成山亜衣 Ai Nariyama

 

つぶれた酒の肴

106.0×200.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

スイートスポット

162.0×210.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

押し花

102.0×64.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

ひょっとこの休日

103.0×146.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

高慢さを愛したくて

83.0×130.0cm カンヴァスにアクリル絵具2017

ふて寝

33.0×45.5cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

春が来た

18.5×26.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

魂ぶんクリーム

18.0×18.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

茶でもしばきに

27.5×41.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

くるくる

23.0×23.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

 

 ■成山亜衣 コメント  [Artist Statement]

現実に起こった気持ちの揺れとイメージの組み合わせによって起こる気持ちの揺れをチューニングし画面を作る事よりも、イメージの伝わり方・あり方について慎重に考えている。

イメージとは本来、作り手の何らかの思考が加わったモノなので、個々の強弱はあるが、作り手はイメージに対する思いがあり、それが原動力になっている事も多い。

私の場合、その原動力であるイメージを画面に表すと、何故か背景の部分だけが謎めく為に、謎めいた部分を当てるナゾナゾになってしまい物悲しい思いをしてきた。この因果関係を考えるにあたって要注意なのが、イメージの背景に原因があると惑わされない事である。

そもそも私が物悲しい思いをするのは、イメージの背景の部分が謎めくからでなく、イメージの背景が思惑通り伝わらないからでもない。画面上のイメージがイメージの背景についての言葉添え無しに自立しない弱物であるからだ。

画面上のイメージが、イメージの背景についての言葉添えを必要としない画面とは如何なるモノか…と考えると、イメージ自体のあり方の定義の有無が関係するように思え、それは案の定、制作するにあたって、描き方や完成に影響を与え始めてきた。

私が求めるイメージのあり方の定義は、クリームあんみつの白玉だ。

溶けたアイスクリームと餡子と黒蜜で濁ったお汁の中をスプーンで白玉を探す様に、人に押し付けるのではなく探し求めしまう…というのが理想のイメージのあり方だ。見つけて楽しい、味わって美味しい…というゆっくりとした過程で浸透していくのも理想の一つだ。

今までは、イメージ背景に基づいて説明的な描写を行い、手法においても、その背景によって変わるあの手この手であった。

これからは、この自ら定めた定義と共に、イメージの背景の説明的で不必要な描写の部分を減らしてゆきたいと考えている。そして今一番欲しいのは、何物か分からぬものになるかもしれない不安をボコボコにやっつける勇気である。

 ■略歴  [Artist Biography]

1983 大阪府生まれ

2007 京都嵯峨芸術大学造形学科版画分野卒業

2009 京都市立芸術大学大学院版画専攻修了

 

・個展

2010 Oギャラリーeyes(大阪)※以降、同ギャラリーで毎年開催

2013 Oギャラリー(東京)

 

・グループ展

2005 第30回全国大学版画展(町田市立国際版画美術館・東京)

2006 第31回全国大学版画展(町田市立国際版画美術館・東京)

2006 Art Com 2006(私のしごと館・京都)

2006 Open Studio Program! 2006(京都嵯峨芸術大学・京都)

2006 thinking print vo.1(京都嵯峨芸術大学・京都)

2007 Porto di Stampa(アートゾーン神楽岡・京都)

2007 Dreaming(アートコンプレックス・センター・東京)

2008 thinking print vo.3(京都嵯峨芸術大学・京都)

2009 トゥールビヨン7(Oギャラリーeyes・大阪)

2009 AMUSU ARTJAM 2009 in kyoto(京都文化博物館・京都)

2009 気持ちの奥にあるものPresent Spirit(ギャラリーモーニング・京都)

2010 未来は僕らの手の中(Oギャラリーeyes・大阪)

2010 トーキョーワンダーウォール2010(東京都現代美術館・東京)

2011 プレゼントスピリット(ギャラリーモーニング・京都)

2012 トーキョーワンダーウォール2012(東京都現代美術館・東京)

2012 The 13th Anniversary Pre Exhibition KICKS

Oギャラリーeyes・大阪)

2015 FACE(ギャラリーモーニング・京都)

2015 演画・中の島ブルース(ギャラリーモーニング・京都)

2016 Enigmatic behavior−なんで年寄って真夏に熱いお茶を好んで飲むの?

Oギャラリーeyes・大阪)

2016 植木鉢のある風景(ギャラリーモーニング・京都)

 

・パブリックコレクション

京都嵯峨芸術大学版画研究

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