フジイフランソワ Fujii Furansowa

 

座敷わがし見本図 肆

27.3×45.5cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

座敷わがし見本図 伍

27.3×45.5cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

座敷わがし見本図 陸

27.3×45.5cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

一筆かきえもん

17.9×13.9cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2014

琵琶ほうし

17.9×13.9cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2014

連献

17.9×13.9cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2014

九十九髪

168.5×376.0cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

一服しんぜえもん

22.7×15.8cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2014

九四九十九髪

66.0×50.0cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

九十九椿

40.9×24.3cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2014

九十九菊

40.9×24.3cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

うさかぼすうさみかん

33.4×24.3cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

いばらとらもち

17.9×13.9cm 和紙に墨、胡粉、顔料、水彩、ルイボスティー、他 2015

 

 ■フジイフランソワ コメント  [Artist Statement]

私の故郷は山と海に囲まれた小さな田舎で、子供の頃はバライチゴやアケビをとって食べたり、花にとまった蜜蜂の羽を摘まんで捕まえてみたりと、素朴な自然に触れて暮らしていました。

幼稚園への道すがらには竹藪があって、その藪に沿って何本も何本も椿が生えていました。近所のおばあちゃんが「椿の蜜も美味しいんだよ」と、手が届かない園児の私に代わって枝から花をとり、半分に割って中の蜜をなめさせてくれました。ほんのりした甘さを味わいながらふと藪に向かって地面を見ると、累々たる赤い模様。頭から落ちた無数の椿の花が美しくも恐ろしく、これ以上藪の中へ踏みいってはいけないような、何か気配がするような、遠慮をせねばという気がしました。

この感覚は私だけではない、大昔から日本には、九十九神とか百鬼夜行とか、見えないものも異界のものも、念も気配も、意識し尊重してきた民族性があります。「お天道様が見ている」とは、人として成長するスペシャルキーワード。「ものを大事に」の「もの」は「物」か「者」か…、その答えは人それぞれの中にある。そしてその感覚が重なってそれぞれの人生の姿となっていく。

あの竹藪の椿も毎年毎年咲いては花を落とし、思い出も気配も念も甘い蜜も、混ざって累々と赤く重なり、九十九神になって存在してゆく。その「神」は心や人生の権現でもあります。その姿を捉え、肖像画の如く描き写したいと思いました。日本のアニミズムを繋いでいくために。

 ■略歴  [Artist Biography]

1962 静岡県生まれ

 

・個展

1993 「かつて そこに 必ず いた人」ハートフィールドギャラリー(愛知)

1994 「景」ギャラリーハウスマヤ(東京)

1995 「景 ここにあなたのいる不思ギ」ハートフィールドギャラリー(愛知) 

1996 「景」ピガ原宿画廊(東京)

1997 「景 うつつ むかし はなし」ギャラリーハウスマヤ(東京)

1998 「景 いつかめぐり会いましょう」ハートフィールドギャラリー(愛知)    

2002 水戸芸術館現代美術センター(茨城) 

2004 ギャラリー二葉(東京)

    HALC+蔵(愛知)

2006 Oギャラリーeyes(大阪)

2008 Oギャラリーeyes(大阪)

       「綯交−remix」豊田市美術館(愛知)

2009  「コトホギス」

(新宿高島屋・東京、JR名古屋高島屋・愛知、大阪高島屋・大阪)

2011 Oギャラリーeyes(大阪)

2012 日本橋高島屋(東京)、JR名古屋高島屋(愛知)

2013 Oギャラリーeyes(大阪)

    L Gallery(愛知)

 

・グループ展

1995 街はいまアートで溢れる(一宮市内・愛知)

1998 第11回名古屋コンテンポラリーアートフェア

(名古屋市民ギャラリー・愛知)

2000 VOCA2000(上野の森美術館・東京)

2003 粟国久直 フジイフランソワ 与那覇大智 展

(ギャラリー ラ・フェニーチェ・大阪)

2004 花鳥風月の遺伝子(ギャラリー ラ・フェニーチェ・大阪)

2005 SKYLINE -アレゴリーの輪郭-Oギャラリーeyes・大阪)

2007 Absolute basis 冨倉崇嗣とフジイ フランソワの場合

Oギャラリーeyes・大阪)

    キューブ・レトロスぺクティブ(+gallery・愛知)

    日本画滅亡論(中京大学アートギャラリー C・スクエア・愛知)

    きのあうところ(長久手たいようの杜古民家・愛知)

    SHIMOTSUKI(ギャラリー余白・愛知)

2008  4回東山魁夷記念「日経日本画大賞展」

(ニューオータニ美術館・東京)

2012 The 13th Anniversary Pre ExhibitionKICKS」(Oギャラリーeyes・大阪)

    百華祭 「タカシマヤのばら アートセッション」(日本橋高島屋・東京、他)

    BOTANICAL EXHIBITION L Gallery・愛知)

    伊藤若冲インスパイア作品展

(明治神宮外苑「TOKYO DESIGNERS WEEK 2012」中央会場・東京)

2013 寺田コレクション展(東京オペラシティアートギャラリー・東京)

    密度ある時間−わたしの一点(織部亭・愛知)

    〜24名の作家による〜 今日の墨表現展(佐藤美術館・東京)

    日本の「妖怪」を追え!(横須賀美術館・神奈川)

2014 高島屋幻想博物館(高島屋各店・東京、大阪、京都、横浜、名古屋)

    豊田市デカスプロジェクト足助ゴエンナーレ(寿ゞ家・愛知)

    寺田コレクション(茨城県天心記念五浦美術館・茨城)

 

・受賞

1998 準朝日広告賞

2000 VOCA2000 奨励賞

2008 日経日本画大賞展入賞

 

・パブリックコレクション

第一生命

豊田市美術館

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