恋々風景U- 陽のあたる場所

 

 

 展覧会趣旨[Purpose of Exhibition

昨年開催された“恋々風景”展の開催趣旨の中で、若い美術家が対象とする風景への視点として「日常の様々な断片を拾い、それを主な対象としながら個人の情報と執着が交錯する風景、外在を捉えながら平俗的に見出される緩やかな美に焦点をあて…」と紹介しましたが、本展では、そうした風景を描くという欲求や姿勢の中で、自然の景観や生活空間の中で見られる風景と、その場の体験として得た温もりや音、香り等といった体感的な諸要素にも焦点をあて、風景を対象とする個々の認識や自己との関係性が絵画空間の中でどのように体現されているのかをそれぞれの作品から探ります。

Oギャラリーeyes

 

赤坂直生 Naoki Akasaka

parking

31.8×41.0p カンヴァスにアクリル絵具 2013

azalea

22.0×27.3p カンヴァスにアクリル絵具 2013

 

かえりの花

72.7×60.6p カンヴァスにアクリル絵具 2013

 

■赤坂直生 コメント  [Artist Statement] 

思い出や記憶に残った風景を描いています。

なぜ残ったのかの理由を探すために描いている様に思います。

意味があるのかないのか分からないですが、自分には大切に思えます。

最近山を見ることが多いのですが、同じ山でも季節によって、日によっても色んな色を見せてくれます。

大きくて動いて無い様に思えても、小さな変化を繰り返していて、生きてるんだなと感じます。

その、気付かれない様にゆっくり、そっと動いてるようなところにひかれます。

■略歴  [Artist Biography]

(あかさかなおき)1978年、兵庫県生まれ。2001年、大阪芸術大学付属大阪美術専門学校美術工芸学科絵画専攻を卒業。2002年、同美術専門学校芸術研究科美術専攻絵画コース修了。2003年、gallery Den(大阪)にて初個展を開催。以降、Oギャラリーeyes(大阪)、gallery Den 58(大阪)、OギャラリーUPS(東京)、2kw Gallery 58(大阪)等で個展を開催。主なグループ展に、2000年、PEP ART 未完成な感声(gallery Den・大阪)。2002年、ノーマークpart1(ギャラリー千・大阪)。2003年、ViewIntrospection 視像と内省の連綿(Oギャラリーeyes・大阪)。2004年、絵画を見る(ギャラリー白3・大阪)、Visual Sensation gallery Den・大阪)、UI Wang 国際プランカードアート2004(イワン市Pegun湖岸・韓国)、サバイバル・エイジ(フェニーチェ画廊・大阪)。2007年、Melting pool(ギャラリー白3・大阪)。58号室展(gallery Den 58・大阪)。2008年、架空通信百花繚乱展2008(兵庫県立美術館ギャラリー棟・兵庫)。2009年、冬の座(ギャラリー白・大阪)。2012年、2kw変電所計画(2kw gallery・大阪)等に出品。

 

朝日奈保子 Naoko Asahi

みどり

53.0×65.2p カンヴァスに油彩 2013

春眠

33.3×24.2p カンヴァスに油彩 2013

暗礁

53.0×45.5p カンヴァスに油彩 2013

 

■朝日奈保子 コメント  [Artist Statement] 

風景の中にはそこに実際にあるものと空気や気配のようなものが存在していて、私は植物や家などのモチーフを描きながら、目に見えないものも描きたいと思った。

目に見えないものといえば、夏の湿った空気のせいで、花のにおいを強く感じたことを思い出した。

■略歴  [Artist Biography]

(あさひなおこ)1987年、京都府生まれ。2009年、京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コースを卒業。2011年、同大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修士課程修了。2012年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。主なグループ展に、2008年、Rainbows2008(海岸通ギャラリーCASO・大阪)。2009年、私達の頭の中color(ギャラリーRaku・京都)、そんざいかん(ARTZONE・京都)、東島毅ゼミ展(ギャラリー16・京都)。2010年、SPURT展(京都造形芸術大学ギャルリオーヴ・京都)、トゥールビヨン8Oギャラリーeyes・大阪)、東島毅ゼミ展(ギャラリーa・京都)2011年、京展(京都市美術館・京都)、25人の絵展(ギャラリーヒルゲート・京都)。2012年、ふしぎカラフル連想ゲーム(ARTZONE・京都)、Absolute basis−朝日奈保子と岡田美紀の場合(Oギャラリー・東京)、25人の絵展(ギャラリーヒルゲート・京都)等に出品。

