[an error occurred while processing this directive] 六甲登山ロープウエイ(2)
ロゴ (2) そして今は...
六甲登山ロープウエイは廃虚となり、現在は存在の痕跡だけになりました。
跡地の様子を実地調査による写真で、ご紹介しましょう。

あれほど人気だったロープウエイも、表六甲の山上を結ぶ交通運輸施設として、ケーブルと合わせ2線は不要、いずれか1線にて足りるとして、不要不急の設備に指定され、昭和19年撤去されました。
ロープウエイとケーブルでは、当時最新のもので輸送能力が1:4であった(1)ことから、まずロープウエイが要らないということになったのでしょうが、
と最初考えていたのですが、事情は違ったようです...
ケーブルも鉄材回収の名目で産業設備営団に身売りしたものの、人手が不足でつぶし切れず、ほとんどそのままの形で終戦を迎え(3)、戦後再開したのと比べると皮肉なことです。

ケーブルは残った

戦後、阪急の小林一三氏の

「ロープウエイなどは時代遅れだ、それよりも道を直せ」
の鶴の一声で(3)、昭和13年の阪神風水害で壊滅的被害を受けた表六甲ドライブウエイの復旧を優先したため(小林氏はポンと8,000万円出資)、ロープウエイの復興については、今日まで日の目を見ずに終わっています。

現在、

阪急ホテル表六甲ドライブウエイのバス で、
阪神カンツリーハウスを中心とした山上遊園ケーブル で、
主役こそ代わりましたが、六甲山の開発においては、戦前から今も常に良きライバルです。
ロープウエイの跡地は、そんなライバルの競争において、戦前の阪急が描いた夢の跡のようです。


1. アイスロード(前ヶ辻道)
アイスロード(前ヶ辻道)の案内についてはアイスロードへのいざないを参照してください。
ここではロープウエイが2回オーバークロスする谷の道として取り上げます。

アイスロードには下の写真のように、地図と名前の由来について書かれた案内板が設置されています。
地図には上下のロープウエイ駅跡もちゃんと明記されていました(黄色で囲んだ部分)。
大雑把な位置関係がお分かりいただけると思います。

アイスロード掲示板 アイスロード掲示板拡大


2. 登山口駅跡(旧ロープウェイ駅跡−下)
表六甲ドライブウエイ(旧道)からアイスロードの山道に入ってすぐの場所に登山口駅跡があります。

行ってみると驚くほど、道から間近に建っています(写真D)。
すっかり木や草に覆われていますが、柵もなく簡単に近寄ることができます。

(写真説明)
@ 裏側の建物の基礎部分。
地形が奥に行くほど下がっているので(谷に盛り土してできている)、深く基礎があります(5mはある)。
これだけしっかりした基礎があるのもロープウエイのアンカーの役割があるのでしょう。
A 基礎部分を上から見たところ。
B 基礎部分の内部には古い机、椅子、籠などが残っていました。
これらが当時のものかは分かりません。
どうやら人(ホームレス?)が住居にしていた形跡があるので、そのとき運び入れたものかも知れません。
その割には片付いていました。
電話帳の切れ端が散乱していましたが、どう見ても戦前のものではありませんでした(燃料にしたのか)。
C 乗車ステップ。
D アイスロードの少し行き越したところから見た様子です。
E 階段の跡。

登山口駅跡地図
登山口駅跡B 登山口駅跡A 登山口駅跡@
登山口駅跡C 登山口駅跡
登山口駅跡D
右図は真上からの見取り図で撮影方向を示しています。
あくまで概念図ですから正確なものではありません。

なお、Bは内部に入って撮影したものです。

登山口駅跡見取図 登山口駅跡E
警告 現地は駐車場はおろか、ドライブウエイのカーブの角に当たりますので、車を停めること自体危険で迷惑になります。
ぜひ徒歩で行くようにしてください。

警告 当然のことですが廃虚を維持・管理している者はいません。
崩れるのに任せている状況です。
先の地震のせいか、スロープの足はくずれてきています。
また、基礎部分は足がすくむほど高く、落ちたら最後、垂直の壁を這い上がることはできません。
さらに、基礎の上面には蔦が生い茂っていて、どこまでが基礎の上面であるか非常に分かりにくくなっています。
建物の下、基礎の上面には行かないことをお勧めします。

このページを見て現地を訪れ、万一そこで事故が発生しても、私は一切責任を負いません
くれぐれも安全には留意してください。


3. 山上駅跡(旧ロープウェイ駅跡−上)
六甲山郵便局の裏が山上駅の跡です。
斜面を切って段にした状態が今も残っていますが、有刺鉄線の柵があり、立ち入ることはできません。
写真@のように山上道路からガードレール越しに眺めるか、橋の欄干部分までは何とか近寄ることができます。

(写真説明)
@ ガードレール越しに跡地を望む。
木が生い茂って詳細までは見ることができません。
A アイスロードから仰ぎ見た月見橋。
B 欄干の親柱(谷側)。
つきみはしとあります。
C 欄干の親柱(山側)。
写真では分かりませんが昭和六年とあります。

山上駅跡@

山上駅跡地図
山上駅跡A 山上駅跡
山上駅跡B 山上駅跡C
警告 現地は有刺鉄線で立ち入りができないようになっています。
さらに、月見橋自体、老朽化していると思われます。
無理矢理入らないようにしてください。

このページを見て現地を訪れ、万一そこで事故が発生しても、私は一切責任を負いません
くれぐれも安全には留意してください。

全景を当時の写真と同じ位置(記念碑台)から撮影しました。
全景(現在) 全景(当時)
山上駅の元駅舎の位置には別の建物が建っていますが、当時の基礎の上に建てたものかどうかは残念ながら分かりません。
月見橋は木立に隠れてしまいました。

ホテルには新館が増築されました。


4. 支柱跡
六甲登山ロープウエイには支柱が4本ありましたが、鉄材回収が目的でしたので、すっかり撤去されてしまいました。

(写真説明)
@ 1号支柱跡。
アイスロードの道端に残っています。
4本の脚の根元部分だけ残っています。

支柱跡@

支柱跡地図

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