●The extracted element 2015 

 

 

■展覧会趣旨[Purpose of Exhibition

視覚体験に基づく記憶から固有の像へと発展していく過程の中で、対象となる日常や情報から特定の要素を引き出し、そこにそれぞれの感覚に即した観点を照射することで明確化されようとするイメージに注目し、現実に即した像と引き出された諸要素との結び(契機)を、それぞれの作品が抱える文脈と共に考察します。

OギャラリーeyesO Gallery co.,ltd.

 

朝日奈保子 Naoko Asahi

海松

41.0×31.8cm カンヴァスに油彩 2015

 

 ■朝日奈保子 コメント  [Artist Statement]

画面の上で絵の具を動かし、それが何かに見えたとき、ふと、行ったこともないのに見覚えのある土地を思うような気持ちになることがあります。小さい頃に見た夢を思い出しているのでしょうか。記憶や経験は、時間が経つにつれて薄れたり忘れたりする不確かな存在のようです。

■略歴 [Artist Biography]

(あさひなおこ)1987年、京都府生まれ。2011年、京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修士課程を修了。2012年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。(以降、同ギャラリーにて2013年に開催)。主なグループ展に、2008年、Rainbows2008(海岸通ギャラリーCASO・大阪)。2009年、私達の頭の中color(ギャラリーRaku・京都)、そんざいかん(ARTZONE・京都)、東島毅ゼミ展(ギャラリー16・京都)。2010年、トゥールビヨン8Oギャラリーeyes・大阪)、東島毅ゼミ展(ギャラリーa・京都)2011年、京展(京都市美術館・京都)、25人の絵展(ギャラリーヒルゲート・京都)。2012年、ふしぎカラフル連想ゲーム(ARTZONE・京都)、Absolute basis朝日奈保子と岡田美紀の場合(Oギャラリー・東京)、25人の絵展(ギャラリーヒルゲート・京都)。2013年、恋々風景U 陽のあたる場所(Oギャラリーeyes・大阪)。2014年、les signes V (Oギャラリーeyes・大阪)等に出品。

 

冨倉崇嗣 Takashi Tomikura

山の上

45.5×53.0cm カンヴァスにアクリル絵具 2015

 

 ■冨倉崇嗣 コメント  [Artist Statement]

私は誰もが知りうるようなローカルのイメージを用いながら、かたちにする移行の途上をきっかけに制作を進めている。イメージの断片という部分での不完全さに敢えて強度を与えることで、平面としてどのように成立するか、また他人にどう浸透していくのか興味をもっている。作品の表層は個々に異なるが、それはイメージとの関係性に作品ごとの強度を与えた結果である。

■略歴 [Artist Biography]

(とみくらたかし)1979年、三重県生まれ。2002年、成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラスを卒業。2003年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催(以降、同ギャラリーにて毎年個展を開催)。2003年、OギャラリーUPS(東京)、2007年、project N(東京オペラシティアートギャラリー・東京)。主なグループ展に、2001年、絵画の流れ展(三重県立美術館・三重)。2002年、神戸アートアニュアル2002(神戸アートビレッジセンター・神戸)。2003年、ARTISTS BY ARTISTS(六本木ヒルズ 森タワー・東京)。2005年、群馬青年ビエンナーレ(群馬県立近代美術館・群馬)。2007年、Absolute basis 冨倉崇嗣とフジイ フランソワの場合(Oギャラリ−eyes・大阪)。2007年、HORS LIGNEGallery SATORU・東京)。2009年、drowning room(神戸アートビレッジセンター・神戸)。2010年、Defending ZoneOギャラリーeyes・大阪)。2010年、SEIAN FRONTIER(成安造形大学 ギャラリーアートサイト・滋賀)2013年、VOL.1 U35 CREATORS JAPAN EXHIBITION(みなとみらいギャラリー・横浜)、空想美術大賞展(伊藤忠青山アートスクエアー・東京、蔵丘洞画廊・京都)。2014年、Value added フロクノミリョク(Oギャラリーeyes・大阪)。2015年、 琳派400年記念・京都新鋭選抜展2015(京都文化博物館・京都)等に出品。

 

