大野浩志 Hiroshi Ohno

 

在り方・現れ方2015E

74.5×41.5 cm 木に油彩 2015

在り方・現れ方2015D-3

40.9×31.8 cm カンヴァスに酢酸ビニル樹脂、油彩 2015

在り方・現れ方2015D-2

40.9×31.8 cm カンヴァスに酢酸ビニル樹脂、油彩 2015

在り方・現れ方2015D-1

40.9×31.8 cm カンヴァスに酢酸ビニル樹脂、油彩 2015

在り方・現れ方Since 1996C

12.5φ×H 39.0cm 木に油彩、腐敗 1996

在り方・現れ方Since 1996B

W15.0×D4.5×H103.0cm 木に油彩、腐敗 1996

在り方・現れ方Since 1996A

33.0φ×H 5.0cm 木に油彩、腐敗 1996

在り方・現れ方2015B

W17.0×D17.0×H2.3cm 鉄に油彩、腐食 2015

在り方・現れ方2015C

W15.0×D15.0×H1.1cm 鉄に油彩、腐食 2015

在り方・現れ方2015A-3

W15.0×D7.5×H11.3 cm 鉄(H鋼)に油彩、腐食 2015

在り方・現れ方2015A-2

W7.5×D11.0×H15.0 cm 鉄(H鋼)に油彩、腐食 2015

在り方・現れ方2015A-1

W15.0×D11.0×H7.5 cm 鉄(H鋼)に油彩、腐食 2015

(上から)祖物 在り方・現れ方 Since20112016

在り方・現れ方 Since2014

W10.0×D10.0×H10.0cm 鉄に油彩、腐食 2014

 

 ■大野浩志 コメント  [Artist Statement]

Sinceシリーズ作品について」

1990年に制作を開始した同シリーズ作品。一旦制作を開始するとエンドレスに制作は持続する。例えば1990年に制作を開始した『 在り方・現れ方Since 1990 』は今年で制作期間が25年を経過したことになる。

今回の個展ではSinceシリーズ作品の中から『在り方・現れ方 Since 1996 ABC 』三点と、今回が初公開の『在り方・現れ方 Since 20112012201320142015 』五点を展示する。

前者は油絵具の塗りと木の腐敗を呈示した作品で、後者は油絵具の塗りと鉄の腐食を呈示した作品である。どちらも「生成と喪失」を視覚化している。またそれらを「生と死」あるいは「光と闇」と読み換えることも可能だろう。

作品は油絵具が乾くために必要な期間である一週間をサイクルに繰り返し塗り重ねられる。この塗り重ねるという行為には新たな生成と前段階の塗りの破壊が同居している。我々の肉体における新陳代謝のように常に変化をし続けている。

私の「生」と密接に連動して持続されるこれらSinceシリーズ作品は私の分身そのものであり、塗り重ねるという行為は私が私自身と対話する唯一の手段だと理解している。もはやSinceシリーズ作品はARTである必要はおろか、如何なる枠組みも必要としない私自身の生きる証そのものとなっている。

 ■略歴  [Artist Biography]

1961年大阪府生まれ。1984年、大阪芸術大学芸術学部工芸学科を卒業。1985年、不二画廊 (大阪)にて初個展を開催。以降、大阪府立現代美術センター(大阪)、信濃橋画廊(大阪)、MAT(名古屋)、CUBIC GALLERY(大阪)、ソフトマシーン美術館(香川)、CAS(大阪)、Oギャラリーeyes(大阪)等で開催。主なグループ展に、1986年、15人の造型(大阪府立現代美術センター・大阪)。1987年、第4回釜山ビエンナーレ(韓国)。1990年、いま絵画はOSAKA'90(大阪府立現代美術センター・大阪)。1992年、アート・ナウ'92(兵庫県立近代美術館・神戸)。1993年、大野浩志・丸山直文 2人展(MAT・名古屋)。1994年、時間・美術(滋賀県立近代美術館・滋賀)。1996年、NCAF'96(名古屋市民ギャラリー・名古屋)、絵画の構造「一色一形態」(文房堂ギャラリー・東京)。2007年、美の冒険者たち(なんばパークスホール・大阪)。2011年、大阪芸術大学美術学科作家展(京都東急ホテル<kazahana>・京都)2012年、コレクションVol.1(ソフトマシーン美術館・香川)。2015年、コレクションVol.2(ソフトマシーン美術館・香川)等、他多数出品。

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