孫文の国民が参加する政治構想


孫文の複決権


真面目に改革を考えると、結局は似たところに落ち着くものですね、 孫文は「複決権」という第四の要件について考察しています・・・・

孫文の複決権

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以下に一部転載


市民が政策をもてば、政府の政策、政党の公約、政治家の「マニフェスト」に是は是、非は 非として自由に対していける。 市民に自らの政策がなければ、政治のそのときどきの都合に左 右される。 たとえば、総選挙用にすえられた若手幹事長の人気によって、 あるいは政党の「野 合」めいた突然の合併によって―― こうしたことは「政党政治」であっても、決して「主権在 民」の民主主義政治ではない。


市民の政策づくりにつながる市民の法律づくりについてはどうか。 政府の役人が議会を使って 法律をつくり、市民に強いる政治は「議会制民主主義政治」を標榜しても、 「主権在官」の政 治ではあっても、もちろん、「主権在民」の政治ではない。 与党の数にまかせての立法による 政治も「主権在民」の政治ではない (この場合の決まり文句は「文句があるなら、次の選挙で 決着をつけろ」)。


多くの人の反対を無視して与野党合意してやってのけた有事法制づくりも、 民主主義と自由の根幹にかかわる「愛国法」を賛成多数ですぐさま成立させた民主主義と自由 の本場の、 そうあったはずの国の政治も「主権在議員」であっても「主権在民」の民主主義政 治ではない。


こうした危険をいち早く察知していたのが、中国革命の立役者・孫文だった。 彼の政治原理 は「民族」「民権」「民生」の「三民主義」だが、「民権」は彼によれば「民」が政治を管理 することだった。 その政治は「立法」「行政」「司法」の三権に「考試」「監察」の二権を加 えた「五権憲法」の政治だが、この政治を管理するのが 「民」の「選挙権」「罷免権」「創成 権」「複決権」の四権だ。この四権がないと、 「民」は政治を管理することができず、政治は 独走して何をやらかすか判らない。 今スイスの「民」は「罷免権」を除く三権を持つが、あと は世界各国の「民」はようやく「選挙権」をもつに至っただけで、 これでは「主権在民」の民 主主義政治は行われていないことになる。孫文はそう説いた。


「罷免権」は「民」が無能、不正役人をやめさせる権利である。「複決権」は「民」が悪法 を変え、やめさせる権利。 「創成権」は「民」が必要な法律をつくる権利――「選挙権」にこ の三権を加えて四権を「民」がもたない限り、 「主権在民」の政治はない。「選挙権」ひとつ をもつだけでは民主主義政治はあり得ない。孫文はそう手きびしく主張した。


------- 私は仲間の市民とともに九六年、まず、公的援助を求める政策をつくり、その実現を 求めた。 しかし、政治は動かなかった。そして、言った。「法律がない」。それなら私たち市 民の側で法律をつくろう ――実際、私たちは法案を作った。しかしこの国の今の制度では、「 市民法案」はそのまま法律にはならない。--------それがキッカケとなって、 九八年、不十 分ながら公的援助の法律はでき上がった。先日の十勝沖地震の被災者にも、 この法律に従って 曲がりなりにも公的援助はなされるはずだ。


この過程のなかで、新しい「主権在民」の政治のかたちが見えて来た。 今、市民がAという 問題について政策をつくり、それを法案として「市民=議員立法」のかたちで実現をはかるな ら、 そこにおのずとでき上がるのは「A市民=議員立法」党だが、同じようにB問題について 、C問題について、 「B市民=議員立法」党、「C市民=議員立法」党ができ上がる。市民も 議員も同じ人がいつも同じ党のなかにいるとは限らない。 問題によって、法案によって、A党 にいたのがB党に移り、C党の人がA党に乗る。 この移動は、自民党、民主党、自由党という 議会のなかのタテ割りの政党政治の固定した構造をヨコの動きでぶち破って政治を活性化し、 より「主権在民」の政治に近づける。


私は今、地元の三つの場所で三つの種類の市民の政策、法律づくりにとりかかっている。 一つは被災地芦屋で、有事における市民の人権と「民権」に基本をおいた「市民安全法」 。ついで、大阪ではより広範囲な問題での政策、法案づくり。 三つ目は大阪大学大学院国際 公共政策研究科の特殊講義「現代政策論」において(。 これはことばをかえて言えば、「主権 在民」の政治の基盤づくりだ。


------------転載終わり---------------


役人に遠慮せざるを得ない政治家という職種の人々のみに立法権があるシステムこそが、 社会に不公平を生み、国民の不幸感の原因です、8割もの人々が「もはや政治からは何も 期待しない」という状況を改善するには、裁判員法のように、国民の常識が参加するシステ ムこそが重要なのです


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