|
|
●Tourbillon XV(トゥールビヨン13)part1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
■展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition] |
|
トゥールビヨン(tourbillon:フランス語で“うずまく”)と題されたこの展覧会は、各作家が自らの方向性や在り方、また現在の様々な動向に視野を向けながら、絵画という媒体を通じて継続的に模索することで、イメージと表面の現れ方に求心的な力を感じさせる作家へ出品を依頼し、展覧会を構成します。 【トゥールビヨンは、時計の仕組みでテンプや脱進機を丸ごと回転させて、重力による負担を低減させるシステムの名称です。普段、重力の束縛から逃れることが出来ない日常から、わずかでも解放されるような感覚を喚起出来ればという願いからこのタイトルが付けられました】 (Oギャラリーeyes) |
|
|
|
●吉川 輝 Hikaru Yoshikawa |
|
|
|
plot 1 38.0×45.8cm カンヴァスに油彩、スプレー 2015 |
|
|
|
sound box 2 92.0×130.0cm カンヴァスに油彩、スプレー 2015 |
|
|
|
plot 2 38.0×45.8cm カンヴァスに油彩、スプレー 2015 |
|
|
|
plot 3 38.0×45.8cm カンヴァスに油彩、スプレー 2015 |
|
|
|
plot 4 38.0×45.8cm カンヴァスに油彩、スプレー 2015 |
|
|
|
plot 5 38.0×45.8cm カンヴァスに油彩、スプレー 2015 |
|
|
|
plot 6 38.0×45.8cm カンヴァスに油彩、スプレー 2015 |
|
|
|
■吉川
輝 コメント [Artist Statement] |
|
本能的な高揚感をテーマに制作。 高揚感にもさまざまな種類のものがあるが、ここでは外部情報から受動的に引き起こされる気持ちの昂ぶりであるとする。私自身が感じている事であるが、インストゥルメンタル(器楽曲)を聞いたときに起こる高揚感は、もちろん歌詞などによる文字情報ではなく、打楽器によるリズミカルな音や、普段耳にしている水の落ちる音など、単位で見ると、単純な音の組み合わせから受けているものである。そこには文化や知識は関係なく、ほとんどの人類が共通してのれる(自然と気持ちが高ぶる)要素であると考えている。そこで、同じような現象が絵画でも起こらないかと考え、このテーマを設定した。 日常に溢れる要素を、素材として記号的に使用し、華やかな色彩と合わせ画面上にランダムに構成する。様々な音が重なり合い一つの曲となる、音楽のような絵画として表現し、鑑賞者に一種のトランス状態を体験させるような作品作りを心がけている。今回は一般的に何らかのイメージを持つ要素の破片として、身近にあるキャラクターをモチーフに、絵の具の物質感とぶつけることで、新たなイメージを作り出す。そしてそれが、鑑賞者の本能的な高揚感(自然と体を揺らしてしまう衝動)を引き出せればと思う。 |
|
■略歴 [Artist Biography] |
|
1990 大阪府生まれ 2013 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業 2015 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了 ・グループ展 2013 作品中!2013(galerie16・京都) 2014 キテ・ミテ中之島2014(京阪なにわ橋駅構内・大阪) 2015 キテ・ミテ中之島2015(京阪大江橋駅構内・大阪) |
|
|
|
●野中 梓 Azusa Nonaka |
|
|
|
エッジ/洗面所 26.5×54.6cm カンヴァスに油彩 2015 |
|
|
|
光の集まるところ 130.3×194.0cm カンヴァスに油彩 2015 |
|
|
|
エッジ/お風呂 26.5×54.6cm カンヴァスに油彩 2015 |
|
|
|
エッジ/テーブル 26.5×54.6cm カンヴァスに油彩 2015 |
|
|
|
■野中 梓 コメント [Artist Statement] |
|
私は絵画の「面」について関心を抱きながら油絵を描いている。その「面」とは、描く対象の表面であり、作品の画面であり、また絵具の筆致の集積である。 絵画が「像(イメージ)」「絵具」「意味内容」で出来ているとすれば、「像」はいつも、自分の外側に在るものを選んでいる。それを見て、絵画の画面上に借りてくる。「絵具」、とりわけ油絵具は、描き始めはガサガサしているが、層を重ねるごとに馴染んで段々つやつやになっていくのが心地好い。例えば白いものを描くとする。油彩画のそれは、水彩画の塗り残しの白とは違った白になる。 対象の「像」の表面を見、その形にそった筆致で、画面上に絵具を重ねていく。その繰り返しで絵ができていく。 「意味内容」については、作者の個人的な感情や体験の代替物であるような、もしくは看板や道路標識のような、「読み取るもの」にならないようにしている。描く事、像を刻む事、創る事それ自体が存在意義となる様に、制作をつづけていきたいと考えている。 |
|
■略歴 [Artist Biography] |
|
1991 大阪府生まれ 2014 京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科油画分野卒業 現在 京都嵯峨芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻造形絵画分野在籍 ・個展 2013 京都嵯峨芸術大学アートプレイスU2(京都) ・グループ展 2012 ONE ROOM 12(京都嵯峨芸術大学クラブボックス・京都) blue project(MATSUO
MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w・京都) 2013 KYOTO CURRENT 2013(京都市美術館別館・京都) 2015 Perfume Art Project(堀川出水団地第三棟・京都) 京都-清州 現在美術の地層2015 −状態としての存在− (京都嵯峨芸術大学 アートスペース嵐・京都) |
|
|