 

高岡美岐 Miki Takaoka

11.67.18:58

31.9×41.0p カンヴァスに油彩 2013

11.37.15:57 02

45.5×53.0p カンヴァスに油彩 2013

11.38.9:48 01

80.4×100.0pカンヴァスに油彩2013

 

高岡美岐 コメント  [Artist Statement] 

海と言えば、いつも生まれて初めて行った、海水浴の楽しい思い出と風景が浮かぶ。

今回、その風景をもう一度見てみたくなり、わずかな手がかりと憶測を頼りに、現場へ赴いた。

歩き回ったり、スケッチしながら、昔の思い出や海への私の思いを、ここに作品として託したいと思った。

たとえ、生まれて初めて行った海水浴場が、実は別の場所であったとしても。

■略歴  [Artist Biography]

(たかおかみき)1979年、京都府生まれ。2001年に京都芸術短期大学専攻科美術専攻を修了。2010年、第25回ホルベインスカラシップ奨学生。2002年にギャラリー射手座(京都)にて初個展を開催。以降、アートスペース虹(京都)、Oギャラリーeyes(大阪)で個展を開催。主なグループ展に、2004年、京展(京都市美術館・京都※以降`05 `09 `11年に出品)。2005年、シェル美術賞2005(代官山ヒルサイドフォーラム・東京)。2009年、ワンダーシード2009(トーキョーワンダーサイト渋谷・東京)。2010年、P&E(アートコートギャラリー・大阪)。2012年、植草美里×高岡美岐−Contrast(ギャラリーメゾンダール・大阪)。2013年、en continu(ギャラリーメゾンダール・大阪)等に出品。

 

山本 恵 Megumi Yamamoto

道で

100.0×80.3p カンヴァスに油彩 2013

つぼみ

100.0×80.3p カンヴァスに油彩 2013

木の中

65.2×53.0p カンヴァスに油彩 2013

 

山本 恵 コメント  [Artist Statement] 

線や筆致、色が画面の中で作る空間や、景色ができる様子に興味があります。

描く時間の中では、空間が常に生まれては変化していく。その様を見たいから絵を描いているのではないでしょうか。

対象につながったその時のことを意識しながら、画面の中の絵の具とやりとりしています。

■略歴  [Artist Biography]

(やまもとめぐみ)1981年、滋賀県生まれ。2004年、京都市立芸術大学美術学部を卒業。2006年、同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了。2006年、Gallery Den(大阪)にて初個展を開催。以降、珈琲セブン社(大阪)、Oギャラリーeyes(大阪)、OギャラリーUPS(東京)にて個展を開催。主なグループ展に、2003年、tartan checkJK cafe・大阪)2004年、主と客(同時代ギャラリー・京都)、ART CAMP in CASO(海岸通りギャラリーCASO・大阪)、日本カメラ祭り(京都府八木町内・京都)。2005年、芸術家の線(石田大成社ホール・京都)、Presentation & Exhibition(アートコートギャラリー・大阪)、山本恵と田中奈津子「花と人」(ボーダレスアートギャラリーNOMA・滋賀)。2007年、皐月の荘厳(京都芸術センター・京都)、山岡明日香×山本恵(Mt.ISI・滋賀)。2008年、Visual Sensation vol.3Gallery Den・大阪)。2009年、DrawingExposed essence `09Oギャラリーeyes)。2010年、うつろう(ギャラリー唐橋・滋賀)。2012年、on the papergallery morning・京都)、うつろう(ギャラリー唐橋・滋賀)、信楽ACT2012(甲賀市信楽町周辺・滋賀)、The 13th Anniversary Pre ExhibitionKICKS」(Oギャラリーeyes)等に出品。

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