なぜ参政員は全議案の賛否に関わる事ができないのでしょうか
法案には、殆どの国民からみてあまり関心を引かない法案というものがかなりあるものです。
法案一覧
いかがでしょうか。
しかしそれほど国民が関心をもてない議案でも、セクトなど一部の人々の意志だけが反映されることを防がねばなりません。
参政員制度、かなり以前は、全議案を逐上審議として、関心の高いお好みの議案に参加できますーーとしていました。
まず、旧の参政員制度では、「議案毎に政党を選びたい人は参政員登録をします(選挙人名簿は一旦閉鎖されます)。
そして「全ての議案について、その一つ毎に政党を選んで議会議決のスペースに「政党名」を投入します(勿論議院運営の諸条例は改正されなければなりませんが)。議案は百を越しますから内容がよく理解できないテーマは勿論パスしても可です。
結局は年間にせいぜい10議案程度についてその一つ毎に「支持したい政党」を議決に表現することになるでしょう。
この参政員の票が10万票(暫定的数字)集まる毎に「議員の一票としてその政党の議決票に加算」されます。
参政員は連日政治に関われます、しかし肝心の公論期間はありません。連日数時間政治に関わる・・主権在民、国民の権利と言っても
参政員のキャパシティーが持つでしょうか。
「そんなの無理だ、これまでのように選挙で代議員を選び、彼に一任しておきたい」と考える人々(多分国民の7割以上)は参
政員になる必要はありません。従来のシステムと全くかわりはありません。選挙で議員が選ばれて、議員が所属政党の意
思を議決に表現してくれるでしょう。(24.8.5改定)
さて、こうしたシステムがある程度継続して運用されると、「第二段階」に入る事と思われます。即ち参政員は
「時間を削って瑣末な議案に参加しても10万票にならないので死に票と同じ、だいいち時間とシステムの無駄」と思う参政員
が殆どになると思われます。そこでスイスのように「正解が不明で賛否の議論が伯仲し、世論が沸騰するような重要な政治テーマ」のみに意思を表現したいという段階
に至るはずです。(あまりにも高度難解なものや雑多なテーマは議会が消化)
ご承知かと思いますが議員でさえ総べての議案に関与している訳ではありません。
専門的分野の委員会に所属して、そこに回されてくる法案のみに関わるのです。
中には幾つもの委員会に所属して30を越す議案に関わる議員もおられるでしょうが10議案ほどにも関わって
いない議員もかなりおられるでしょう。
専門家である議員でさえ10議案程度(しかもそれさえ党議拘束の言われるまま賛否していれば済みます)・・・、
一方国民であり参政員でもある「参政員」は、多忙ですから全議案に
関わるのは到底無理なのではないでしょうか。正解が不明で、与野党の賛否も明確ではない重要な議案(5-7議案程度)に
関わって頂くというのが妥当では
ないでしょうか
、
5−7議案の選出については、その項目をご覧ください。
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