木村敏也 Toshiya Kimura 「Boundaries

 

Thing

65.2×65.2cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

鶏頭

24.2×33.3cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

いつか

130.3×162.1cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

あなた

45.5×37.9cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

Cerebration

89.4×130.3cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

Flat E

65.2×65.2cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

This

40.9×53.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2017

 

 ■木村敏也 コメント  [Artist Statement]

宇宙には、人間に認識できない正体不明の物質やエネルギーが存在し、認識できているのは、ほんの僅かであるという説が物理学や宇宙科学の分野で、語られているそうだ。もしその正体不明なものが、私達の周りにやって来ていたとしても、認識できずに気付かないまま通り過ぎていたりするという。

その様なことからも目には見えない何かが私達の暮らすこの世界に存在しているということはありえない話ではないらしい。であるならば、何か只ならぬ雰囲気を漂わせるものに出会った時などは、もしかすると私達には認識できない何かが存在していたのではないかと考えることもできる。もし、それらの見えない何かを含むものをモチーフにし、作品が制作できたならば、より本質的なリアリティに近づけるのではないだろうか。

とは言え、見えない何かを作品にするというのは、そう簡単なことではない。不可能だとさえ思えてくる。何故なら誰にも見えないゆえに何とでも表現することが出来てしまい、根拠に乏しいものになりがちだからである。それゆえ、ただ思いつくままに制作していくより、何かモチーフを設定して、まずは具象的に捉えながらも、そのものに潜む何かが喚起しているかの様な具象作品を目指した方が結果的に見えない何かを捉えやすいのではないかと仮定している。

今回、モチーフをいくつかの色の境界=Boundariesに分割することで色の階調を少なく抑え、装飾的な要素を減らしたシンプルなフォルムにし、必要最小限の印象だけを残すことによって、モチーフに選んだものが佇む姿や空間と、目に見えない無とも有ともつかない曖昧なものを合わせ持った表現が出来ないかと考えている。

 ■略歴  [Artist Biography]

1974 大阪府生まれ

1997 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業

 

・個展

2015 Oギャラリーeyes(大阪)

2016 Oギャラリーeyes(大阪)

 

グループ展

1999 アーバナート#8(渋谷パルコ・東京)

2009 第12回リキテックス・ビエンナーレ(スパイラル・東京)

2009 グループ展2009.nov.painting+(CUBIC GALLERY・大阪)

2010 「かわらぬものへ」 グループ2010 jan.painting+gallery collection

CUBIC GALLERY・大阪)

2010 作家とモデルさん (BodyHeadMind 2010)CUBIC GALLERY・大阪)

2010 あさご芸術の森大賞展(あさご芸術の森美術館・兵庫)

2011 グループ展 Painting 2011-11CUBIC GALLERY・大阪)

2015 セマンティック ポートレイト 3Oギャラリーeyes・大阪)

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