●les signes V(レ・シーニュ3

 

 

 展覧会趣旨[Purpose of Exhibition

私達は様々な媒体を通して情報の豊かさを身近に感じながら、それらが瞬く間に消費されて行き、記憶を呼び起こす際に奇妙な残像だけが浮上するといった経験はないでしょうか。視覚に留まる像あるいは可視的に捉えられる現象も、過度の情報の接触に隔たりを感じなくなってしまった現在の環境において、記憶や経験から呼び起こされる像と重なり、思わぬ印象を喚起させます。それは、視覚体験における信憑性に揺らぎを生じさせながらも、この揺らぎの中にこそ、見る者の内に潜行する意識や、現在を映し出す複層的な表情を見出せるのかもしれません。本展は、知覚と情報環境の交錯から、イメージが形作られる兆候を各作品の背景より探ります。

Oギャラリーeyes

 

朝日奈保子 Naoko Asahi

変わったところでお茶を飲む

60.5×72.7cm カンヴァスに油彩 2014

すいかずら

33.2×24.2cm カンヴァスに油彩 2014

岩図

116.8×91.0cm カンヴァスに油彩 2014

にがよもぎ

33.2×24.2cm カンヴァスに油彩 2014

 

■朝日奈保子 コメント  [Artist Statement]

経験や記憶をもとに制作することは、意識的または無意識的に過去の自分の体験したことや気持ちを作品に取り込むことでもある。言葉では認識できないけれど、見えないところでつながっているものの存在が描けたら良いなと思っている。

■略歴  [Artist Biography]

(あさひなおこ)1987年、京都府生まれ。2009年、京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コースを卒業。2011年、同大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修士課程修了。2012年、 Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。以降、同ギャラリーで2013年に個展を開催。2008年、Rainbows2008(海岸通ギャラリーCASO・大阪)。2009年、私達の頭の中color(ギャラリーRaku・京都)、そんざいかん(ARTZONE・京都)、東島毅ゼミ展「Reversible-虹の向こう側は壁だった-」(ギャラリー16・京都)。2010年、SPURT展(京都造形芸術大学ギャルリオーヴ・京都)、トゥールビヨン8Oギャラリーeyes・大阪)、東島毅ゼミ展「Bon clase#6」(ギャラリーa・京都)2011年、京展(京都市美術館・京都)、25人の絵展(ギャラリーヒルゲート・京都)※以降、`12`13年に出品。2012年、ふしぎカラフル連想ゲーム(ARTZONE・京都)、Absolute basis−朝日奈保子と岡田美紀の場合(Oギャラリー・東京)。2013年、恋々風景U−陽のあたる場所(Oギャラリーeyes・大阪)に出品。

 

上田 良 Yaya Ueda

浴槽

70.0×100.0cm 紙にアクリル絵具、色鉛筆 2014

パネルに穴

100.0×70.0cm 紙に色鉛筆 2014

(右)オーガンジーと切り絵 62.0×42.5cm

(左上)ホースと切り絵 40.0×55.0cm

(左下)ドレスとソファ 37.5×50cm

全て紙にアクリル絵具、色鉛筆 2014

パイプ椅子

56.0×71.0cm ターポリンに紙、アクリル絵具、色鉛筆 2014

 

■上田 良 コメント  [Artist Statement] 

パソコン上のディスプレイに映った何かしらのイメージの断片をドローイングすることは「イメージの透明性」と「パソコンという箱の物質性」の二極を強く感じるということである。

■略歴  [Artist Biography]

(うえだやや)1989年、大阪府生まれ。2012年、京都精華大学芸術学部版画コースを卒業。2014年、京都精華大学芸術研究科博士課程修了。2012年、アートギャラリー5(大阪)にて初個展を開催。2013年、ART SPACE バルコソブレセロ(京都)で個展を開催。2011年、第36回全国大学版画展(町田市立国際版画美術館・東京)、版画旅行(galleymorning・京都)2012年、Work in progress 2012MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w・京都)。2014年、PRINT/ZINE 展(つくるビル・京都。阿波和紙伝統産業会館・徳島)に出品。

 

川口洋子 Yoko Kawaguchi

Untitled

24.2×33.3cm パネルにアクリル絵具 2014

Untitled

53.0×53.0cm パネルにアクリル絵具 2014

ドローイング

21.0×29.7cm 厚紙にアクリル絵具 2014

Untitled

29.7×42.0cm パネルにアクリル絵具 2014

 

■川口洋子 コメント  [Artist Statement]

いつもの通り道にある田んぼを何気なく見たとき、私は生まれてはじめて田んぼという風景を目にしたような感覚を得た。

今までは田んぼとはこういうものだとなんとなく理解し、いつのまにか情報として頭の中で整理され、見ているつもりになっていたのである。

このときに、私の「見る」という行為は、曖昧な知識や経験によって制限されていることに気がついた。

それから、私は事象を観念的に捉えるのではなく一つ一つそれそのものとして捉える作業を様々な方法で行ってきた。

その作業は周りの風景だけではなく、描くという行為も含み、支持体にまで及んだ。

一つ一つ捉える事によって、捉え方が制限されていたときには気付かなかったことに気付く。その気付きを取り入れたり、探る様に制作する。それにより制限が少し減り、風景が違って見えてくる。その中からまた気付を得て制作している。

■略歴  [Artist Biography]

(かわぐちようこ)1990年、大阪府生まれ。2010年、京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科洋画コースを卒業。2012年、同大学短期大学部専攻科美術専攻洋画コース卒業。2013年、京都嵯峨芸術大学短期大学部研究生修了。2009年、京都嵯峨芸術大学アートプレイスU2(京都)にて初個展を開催。2012年、ギャラリー301due(神戸)。2013年、Oギャラリーeyes(大阪)にて個展を開催。2010年、ただ見てもらいたいんだよね(Art Community Space AKIKAN・京都)、UMINO Yuka×KAWAGUCHI Yoko exhibition(京都嵯峨芸術大学アートプレイスU2・京都)。2011年、Painting point(同時代ギャラリー・京都)。2012年、ONE ROOM'12(京都嵯峨芸術大学クラブボックス・京都)、トゥールビヨン10Oギャラリーeyes・大阪)、GALLERY 301 GROUP EXHIBITIONGallery301・神戸)。2013年、ONE ROOM'13(京都嵯峨芸術大学クラブボックス・京都)、Container Drawing Project(神戸ビエンナーレ会場 メリケンパーク神戸港エリア・神戸)。2014年、流れる風景(2kwギャラリー・大阪)に出品。

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