繕いの光景V−Beyond the imagination and reality

 

 

 展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition]

日常から契機される想像の世界や見立ての発想は、現実をモデルとしながら特定できない光景(架空の人物や風景等)を喚起し、内省的に属すべき場所(理想的な眺め)を探し求めるものです。そこでの展開は時間の経過と共に仮想行為へと発展し、自ら経験した事象と記憶を借り入れながら情動的にその場での空間を見繕うとします。本展は人物や風景等を対象に、現実では補えない個人の空想や声明が差し込まれ、既存の様相を回避させるような作品に焦点をあて展覧会を構成します。

OギャラリーeyesO Gallery co., ltd.

 

タイ・テツヤ Tetsuya Tai

男の子

45.5×33.3cm カンヴァスにアクリル絵具 2016

宇宙結婚式

45.5×38.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2016

あやとり

41.0×31.8cm カンヴァスにアクリル絵具 2016

落下

72.7×53.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2016

雨あがり

60.6×45.5cm カンヴァスにアクリル絵具 2016

遊ぼう

60.6×50.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2016

なわばり

53.0×41.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2016

 

 ■タイ・テツヤ コメント [Artist Statement]

繕いの光景。。。

とのタイトルがこの展覧会のお題に上げられていますが

これは一つでは無く、他者が存在することによって始めて成立する何かがあると。

その様な何か?それを期待しての展覧会だと解釈しています。

そう言う意味では私の作品が繕える何かを持ちあわせていなくてはいけないと思いますが、

それは作品を見て頂く方々がどの様に感じて頂けるか、、、

と言うことで始めて浮かび上がってくる何かがあるのだろうと感じています。

そう言う意味では作品力が実は大変試されてしまっている?

そんな展覧会になってしまっている事をこのコメントを書きながら、

始めて気付かされてしまっています。。。

 ■略歴  [Artist Biography]

(たいてつや)1972年、京都府生まれ。1996年、大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業。1996年、信濃橋画廊(大阪)にて初個展を開催。以降、ローズガーデン(神戸)、Oギャラリーeyes(大阪)、ギャラリーツインスペース(大阪)、OギャラリーUPS(東京)にて個展を開催。主なグループ展に2000年、神戸アートアニュアル2000[裸と被](神戸アートビレッジセンター・神戸)。2001年、Double bindOギャラリー・東京)、アートビート・デパートメント(心斎橋そごう・大阪)。2002年、ギャラリーツインスペース オープニング展(ギャラリーツインスペース・大阪)。2003年、GEISAI 3(パシフィコ横浜・横浜)。2010年、未来は僕らの手の中(Oギャラリーeyes・大阪)等に出品。

 

四間丁 愛 Megumi Shikencho

祭日の朝

80.3×65.1cm カンヴァスンにアクリル絵具 2016

曇天

80.3×65.1cm カンヴァスンにアクリル絵具 2016

店の奥

80.3×65.1cm カンヴァスンにアクリル絵具 2016

物置部屋

65 2×53.0cm カンヴァスンにアクリル絵具 2016

医者をみる

65.2×53.0cm カンヴァスンにアクリル絵具 2016

夏休み前

62.0×47.5cm いずみ紙にウォータレスリトグラフ 2016

 

■四間丁 愛 コメント  [Artist Statement]

人の肉体は空っぽではない。

日々を過ごす中で多くのものを吸い込み、吐き出している。

ほとんどは一過性のものだ。吸い込む、吐き出す。この一往復だけだ。

しかしその中でも何度も何度もなぞってしまう部分がある。一過性であるはずの事が自分と切り離せないものになってしまっている。

私が描く人物は、そういった強い結びつきの中にいて、その環境に身を浸している。

長い間そうしていると肉体は個人の輪郭を無くしていき、自分がその環境の中に取り込まれ、同一になったような気がする。描かれている人物はモデルというモデルはいないし、いたとしても実際このような顔はしていない。しかし嘘でもない。私は画面の中で描かれた人物と環境がお互いを証明しあうような妙なリアルさを表現できればと思う。

 ■略歴  [Artist Biography]

(しけんちょうめぐみ)1989年、富山県生まれ。2015年、京都精華大学大学院博士前期課程芸術研究科版画分野を修了。2014年、Galleryはねうさぎ(京都)にて初個展を開催。主なグループ展として、2014年、SEIKA CERAMICS + PRINTMAKING(ギャラリー恵風・京都)、第39回全国大学版画展(町田市立国際版画美術館・東京)。2015年、what I've chosen | what I chose vol.3(成安造形大学ギャラリーアートサイト・滋賀)、New Print Artist 2015Gallery Jin Esprit+・東京)、セマンティックポートレイト3Oギャラリーeyes・大阪)に出品。

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