参政員政度Q&A

 「直接民主主義はファシズムに利用されるのでは。

はじめにお断りしますが、参政員制度は「重要な年間に5-7の議案、その一つごとに どの政党の主張を支持するのか 」 という「間接民主主義」です。法案に直接賛否するのではありません。
ヒトラーは「全権委任法」からファシズムへ移行ですが、今の日本の「自由委任」間接政治も多少似ています、殊に、小沢氏は 「国民は金と票を出せば、あとは我々に任せるということでなければならない」と主張されておられますから 場合によっては「全権委任」になりかねません。 参政員制度は「重要テーマ毎に選ぶ」より精細な間接政治制度ですから、ファシズムの対極と言ってもいいでしょう。
尚日本は高教育が基盤として存在しており、人々は歴史から学ぶために、また多方面から情報を得られる環境のために 、ご心配のような恐れはありませんし、さらに参政員制度は 50パーセント条項(議決への参政員票の占有が五割を越 すと五割に圧縮)により全面的な直接政治にならないよう守られています

政治学者今本氏のご主張
ファシズムは選挙で第一党となり、議会政治の下で初めてできたわけだから、 間接政治の問題です
ちなみに国民投票が独裁を完成させたという認識は本末転倒で、 独裁政権下の国民投票はほぼ100%独裁者に従うという結果が示されただけ。
フセインや金正日に100%信任投票した国民の投票行動と同じ。不信任に投じれば 処刑される恐れすらあるからです
国際政治学者今本氏の説明も付記します。

ヒトラーを直接民主制批判に使う例は百と聞きましたが、本末転倒の誤りです。 そもそも喝采を浴びれるようになったのは選挙で間接政治(議会)のトップに 君臨し政治的実権を掌握できたからでしょう。直接民主制が原因ではない。 独裁者は政治的実権を手に入れれば、フセインや金正日のような恐怖政治で選挙で 100%自分の名前を書かせることも可能です。 国民投票を利用して99%以上ナチスに賛同させたのも同じ手口です。 そしてこうした独裁者を生み出すのは、君主制のような封建的専制形態か、 議会のような一部多数決制度にもとづく寡占政治であって、最初から 名もない一個人が全員参加の直接政治で独裁者になることはあり得ません   

参政員制度Q&Aに戻る


******************************