Tourbillon Ⅻ(トゥールビヨン12part1

 

 

 展覧会趣旨 [Purpose of Exhibition]

トゥールビヨン(tourbillon:フランス語でうずまく”)と題されたこの展覧会は、各作家が自らの方向性や在り方、また現在の様々な動向に視野を向けながら、絵画という媒体を通じて継続的に模索することで、イメージと表面の現れ方に求心的な力を感じさせる作家へ出品を依頼し、展覧会を構成します。

【トゥールビヨンは、時計の仕組みでテンプや脱進機を丸ごと回転させて、重力による負担を低減させるシステムの名称です。普段、重力の束縛から逃れることが出来ない日常から、わずかでも解放されるような感覚を喚起出来ればという願いからこのタイトルが付けられました】

(Oギャラリーeyes)

 

中本 結 Yui Nakamoto

untitled01

18.8×22.3cm 木枠、アルミホイル 2014

triangle

h25×w18 ×d3cm 刺繍糸、待ち針、ビーズ、留め具、他 2014

drawing01

106.0×116.7cm 木枠に布、マスキングテープ 2014

untitled02

130.3×162.0cm ケント紙にペンキ、アクリル絵具、他 2014

drawing02

h23×w27.5×d3.7cm 角材、ステープル 2014

mountain

22.0×27.3cm 木枠にペンキ、布、アクリル絵具 2014

ロードライトガーネット

49.0×14.0cm カンヴァスにアクリル絵具、他 2014

 

 ■中本 結 コメント [Artist Statement]

昔は、神様はわたしの世界にいるなんて語っていたけれど、

そんなものあるのかと考えてみる。

現実そんなものわたしのこころのどこらへんにもなくて、

ただ、私しかいない。

その私も、なにがしたいのか、どうやって

生きていきたいのか、わからずにいるのだ。

結局、私は、流されてばかりいるのかもしれない。

風が吹いて、髪がなびき、木がざわめいて、遠くで電車の音が聞こえて、私は呼吸をして、

どうしようもなく生きていると感じる。それは確実に本当のこととして、わたしにまとわりついている。

わたしと世界との関係は、いつまでたっても縮まらず、無関心でもなく、束縛もせず、隣に座ってただそこにある場所を作っている。そこには過去も記憶も他人もなくて、私はひとりの人間として、そこに立っている。

 ■略歴  [Artist Biography]

1991 滋賀県生まれ

2014 京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コース卒業

 

・グループ展

2013 京展(京都市美術館・京都)

 

野田佳奈子 Kanako Noda

昼寝

45.5×38.0cm カンヴァスに油彩 2014

美しい命(01

26.0×36.5cm カンヴァスに油彩 2014

女性(02

41.0×31.8cm カンヴァスに油彩 2014

pinattu

24.2×33.3cm カンヴァスに油彩 2014

スイカ

38.0×45.5cm カンヴァスに油彩 2014

美しい命(02

45.5×38.0cm カンヴァスに油彩 2014

女性(01

27.3×22.0cm カンヴァスに油彩 2014

泣いたらあかん

35.0×28.0cm カンヴァスボードにクレパス 2014

 

■野田佳奈子 コメント  [Artist Statement]

私が大学に通っていた時の話なのですが、実習時間が終わってから 全然学校に来てない子が来て、席決めの時におらんかったから 余りものの場所 やりにくそうなドアの前の狭いスペースで 誰とも話さず淡々と油絵をかきだした姿をみて なんだか、制作することは自分自身(その人)にとってものすごく意味のある行為で、大事な時間だと気付いたことがあります。

キャンバスに向かって、頭の中のイメージを表そうとして筆を重ねる時って、めちゃくちゃ尊い時間やなあと感じました。

その人を見たときに客観的にそう感じたのであり、自分のことをそう尊いことしてると思っているわけではありません。その時に感じた理想を追いたいです。

 ■略歴  [Artist Biography]

1990 大阪府生まれ

2013 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業

 

・グループ展

2012 pallet -京都精華大学洋画三回生展-(くずはアートギャラリー・大阪)

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