|
|
●ドラッグ&ドロップ Drag and drop |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
■展覧会趣旨 [Purpose
of Exhibition] |
|
ドラッグ&ドロップ (drag and drop) とは、PC操作で画面上のカーソルをアイコン等に重ねた状態でマウスボタンを押し、そのまま移動(ドラッグ)させ、別の場所でボタンを放す(ドロップする)ことです。画面上のデータを仮想的に引きずり別の場所に落とす操作であることからドラッグ&ドロップと呼ばれていますが、視点の反映となる模像を捉え、それを引き出し様々な媒体へ落とし込むという手法は、デジタルやテクノロジーの加速に伴い常套的にアート作品へ用いられ、多様化する現代の様相を招来するようにドラッグとドロップが繰り返えされているといえるでしょう。本展は、普段絵画を制作している美術家へ写真を媒材に作品を依頼し、対象への眼差しとそれに伴う感覚を写真へ落とし込むという手法を通じて、画面に潜む背景やこれまでの思考の軌跡を探ります。 Oギャラリーeyes(O Gallery co.,ltd.) |
|
|
|
●俵 萌子 Moeko Tawara |
|
|
|
present-2 84.1×118.9cm インクジェットプリントにフィルム加工 2012 |
|
|
|
present-3 84.1×118.9cm インクジェットプリントにフィルム加工 2012 |
|
|
|
present-1 72.8×103.0cm インクジェットプリントにフィルム加工 2012 |
|
|
|
present-4 24.3×36.4cm インクジェットプリントにフィルム加工 2012 |
|
|
|
present-5 24.3×36.4cm インクジェットプリントにフィルム加工 2012 |
|
|
|
■俵 萌子 コメント[Artist Statement] |
|
写真を撮るときも絵を描く時も、何かを待つような意識がある。私自身も正体を掴めない潜在的な欲求を満たすような光景が画面に現れるのを待っている。 写真に写し取られた光景は切り取られ、選び取られた時点で作者の欲望を担うことになる。絵を描くときもまた絵具を乗せ、拭き取る行為のなかで自分が何を必要としているのかという問いと向き合わなくてはならない。 結局掴みたいイメージは一つしか無く、そこへ向かって選んだり捨てたりを繰り返しているのだと思う。 |
|
■略歴[Artist
Biography] |
|
1978年、静岡県生まれ。2001年、大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コースを卒業。2005年、Gallery H.O.T(大阪)にて初個展を開催。2006年、Oギャラリーeyes(大阪)で個展を開催(以降、同ギャラリーにて毎年個展を開催)。2012年、ギャラリーαM(東京)にて個展を開催。主なグループ展に、2005年、シェル美術賞展2005(代官山ヒルサイドフォーラム・東京)にて、尾崎信一郎審査員賞を受賞。2006年、エラン(Oギャラリーeyes・大阪)。2007年、Drawing−Exposed
essence 07(Oギャラリーeyes・大阪)。2008年、VOCA展 2008 -新しい平面の作家たち-(上野の森美術館・東京)。2009年、Absolute basis 俵萌子と細田聡子の場合(Oギャラリーeyes・大阪)。2010年、トーキョーワンダーウォール公募2010(東京都現代美術館・東京)に出品。 |
|
|
|
●西村みはる Miharu Nishimura |
|
|
|
夕日影が繋ぎ止めるように 30.5×41.0cm カラープリントにアクリルマウント 2012 |
|
|
|
春の足音を肌に感じながら 30.5×41.0cm カラープリントにアクリルマウント 2012 |
|
|
|
雲の流れに音を加える 30.5×41.0cm カラープリントにアクリルマウント 2012 |
|
|
|
足元から目に飛び込んでる 30.5×41.0cm カラープリントにアクリルマウント 2012 |
|
|
|
重なりあう葉と枝が生む影 40.0×53.5cm カラープリントにアクリルマウント 2012 |
|
|
|
■西村みはる コメント[Artist Statement] |
|
