林 真衣 Mai Hayashi

 

アキノコエ01

162.0×130.3cm カンヴァスに油彩 2015

かぜをたべるいきもの01

162.0×194.0cm カンヴァスに油彩 2015

かぜをたべるいきもの

41.0×53.0cm カンヴァスに油彩 2015

やわらかなたてとてとて

41.0×31.8cm カンヴァスに油彩 2015

かぜをたべる

194.0×112.0cm カンヴァスに油彩 2015

アキノコエ02

18.0×14.0cm カンヴァスに油彩 2015

やわらかなたてとて

31.8×41.0cm カンヴァスに油彩 2015

かぜをたべるいきもの03

14.0×18.0cm カンヴァスに油彩 2015

 

 ■林 真衣 コメント  [Artist Statement]

「カキーン!!はぁッ! ドン はぁッ! ドン!!」 と4才になる私の息子は憧れのヒーローの影響で、見えない敵とオモチャの武器で常に戦っています。

その様子はとても滑稽でつい笑ってしまうのですが、彼には何か見えているのかもしれません。

そんな彼の通う保育園では今年から送り迎えに行く際、保護者は大きな名札を首からかけて行く決まりになりました。そんなことまでしないといけない時代に初めは違和感がありましたが、習慣化していつの間にか当初の違和感を忘れかけている自分にハッとしました。テレビでは子供に「知らない人についていかないように!」ではなく→「知っている人にもついていかないように!」と言いましょう。「ママの友達だよ。と嘘をつくかもしれないので」と話していました。誰も信じるなと教えなければならない現実を前に「守る」ということはどういうことか、もんもんと考えていると、ある日息子が「わるいヤツがきたら、ぼくがやっつけるからね!!」と言ってくれました。

守っているつもりが、実は守られていたことに気づかされ、少し気持ちが軽くなりました。そして一生、子供たちが本物の武器を持つ事がないようにと祈りました。

 

私は日常の何気ない時間や空間をモチーフに制作しています。近年は絵の具と油をハンドミキサーで泡立ててキャンバスにかけ流し、乾燥させた画面の上から薄く絵具を重ねて行く技法を研究しています。泡の痕跡はどこに出現するかわからないし、全てが残るとも限りません。コントロールしきれない他者として彼らと対話するように描いています。人がものを見るときに何を選びとるのか。幾重にも重なるイメージから忘れてしまいそうな記憶や感覚、見えないものに触れてみたいと考えています。

 ■略歴  [Artist Biography]

1984 大阪府生まれ


2007 成安造形大学造形学部造形美術科 洋画クラス卒業
 

2008 成安造形大学造形学部造形美術科 洋画クラス研究生修了



 

・個展
 

2008 AD&Aギャラリー(大阪)

2013 Oギャラリーeyes(大阪)

2014 Oギャラリーeyes(大阪)

・グループ展


2006 湖族の里アートプロジェクト(大津市堅田・滋賀)

    Oil Painting 4人展(ナジックスクエア・京都)

2006 ART AND CRITIQUE 2006(ギャラリーアートサイト・滋賀)

2007 2007京展(京都市美術館・京都)

      第5回武井武雄記念日本童画大賞展

(イルフ童画館イルフプラザ・長野)

2008 2008京展(京都市美術館・京都)

View/Introspection 5−アンダーイルミネーション

Oギャラリーeyes・大阪)

2009 日本童画大賞十年の足跡展(イルフ童画館・長野)

2010 木津川アート 2010(木津川市・京都)

2011 木津川アート 2011(木津川市・京都)

2012 2012京展(京都市美術館・京都)

 

・受賞 
 

2007 第5回武井武雄記念日本童画大賞展(審査員特別賞)



2012 2012京展(須田賞)

 

・パブリックコレクション

岡谷市イルフ童画館

 

・参考文献

京谷裕彰:「京雜物的野乘」2014922日(レビュー)

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