参政員制度Q&A

問18 一括一任の間接政治の不条理とは?

その体制は、少数の人々が権力を持ちます、献金などで政治を曲げようとする人々にとっては 対象が絞られているために極めて都合がいいのです。
次に、公約をないがしろにして施策を曲げる----議員が選挙区から高い評価を受ける為には、選挙区からの(スジ悪の)要請 でも官僚に取り継ぎ相当程度の結果を得なければなりません。 このためには官僚との日頃の付き合いが大切です。常に接触、連係を良くしておくことが必要です。 議員・役人・企業のトライアングルが形成されることは鉄が磁石に吸い付くのと似ています
「お任せ政治・一任政治」の下では 殆どの施策は彼等のメリットの為に推進されます。反対にもしも「官僚の不利益になる立法」 を実現すべく議会内部に「・・研究会」などを立ち上げるといかがでしょうか。

彼は官僚の仇敵と見なされて、彼が官僚に要求する全ては、無視や恣意的なダメ資料ばかりが出されてくるでしょう。 選挙区の評判を気にし、お仕事を順調に進めたい議員なら、役人の権益を侵すような立法には一切関わりたくありません。
下世話に言えば、奥さんは数万円もの化粧品を買い、数十万円のバックを買っていて、主人 の昼食代は800円ポッキリと言う夫婦はしばしばあるようです。議員とは、奥さん(役人)の横暴に目をつむっている 駄目亭主に似ています。
なにしろ議員生活のインフラ・下準備、企業への取次ぎなど全ての面は官僚の裁量、胸八分に握られているのです。
いわば女房の大きな尻に敷かれたダメ亭主・・・・
役人に頭が上がらない職種の人々のみが立法していて有効な行革法案などできるはずはありません

勿論原理的にも テーマAは与党を支持し、テーマBは野党を支持したいという政治意思は一票では表現のしようがありません  例えば「原発は共産党を支持し、TPPは自民を支持したい、しかし一票しかない」ために仮に自民 を支持し投票したとすれば、「原発維持にも賛成してくれた」と自民党に理解されてしまいます。 この逆用は「一票格差」などとは比較にならないほどの大変な人権侵害です。「自由委任」一任政治の下ではこの不条理を避けることはできません。
 

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