ありふれた自然の中に ありふれた日常の中に たくさんの被写体がある。 偶然に見つけたモチーフの中で、構図や色彩のバランス、表現意図を確かめながら、自分のイメージに合ったフレームで写真を撮る。 自分が何に感動し、それをどのように表現するか、ファインダーを覗いてシャッターを押す。それは、キャンヴァスに絵具をのせて自分を表現するという絵画では表現出来ない方法で、頭の中のイメージを頼りに一枚一枚の瞬間に思いを込めてシャッターを押す。写真家が写真に魅了されるのは、光の妙なのかもしれないと感じる。光があるところには当然影が生まれる。光は影があって際立つ。その光と影の調和が写真という媒体の持つ素晴らしさなのかもしれない。 時間を止め、瞬間に刻まれた光と影の存在を、陰と陽の存在を、写真を通して再確認した貴重な時間を歩んだ。 |
|
■略歴[Artist
Biography] |
|
1974年、大阪生まれ。1997年、大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業。2000年にOギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催(以後、同ギャラリーにて継続的に開催)。1997年に沼津御用邸記念公園(静岡)で開催された「Japan Art
Festival‘97」で、竹を使用したインスタレーションを制作(以後1997年、2000年出品)。1999年、Oギャラリーeyes開廊記念展「絵画劇場」。2000年、誘発の相貌(Oギャラリー・東京)。2001年、波走の紡ぎ(Oギャラリーeyes・大阪)。2002年、ボーダー・見えるものと見えないもの(マサシ・ヤマギャラリー・東京)。2003年、アートスペース虹(京都)にて個展を開催。2005年、「SOURA05」(Oギャラリーeyes・大阪)。2007年、In Motion(Oギャラリー・東京)。2009年、第6回 U35・500人アーティスト小作品販売EXHIBITION(横浜赤レンガ倉庫・横浜)、第1回 YOKOHAMA ART DOMAIN展(横浜赤レンガ倉庫・横浜)。2011年、SOURA−SAISAI展(Oギャラリーeyes・大阪)に出品。 |
|
|
|
●山景美季 Miki Yamakage |
|
|
|
照らす 12.6×17.7cm EBPにモノクロームプリント 2012 |
|
|
|
静かな風が吹いている V 12.6×17.7cm EBPにモノクロームプリント 2012 |
|
|
|
静かな風が吹いている T 12.6×17.7cm EBPにモノクロームプリント 2012 |
|
|
|
冬のおわり T 12.6×17.7cm EBPにモノクロームプリント 2012 |
|
|
|
今、この目が V 12.6×17.7cm EBPにモノクロームプリント 2012 |
|
|
|
今、この目が T 12.6×17.7cm EBPにモノクロームプリント 2012 |
|
|
|
この地に Y 12.6×17.7cm EBPにモノクロームプリント 2012 |
|
|
|
■山景美季 コメント[Artist
Statement] |
|
写真は複製が可能なメディアとして、何かのための手段、情報を伝えるためなど、目的を求められる機会の多い表現だと思います。 私は絵を描くために写真を映すことはありません。それは、写真に何も求めていないからです。 何かのためではなく、インスピレーションや衝動を核に映されたものを、本当の意味で複製することはできないと私は信じています。 |
|
■略歴[Artist
Biography] |
|
1977年、大阪府生まれ。1997年、京都芸術短期大学造形芸術学科美術専攻を卒業。1999年、京都芸術短期大学専攻科美術専攻修了。2002年、Oギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催(以後、同ギャラリーにて毎年個展を開催)2004年、OギャラリーUP・S(東京)、2008年及び2010年、ギャラリー恵風(京都)にて個展を開催。主なグループ展に、2000年、2人展(立体ギャラリー射手座・京都)。2001年、想野の波紋(Oギャラリーeyes・大阪)。2002年、プライマリー ステートメント5(Oギャラリーeyes・大阪)。2004年、第2回UI Wang国際プランカードアート2004(イワン市ぺギュン湖岸・韓国)。2006年、エラン(Oギャラリーeyes・大阪)。2007年、裏・アートマップ2007(京都芸術センター・京都)。2010年、KANTAN歩2010 現代美術-平面・立体-展(西宮市立市民ギャラリー・兵庫)に出品。 |
|
|