24 0cm 紙に木炭 2017 

(左)綺麗な風2

21.2×24 0cm 紙に木炭 2017

9/3

45.5×65.2cm カンヴァスに油彩 2017

 

■野田佳奈子 コメント  [Artist Statement]

山や、街や、犬や、花に惹かれて、描きたいと思うように、これを絵にしてみたいと思います。

行き詰っているときは、自分の顔や背格好が可笑しいので、とりあえずモチーフにすることがよくあります。

真剣に描かれた人体はとても面白い!普段絵を描かない皆も描いて欲しい皆んなの描いた人体が見たいな。

■略歴  [Artist Biography]

1990年、大阪府生まれ。2013年、京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業。2015年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催(以降、同ギャラリーにて2016年に開催)。主なグループ展に、2012年、palletKUZUHA ART GALLERY・大阪)。2014年、トゥールビヨン12Oギャラリーeyes・大阪)等に出品。

 

中川愛梨 Eri Nakagawa

黒い火

70.0×60.5cm カンヴァスに油彩 2017

玩具の剣

70.0×60.5cm カンヴァスに油彩 2017

迷い歩く

70.0×60.5cm カンヴァスに油彩 2017

消費される痛み

70.0×60.5cm カンヴァスに油彩 2017

見ないふり

70.0×60.5cm カンヴァスに油彩 2017

 

■中川愛梨 コメント  [Artist Statement]

それは器であり、鑑賞者との接続点になることが出来るものであると考え、人物を描きます。

現実の出来事からイメージを取り、画面上でチープな劇として世界を構成し、そこに役=キャラクターとしての人物を配置します。

彼らを見るとき、私たちは他人事のように、はたまた自分の事としてその世界を鑑賞します。

彼らと彼らの劇を通し、現代に生きる人の姿への問いかけを表現したいと考えています。

■略歴  [Artist Biography]

1992年、京都府生まれ。2015年、京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業。2017年、京都精華大学大学院芸術研究科洋画領域修了。主なグループ展に、2013年、花山天文台 Gallery week(京都大学 花山天文台・京都)、嘴−洋画有志展−(京都精華大学・京都)。2014年、浅いゆりかご(京都精華大学 7-23Gallery・京都)、ARTCOM2014(けいはんな記念公園 水景園 ギャラリー月の庭・京都)。2016年、FINE ARTUNIVERSITY SELECTION 20162017(茨城県つくば美術館・茨城)。2017年、第7回 贈りもの展(ギャラリー恵風・京都)等に出品。

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