富士篤実 Atsumi Fuji

 

invader of the garden

162.0×194.0cm カンヴァスに油彩 2012

witch's house

194.0×162.0cm カンヴァスに油彩 2012

witch

162.0×194.0cm カンヴァスに油彩 2012

patrol of the garden

112.0×145.5cm カンヴァスに油彩 2012

last boyU

65.2×53.0cm カンヴァスに油彩 2012 

green roof

33.3×24.2cm カンヴァスにアクリル絵具 2012

red roof

33.3×24.2cm カンヴァスにアクリル絵具 2012

girl in the garden U(rest place )

24.2×41.0cm ケント紙にアクリル絵具 2012

red hood

41.0×31.8cm ケント紙にアクリル絵具 2012

girl in the garden T

41.0×31.8cm ケント紙にアクリル絵具 2012

 

 ■富士篤実 コメント  [Artist Statement]

最初に、異性に対する「憧れ」がありました。

これは色んな感情を含めたものです。性別と言うのは「行動できる範囲」だと考えています。

僕も男性が故に、行動を制限される事や許されない行動があります。

イメージした行動があっても、性別と言う行動範囲が表現することを抑圧するのです。

抑圧されたイメージは外に出られずに、僕の内側にドリップされて行きます。

そんな外界に零れ落ちなかったイメージが、僕の内側でアニマの世界観を作り始めました。

その世界には、子供のままでい続けようとする人、その世界を崩そうとする侵入者、時間を受け入れる人、新天地を望む人、普通に過ごす人・・・色々な自分が投影されたキャラクターが生まれます。

個人的な理由から絵を描き始めていますが、普遍的な所にまで昇華できるテーマだと思っています。

皆さんにはないでしょうか?内側の世界。

「絵」と言う存在は、人々が外界に零れ落とせなった抑圧の結晶なのかも知れません。

僕の中のアニマの世界に、一人の男の子が出てきました。

僕は、彼を「last boy」と名付けてみました。

last」なのに、当分登場してきそうな予感がしています。

last boyは女性の世界に現れた異物です。その異物は、女性やそれ以外のものたちのニーズに応えようとして

常に変形を繰り返し、分裂を繰り返すのです。

変形を繰り返す度に「もしかしたらの自分」が生まれます。外界に零れ落ちなかった「もしかしたらの自分」が量産されるのです。

実生活でも、あらゆる分野・場所で、自分の選択をできる機会が増えました。

選択の自由は、イメージの解消を生み出すものかとの期待に反して「もしかしたらの自分」を生む要因になっているようにも感じます。

あらゆる人の「もしかしたらの自分」を解消するために、絵が生まれる速度はどんどん増すのでしょう。

last boy」はそんな社会の象徴なのかも知れません。

 ■略歴  [Artist Biography]

1978 大阪府生まれ

2002 京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科卒業

2004 京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻修了

 

・個展

2002 ギャラリーCASO(大阪)

2007 再生の器(CUBIC gallery・大阪)

2008 FANTASISTACUBIC gallery・大阪)

2010 Oギャラリーeyes(大阪)

2011 Oギャラリーeyes(大阪)

2012 ギャラリーヒルゲート(京都)

 

・グループ展

2001 第8回リキテックスビエンナーレ(SPIRAL・東京)※特別賞受賞

2002 混沌から躍り出る星たち(SPIRAL・東京)

2004 混沌から躍り出る星たち2004SPIRAL・東京)

2006 almost paintinggallery Yamaguchi kunst-bau・大阪)

2006 Xhibition #3 絵が自ら語り始めるということ(gallery RAKU・京都)

2006 ライブペイント(GRANDCAFE・大阪)

2011 トゥールビヨン9Oギャラリーeyes・大阪)

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