川口奈々子 Nanako Kawaguchi

poor bunny cake

51.0×76.5cm 紙に水彩、インク 2015

 

 ■川口奈々子 コメント  [Artist Statement]

何気ない日常にふと垣間見える残酷さや痛み、コントロールできない感情などを様々なモチーフに重ね合わせながら描いています。今回は、チョコレートやキャンディー、ケーキをモチーフにした「Sweets Violence」シリーズを発表します。

■略歴 [Artist Biography]

(かわぐちななこ)1978年、大阪生まれ。2005年、京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画を修了。2013年、Middlesex University(ロンドン) MA Fine Artを修了。2005年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。以降、Galeria punto zero(岡山)、INAX GALLERY 2(東京)、Yuka Sasahara Gallery(東京)にて個展を開催。主なグループ展に2005年、トゥールビヨン3Oギャラリーeyes・大阪)、第1回倉敷現代アートビエンナーレ西日本(倉敷市立美術館・岡山)にて、グランプリを受賞。2006年、京都府美術工芸選抜展(京都文化博物館・京都)、Drawing-Exposed essence `06Oギャラリーeyes・大阪)。2007年 Art Cort Frontier 2007 #5(アートコートギャラリー・大阪)。2008年、VOCA 2008(上野の森美術館・東京)。2009年、ヨッチャンの部屋vol.4「アトリエの音楽」展(OZC GALLERY・大阪)。2010年、FLATLAND絵画の力(京都市立芸術大学ギャラリー アクア・京都)。2011年、アーツチャレンジ2011(愛知芸術文化センター・名古屋)。2011年、ヨッチャンビエンナーレ(中之島デザインミュージアム・大阪)。2013年、Jerwood Drawing PrizeJerwood visual art space・ロンドン)。2015年、12の窓(C.A.P Studio y3・神戸)等に出品。

 

佐藤未瑛 Miei Sato

ORIENTAL HOTEL 17 floor

130.3×97.0cm カンヴァスに油彩 2015

 

 ■佐藤未瑛 コメント  [Artist Statement]

風景に呼ばれたのか、知らずに自分が呼んだのか。

目の前の通念的な世界が払拭されていく時、同時に別人のような光景が記憶に残っていきます。画面の中で色と形を繋ぎながら、決して見ることの出来なかった痕跡をもう一度手繰りよせたいのです。

■略歴 [Artist Biography]

(さというみえい)1987年、兵庫県生まれ。2012年、京都市立芸術大学美術学部美術科を卒業。2013年、Gallery Forgotten Dreams(東京)にて初個展を開催(以降、同ギャラリーにて2015年に開催)。2014年、Oギャラリーeyes(大阪)。主なグループ展に、2008年、人物画展(ラフレア・神戸)。2009年、ハツタチルドレン(北野坂ギャラリー・神戸)。2010年、ハツタチルドレン(北野坂ギャラリー・神戸)。2012年、トゥールビヨン10Oギャラリーeyes・大阪)。2013年、outside and the inside 溢れる眺め(Oギャラリーeyes・大阪)。2014年、コクリート・ニ・モル-U-(北野坂ギャラリー・神戸)等に出品。

 

小川万莉子 Mariko Ogawa

終わらない庭

162.0×130.0cm 綿布にアクリル絵具、油絵具、木炭、鉛筆 2015

 

 ■小川万莉子 コメント  [Artist Statement]

事物のほんの一部をささやかに表して全体をにおわせる

無数の視点の移動によって無数に現れる世界

輪郭のない、流れつづける世界の中を一緒に流れる

たどり着くことを拒否しつづける決して終わらない世界

■略歴 [Artist Biography]

(おがわまりこ)1987年、熊本県生まれ。2014年、京都造形芸術大学大学院ペインティング領域を修了。2014年、銀座スルガ台画廊(東京)にて初個展を開催。主なグループ展として、2011年、海馬はいつかける(ギャラリーマロニエ・京都)。2012年、Hers2012(同時代ギャラリー・京都)、なくはない(海岸通りギャラリーCASO・大阪)。2013年、ORAvol.5(コートギャラリー国立・東京)。2014年、Between the scene and the form 2014Oギャラリーeyes・大阪)に出品。

 

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