・・ 起死回生の妙手

メタボ日本2008.5.14


国土交通省が公用車の運転を業者に委託する費用として06年度に約169億円を支払い、このうち約半分の82億円が道路特定財源を原資とする道路整備特別会計(道路特会)から支出されていました。 道路特会だけでみると、契約額の上位3社が全体の8割を受注しており、この3社には同省のOB計55人が天下っていました。落札率が約99%に達するケースもあり、同省と天下り先企業との不明朗な関係が浮き彫りになりました。 恐らく天下り組は仕事もなく、ハンドルを握っておられる現業の人々よりかなり高給を取られておられるでしょう。 一方国は、障害者自立支援法と称して、障害者が通う作業所への補助を減らし、作業の工賃よりも食事代のほうが高くつくなどという不条理で、みみっちい節約政策をしているのです。 http://www.news.janjan.jp/living/0612/0612086087/1.php 身障者を抱える家庭が「作業所で働いて出し前になるのなら、行かない」と考えられるのも頷けます。国土交通省に限らず、財政改革のためという大義名分で、「業務の民間託」というトリックが行われているのです。 朝晩カギを開閉するだけ(それでいて他の職員より高給)というハコモノの管理業務者は万を越えるほどもおられるでしょう。 ありとあらゆる分野で天下り用の外郭企業・組織がひしめいています。そうした無駄な出費に巣食う人々はまさに「メタボの脂肪」と言わなければなりません。850兆債務の日本、スリム化は国是であるべきでしょう。しかし議員諸侯には役人への遠慮があり、無理です。重要なテーマは「国民投票」と「並存政治」によるべきです