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●松本良太 Ryota Matsumoto |
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「今こんな気持ちです。」 108.6×84.0cm ケント紙に色鉛筆 2012 |
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平凡 84.0×54.3cm ケント紙に色鉛筆 2012 |
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棒を置く場所 108.6×84.0cm ケント紙に色鉛筆 2012 |
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あいつら 108.6×84.0cm ケント紙に色鉛筆 2012 |
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ひねくれ 108.6×84.0cm ケント紙に色鉛筆 2012 |
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(遅刻した) いそげいそげ 84.0×108.6cm ケント紙に色鉛筆 2012 |
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(遅刻した) いそげいそげ(部分) |
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■松本良太 コメント [Artist Statement] |
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直島のガソリンスタンドでの一場面。トラックの窓越しに雪が舞っていて、その日の空は厚く、重く、いかにも雪が降りそうだったのと、以前ガソリンスタンドの社長の息子と昔の直島は雪がよく降り、つららが張ったことについて話していたのが、ふと思いうかんだものだから、すっかりその気になって「初雪だ!」と言ったら、それは風に舞う葦の綿帽子だった。珍しく張り上げた声が冬の空に吸い込まれていったのだった。「そういえば、葦はイネ科の植物だから今頃種をつけるんだったっけかな」とぼんやりと考えながら、満タンになった灯油を荷台に載せ家路についた。 もし、直島が積雪5メートルでガソリンスタンドが跡形も無く雪で埋め尽くされ、一面白銀の世界になり、1年後ふと思い出して、そのできごとを伝えようと思っても、明日には雪はとけてしまうことがわかっていて、月並みな表現しか出てこないと思う。僕にとってはガソリンスタンドでの一瞬で平凡なできごとの方が大切で、同じような平凡なできごとと一緒に思い出しては反芻している。例えば世の中に無数にある平凡な事象を「できごと」とするならば、無数にあるできごとは空間中に充満していて、壁も人も音速で通り抜けることができて、もしかしたらあの時、冬の厚く重い空を支えていたのかもしれない。 なんてことを思ってしまった。 |
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■略歴 [Artist Biography] |
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1986 奈良県生まれ 2007 大阪芸術大学付属美術専門学校美術工芸学科プリントメイキング専攻卒業
2009 京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画専攻卒業 ・個展 2010 Oギャラリーeyes(大阪) 2011 Oギャラリーeyes(大阪) ・グループ展 2005 企画イベントφ-phi(カフェバーオドリコ・大阪) 2006 グループ展 HYBRID(ギャラリー光陽堂・大阪) 2009 The extracted element 2(Oギャラリーeyes・大阪) 2010 Kind of the irony(Oギャラリーeyes・大阪) 2012 The 13th Anniversary Pre
Exhibition「KICKS」 (Oギャラリーeyes・大阪) 2012 万国モナリザ大博覧会(鞆の津ミュージアム・広島) ・参考文献 酒井千穂:「art scape」2010年8月15日号(レビュー) |
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