質問61
現在の選挙制度は一票に二倍の格差があって憲法違反という判決がでている、
「参政員制度が実現していなければまさに憲法違反」という主張がどこかにあったがもう少し詳細に述べてほしい
全国14の高裁で一票格差は違憲であるという判決が出ました。選挙は無効だという判決さえあります。
勿論投票において一票を投じる人と、実質的に二票を投じる事になる人があっては問題です。
ただ、「格差は当然」という反論は以下にあります。
「格差は当然」
地域間格差についての議論は以下にあります。「格差議論」
西欧にも「過疎地の人間ばかりではなく牛や立木にもそれなりの生存権がある、もし過疎地からの「声、
要求」が聞こえなくなれば、過疎地は無人地域に成り果て、自然や風光も台無しになろう」とする考え方もあります。
「一票の格差は違憲」についてはさらに議論し、国民参加のもとで決められるべきでしょう。
しかし「一票の重さ」と「意思を反対の意思として利用する」ことは全く異質のことではないでしょうか。
「自民党の進めるTPP参加には賛成だ、しかし原発維持政策は頂けない」と考える人々は少なくありません。
しかし選挙では「民主党は不甲斐なかった、今度は自民党だ」として「お任せ政治」のもとで自民党に
一票を投じた人々(4割の票が8割の議席を占めたという小選挙区制の不条理はありますが)は、否応なく「原発維持政策」についても
「賛同している」として施策は進められていきます。
法律では、選挙民の意思は「投票で自由委任されている」とされています。このために選挙民の
意思が「賛成が反対に、また、反対が賛成というように逆の意思として用いられる」ケースがかなり起きていると考えられます。
これこそは「一票の格差」以上の「憲法の意図するところ、個人の意思の尊重に反している」と言わなければなりません。
この不条理は「代議政治」「お任せ政治」の避けられない重大な欠陥です。
これを解消するにはスイスのような「頻繁な国民投票」か「参政員制度」しかありません。
八割を越す国民が「もはや政治には何も期待しない」と考えるようになった現実を改善するには
代議制民主主義そのものの原点から考えなければならないでしょう。
重要な政治テーマはその一つ毎に 国民が意志表示できる 参政員制度は究極の政治制度なのです。
しかしこの制度は議員の意志も50%分は保証されている激変緩和策でもあります
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