●Semantic portrait 2セマンティック ポートレイト 2

 

 

 展覧会趣旨[Purpose of Exhibition

古くから描かれてきた人物画は、個人の外貌を記録的に描写した肖像から、時代背景を窺わせる大衆像、自己を投影したセルフポートレートなど様々な視点で描かれてきました。それらは宗教観の中で聖像視される普遍的な対象や社会的な立場を示すアイコンとして、あるいは性や苦痛、死といった現実に即した生命を構成するモデルとして描かれ、多くの人を魅了してきました。現在も圧倒的な欲求として描かれる人物画ですが、いまの私たちの目にどのようなイメージや影響をもたらしているのでしょうか。それぞれの作品から現在の若い世代が抱える人との関わりや人物像に焦点をあて、そこから捉える事の出来る作家の視点を探ります。

Oギャラリーeyes

 

岡本里栄 Rie Okamoto

手を伸ばす

91.0×116.7p カンヴァスに油彩 2014

曲がった木のように

91.0×116.7p カンヴァスに油彩 2014

 タヨリ

53.0×65.2p カンヴァスに油彩 2014

立ちどまる

91.0×72.7p カンヴァスに油彩 2014

 

■岡本里栄 コメント  [Artist Statement] 

絵画は今を生きている時間とは別の時間の流れを持っている。世界は常に変化し続ける。しかし、現在はその変化のスピードは加速し、私たちは自らの速度では進むことが出来なくなっているのではないだろうか。

目を凝らしてもよく見えない、触れて確かめたくなるような存在をそこに立ち現す。

朧げながら、そこに存在する人を描くことは人と出会いなおすこと。その出会いを目紛しく変化する世界の中で、認識しづらくなっている様々と向き合う手掛かりとしたい。

■略歴  [Artist Biography]

(おかもとりえ)1988年、滋賀県生まれ。2012年、成安造形大学芸術学部芸術学科美術領域洋画コース研究生修了。2014年、京都精華大学芸術研究科博士前期課程洋画領域修了。2010年、成安造形大学コンテンポラリーギャラリー(滋賀)にて初個展を開催。2012年、  Gallery PARC(京都)で個展を開催。主なグループ展として、2009年、シェル美術賞展2009 (代官山ヒルサイドフォーラム・東京) 、第63回滋賀県美術展覧会(滋賀県立近代美術館・滋賀)にて芸術文化祭賞受賞(最高賞)を受賞 。2010年、京展(京都市美術館・京都)、トーキョーワンダーウォール2010(東京都現代美術館・東京)、Art and Critique 2010-Extension-(成安造形大学ギャラリーアートサイト・滋賀)、第23回美浜美術賞展(福井市立美術館・福井、他)では、準大賞を受賞。2011年、See Here!Gallery PARC・京都)、京展(京都市近代美術館・京都)、Art Auction STORY...vol.2(関西日仏学館・京都)、Art Auction STORY

...vol.3(同志社大学 寒梅館・京都)。2012年、EXHBITION SHOUKAgalerie16・京都)、FAD Fair(アートコンプレックスセンター東京・東京)、同志社美術館(同志社大学今出川校他・京都)、PHANTASMAAntenna Media・京都)、ARTCOM2012(けいはんな記念公園・京都)。2013年、京都府美術工芸新鋭展 2013京都美術ビエンナーレ(京都府京都文化博物館・京都)、M1展 京都精華大学大学院博士前期課程一年生展(ギャラリーフロール・京都)、京展(京都市美術館・京都)では京展賞を受賞。2014年、私たちの呼吸は浅い-Never forget our breath-galerie16・京都)、若き表現者のためのコレクション展vol.2(ギャラリー菊・大阪)に出品。

 

金森満理奈 Marina Kanamori

untitledsp2-04

41.0×31.8p カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2014

untitledsp2-05

40.5×31.8p カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2014

untitledsp2-09

53.0×65.2p カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2014

untitledsp2-10

31.8×41.0p カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2014

untitledsp2-19

72.7×91.0p カンヴァスに油彩、アクリル絵具 2014

 

■金森満理奈 コメント  [Artist Statement]

主に少女の画像や映像をモチーフとして見えづらいもの、つかめないもの、忘れてしまったものを描いている。物心ついたときから女の子の像を描いている。少女漫画の真似描きだったかもしれないし、ミュージカルで見たかわいいお姫様だったかもしれないし、とにかく女の子の像を私は絵筆の先に幻視する。

圧倒的な現象に行き逢った後、すばらしく美しい夢を見た後のような、強くて軽い印象のある絵が描きたい。超個人的な絵を作り続けたい。そしてだれかにとっても私の絵が超個人的なものになって欲しい。

■略歴  [Artist Biography]

(かなもりまりな)1989 年、岐阜県生まれ。2014 年、京都造形大学大学院ペインティング領域修了。2012年、銀河いぜん(galleryはねうさぎ・京都)にて初個展を開催。2013 年、CONSTELLATIONgalleryはねうさぎ・京都)で個展を開催。主なグループ展として、2011年、海馬はいつかける展(ギャラリーマロニエ・京都)、Hers2011展(同時代ギャラリー・京都)。2013年、京展(京都市美術館・京都)、ORAvol.5court gallery・東京)。2014年、Why We Draw 京都造形芸術大学×国立台北芸術大学(ギャルリ オーブ・京都)に出品。

 

田中詩奈 Shiina Tanaka

dissolveU

130.3×194.0p カンヴァスに油彩 2014

boy

45.5×27.3p カンヴァスに油彩 2014

ころん、ころん

60.6×72.7p カンヴァスに油彩 2014

veil

45.5×38.0p カンヴァスに油彩 2014

 

田中詩奈 コメント  [Artist Statement]

私は、あくまで独断で極めて個人的なリアリティを表現するために、人物を対象とし描いている。しかし、描かれている人物は特定できず(実在せず)、架空の人物である。そのため、そこに肖像画の要素である肖似性はない。

調和し完成されたモノが求められる中で、肖像画が持つ外観を描写、表現することによって生じる類似性には頼らず、寧ろ不調にデフォルメし描くことで私は人物を表現しようとしているのである。

■略歴  [Artist Biography]

(たなかしいな)1991年、福井県生まれ。2014年、京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科油画分野卒業。現在、愛知県立芸術大学大学院美術研究科に在籍。主なグループ展として、2012年、第25回美浜美術展(福井県立美術館・福井)。京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科油画分野選抜展「SAGA DASH 2012」(art space MEISEI・京都)。2013年、京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科油画分野選抜展「SAGA DASH 2013」(art space MEISEI・京都)。2014年、愛知県立芸術大学博士前期課程1年生[油画・版画領域]研究発表展(愛知県立芸術大学芸術資料館・愛知)に出品。

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