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●片山 浩 Hiroshi Katayama |
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scene #44 145.5×227.3cm 綿布にアクリル絵具
2011 |
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scene #59 145.5×227.3 cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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scene #56 194.0×390.9cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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scene #58 73.0×130.3 cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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sediment #8 32.5×65.0 cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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sediment #3 16.0×32.0 cm
綿布にアクリル絵具 2012 |
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sediment #7 16.0×32.0 cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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sediment #5 16.0×32.0 cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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sediment #6 16.0×32.0 cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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sediment #2 16.0×32.0 cm 綿布にアクリル絵具 2012 |
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■片山
浩 コメント [Artist Statement] |
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ある小説家はこんなことを言った。事実あったことを書いたような文章でも、作られた記憶から書かれたものからは匂いや手触りのような視覚以外の感覚が感じられない。 私が画面の上でしていることは始まりのイメージをなぞり続けることで、その結果、ディテールは無くなり、色も形も変わる。つまり、元のイメージが持っていた、あるいはそれを見た時に感じていた感覚(温度や匂い、質感)は失われ、そのものの「澱(おり)」のような物が残っている。 それは確かに、たくさんのものが失われているけれど、不思議な質感を湛える。思い出すたびに少しずつ変化し、きっとこの記憶は本当にあったこととはずいぶん違っているんだろうなと、分かっていながらも何度も思い浮かべてしまうあの記憶のようである。 また別の小説家は、ほんの少しの事実に「あるはずのなかった感覚」を植え付けて物語を五感で満たしていくのが小説である、というようなことを言ったのだが、なぞり続けるうちに失われた手触りや匂いの後に感じる、このものは何なのだろう。 |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1971年、大阪市生まれ。1994年、名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画専攻版画選択コースを卒業。1997年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。1996年、ガレリア・フィナルテ(名古屋)にて初個展を開催。以降、同ギャラリーにて98年、01年、04年に開催。その他、ギャラリーAPA F2 (名古屋)、ギャラリーAO(神戸)、King Mongkut's Institute of Technology(バンコク・タイ)、ギャラリー芽楽(名古屋)、ギャラリーすずき(京都)、名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」、Oギャラリーeyes(大阪)、Oギャラリー(東京)にて個展を開催。主なグループ展に、1995年、洛外芸術展(ギャラリーシーラ・韓国)。1997年、A.P EXHIBITION(バングラディシュ国立博物館・ダッカ)、PRINT MAKING[The exchange exhibition](チェンマイ大学・タイ)。1998年、thirty
painters exhibithion(ギャラリー21・バングラディシュ)。1999年、Remise-Workshop
1999(ブランデシティホール・デンマーク)。2001年、cubic(豊田市美術館ギャラリー・愛知)。2003年、Nagoya Contemporary Art Fair(名古屋市民ギャラリー・名古屋)。International Visual Art Exhibition,2003(スリナカリンウィロット大学・タイ)、THE PRINCIPLE MEALS(ATELIER ART GALLERY・タイ)。2004年、International
Art Festival/Art on the beach(ブラバ大学・タイ)。2007年、No Picnic Printed(La Lanta Fine Art・タイ)、The Edge-絵画の現場から-(高知県美術館県民ギャラリー・高知)。2008年、Inter
graphical Communication exhibition;“Global Dialogues”(デンマーク)等に出品。その他、デンマーク、タイにてワークショップ・レジデンス等に参加。昨年、名古屋で開催されたファン・デ・ナゴヤ美術展2011「黒へ/黒から」を企画する。 |
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